【レポート #13】長野県・上松町長選挙レポート(2021 3.21)
「2期目を狙う現職 vs 告示直前に出馬表明した新人」という、大体結果が見えている選挙ですが・・・ 実際その通りになりました。 なので今回は選挙結果よりも上松町が属する木曽郡の現状をご覧いただいた皆様に知ってほしいという気持ちで記事を書きました。 皆様は「木曽」と聞いて何をイメージされるでしょうか? 今回のレポートは長野在住24年の沖縄人である私から皆様への、木曽郡のプレゼンテーションです。
◆概要
・面積:168.42㎢(長野県 第26位)長野県西部の木曽郡に属し、木曽郡の木曽町、大桑町、大滝村、東側の中央アルプスを挟んで駒ケ根市、上伊那郡宮田村と接する
・人口:4,269人(長野県 第59位)※2021年1月末現在
・町の東端には中央アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳がそびえ、西側には阿寺山地が広がる。 そして町のほぼ中央を木曽川が流れている
・木曽川の奇勝「寝覚の床」は木曽川の流れで削れた巨大な花崗岩(御影石)の数々が荒々しい姿を現す名所で「浦島太郎が玉手箱を開けた地」という浦島伝説が残る地でもある(※浦島伝説は全国各地に有ります)
(寝覚めの床と中央本線)
・赤沢自然休養林は林野庁の森林セラピー基地に指定され、同地の公園には年間約10万人の利用者が訪れる
・2004年に木曽郡中北部の町村(木曽福島町、木祖村、日義村、開田村、王滝村、三岳村)と合併協議をしていたが住民投票で反対多数となり合併を断念した
・大相撲の幕内力士、御嶽海の出身地である
◆立候補者
・大屋 誠(おおや まこと)候補
大屋候補は上松町出身の64歳。 県職員を経て2017年に新人3氏の選挙戦を制し町長に就任。「一人一人の命が輝く町、選ばれる町を目指す」と今回2期目を狙います。
・砂山 千春(すなやま ちはる)候補
砂山候補は地元の介護施設会長を務める73歳。 候補者が現職以外出てこなくて無投票の可能性が強くなった2月下旬に立候補を表明。「現在の町政運営には停滞感が漂っている」と町政改革を訴え初当選を狙います。
◆POINT① 上松町の新型コロナ対応
町のHPを見たのですが、新型コロナに対して町独自の対応を何か取った様子は有りませんでした。 ただそれは町長が怠けていたワケではなく、
こちらは2月末時点での長野県内新型コロナ発生状況ですが、ご覧のように木曽郡を担当する木曽保健所管内は長野県の他地域に比べて感染者数が少なく、町に大きな影響が出ていないためです。 第1波、第3波の傾向を見ると長野県へは北陸新幹線のルート上である長野県北部と東部でまず感染者が増え始め、そこから松本→諏訪→伊那へと南下していきます。 ところが木曽地域は人の往来が少ないせいか感染者が増加しないのです。 名古屋と中央本線で繋がってはいるのですがそれによる影響は出ていないようです。 なのでこれまでは町独自の対応を取る必要性が無かったといえます。
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