【#88】長野県議会議員選挙 長野市・上水内郡選挙区レポート(2023 4.9)
長野県議選レポート第4弾は、県庁所在地の長野市を含む選挙区です。
定数も候補者も、そして落選者の数も全選挙区最多。 数字の上では最も激戦となって然るべき。 果たしてこの地でどのような選挙が繰り広げられたのか、レポートしていきましょう。
なお、この記事を含めた「長野県議選レポート」12本を1本あたり県議選の基本価格¥200で購入できるマガジンを販売していますので、是非ご購入を検討いただきたく存じます。
◆概要
長野市及び周辺の自治体(信濃町、飯綱町、小川村)の1市2町1村が範囲になる
有権者数:324,509人(うち、長野市が306,567人)
衆議院は、長野市が長野1区に属し、
若林健太(自民 1期)氏を選出、篠原孝(立憲 7期)氏が比例復活
信濃町、飯綱町、小川村は長野2区で、
下條みつ(立憲 5期)氏を選出、務台俊介(自民 4期)氏が比例復活
◆立候補者(定数11/17名)
定数11に現職10名、新人7名が立候補。 6名落選するという激戦ですが、現職が1名勇退で残り10名が立候補したため新人候補には苦しい選挙となりそうです。
◆前回(2019年)の選挙結果(定数11/13名)
前回は定数プラス2の選挙で、新人候補も元市議(と公明公認)という手堅い選挙でした。 党派別だと、自民4、共産2、立憲社民系が4、公明1という内訳です。 そこから今回は自民が1候補減らし、逆に今回は1候補増やし2議席獲得を目指しています。
◆統一教会と関連疑惑のある候補
日本共産党長野県委員会や長野市議会の自民系会派の調べによると、今回の候補者の中では西沢正隆候補(自民)が教団施設で県政報告を実施。 風間辰一候補(自民)がSNSで国際勝共連合の県代表とやりとりをしていたコトが明らかに。 更に、グレート無茶候補が長野市議時代に関連団体が主催する善光寺の清掃活動や性的マイノリティに関するセミナーに複数回参加したとされています。
統一教会の、性的マイノリティセミナーって・・・ ダメだろそれ。
では、まず最初に今、名前が出た今回の “台風の目” となった候補を紹介しましょうか。
ちなみに繰返しになりますが、長野県内で行われた全12選挙のレポートを今後随時出していきます。
それをまとめて購入できるマガジンを¥2,400で販売中です。
安い価格では無いと承知していますが、1本あたりだと県議選の基本価格¥200で購入できるので、バラで買うより断然おトクです。 是非ご購入を検討いただきたく存じます。
◆グレート無茶(ぐれーとむちゃ)候補
グレート無茶候補(以下、無茶候補)は上田市出身。 大東文化大学在学中に学生プロレスデビュー。 卒業後、生命保険会社に就職し営業所長まで出世するも「長野県を元気にしたい!」という想いから2005年に信州プロレスを旗揚げ。 県内各地の祭りで試合を開催して定着していきます。
政治キャリアは2013年に長野市議補選に立候補し落選しますが、2019年の長野市議選に二度目の挑戦でトップ当選しました。 今回、1期途中で市議を辞して県議選にチャレンジ。「俺は怒ってる!」と掲げ県議初当選を狙います。
さぁ、プロレスとなれば私の得意分野。 信州プロレスとグレート☆無茶選手について御説明しましょう。
・・・文字数的に本来であれば、そろそろ有料に入ってもイイところなのですが、マニアックすぎるプロレス話でお金をいただくワケにはいきませんので、引き続き無料部分で書いていきます。 しばしお付き合いを(もしくはスルーしてスクロールを)。
同団体のキャッチコピーが、
となっているコトからも分かるように、皆様が御存知の所謂「プロレス」からかなりエンタメに寄せた団体です。 楽しいプロレスで県内各地の祭りやイベントに試合を提供し、観客を喜ばせてきました。「入場無料」が可能なのはそういう理由も有ります。
一方で信州プロレスは、これまで大物レスラー、レジェンドレスラーを大会に登場させてきました。 書き出して見ますれば・・・
有料大会で呼べたレスラーも含まれますが、これだけの金にがめついレスラーを呼ぶには結構なギャラが発生するハズ。 何故、入場無料のイベントでこんな大物を呼べるのか、そのシステムが未だに私には分かりません。
2020年には長野市のビッグハット(施設キャパ8000人)に今は亡きアントニオ猪木さんを呼んで「1,2,3,ダー!」をしていますが、猪木さんの「ダー」は1回100万円ですよ(生前猪木さん本人が発言)! 隣には藤波選手や前田さんもいるし・・・ 一体この面子だけでいくらかかってるのか? って話で。 ちなみに、この日が猪木さんが最後にリングに上がった日となり、猪木さんの生涯最後のリングインは「信州プロレス」となったのです。
地方のエンタメレスラーである無茶選手が、こんなにも多くの大物と交流が有るという不思議。 ただ、その手腕は “政治向き” だとも言えるので、市議に当選した時も今回県議に立候補すると聞いた時も、私も違和感は感じませんでした。
だって、それこそ猪木さんを始めプロレスラーが政治家になった前例は多数あるじゃないですか。 無茶選手も年齢が年齢ですから、次のステップに進むなら “そっち” だよな、と。
・・・さぁ、案の定、説明が長くなってしまいました(汗) では有料部分で「政治家・グレート無茶」候補について考察していきましょう。
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