誰かのサンタになる
先日、初めてブックサンタというものをしてきた。
どんな制度か簡単に書くと、書店で0歳〜18歳向けの本を選び、会計時に寄付お願いしますと定員さんにお願いして、全国の書店ネットワークを通じて様々な事情を抱える子供たちに本が届くという取り組みだ。ブックサンタをすると、実際に本を受け取った子供たちのお礼メッセージが見られるQRコードとイベントの柄が施されたステッカーが貰える。
お恥ずかしいことに、このような制度があることすら知らなかった。バイト前に色んなお店をウロウロしていて、いつも通り本屋さんで新作を見ようと入ったところでポスターを見つけた。
幼い頃から母親に本を読んでもらっていた記憶から
本と離れた時期はあったものの、不思議と苦手意識は感じることのない人生を送ってきた私にとって、どんな時も本は救いだった。 現実で落ち込むことがあっても表紙をめくればタイトルが、目次をめくればそこにはいつでも迎え入れてくれる世界があった
今は忙しいこともあり、借りるという形ではなく気になる本を購入して集めているが、昔こそ図書館にお世話になっていたように思う。
どの本を贈るかはかなり悩んだ。私が小学生くらいの頃好きだった本を思い出したのだが、見事にシリーズ物ばかり読んでいたことが発覚した。流石に何冊も、という訳には行かないので 最終的にはあまり世代を問わず、たくさん質問が載っているなぞなぞの本を選んだ。数日後に何故あれにしたのかと名前の無い後悔が襲ってきたが、未だに何を贈るのが正解だったのかは分からない。喜んで貰えるといいな
久しぶりに見る児童書売り場は可愛くて、楽しくて。来年は絵本を送ろうと決めた。あなたが生きているだけで誰かが幸せになる、あなたが生きていてくれて私は嬉しいよと伝わるような絵本を選ぼう
自分の拙い文章力じゃ伝わるものも伝わらないことがわかっているから、本という文章のスペシャリストが素敵に紡いでくれた文章に私の想いまで乗せて届けたい。かなりワガママだけれど。
人に贈り物をするって、こんなに素敵な気持ちになれるのね、と再確認した。
しかも、あのサンタさんになれるなんて
嬉しすぎるでしょ、流石に
まだ期間あるので、皆さんも是非に。