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【自民に入れるな!】#2 「ダメなら替える」という基本中の基本


 2009年8月30日。
 第45回総選挙。

 鳩山代表率いる民主党が麻生総裁下の自民党を破り、政権交代を果たしました。 本当にそんなコトが起きるのか、投票日まで疑問でしたが、

(2009年衆院選投票日の新聞広告)

自信に満ちた民主党の新聞広告と、断末魔の叫びのような自民党の新聞広告を見比べて、本当に有り得るんだと実感し、実際そうなったのでした。


 2012年12月16日。
 第46回総選挙。

 安倍晋三氏が総裁に返り咲いた自民党が大勝し政権奪還。 野田総理率いる民主党政権に終止符が打たれました。

(2012年12月16日 毎日新聞朝刊 ※一部加工)

 市民は衆院選で2回続けて現政権に「否」をつきつけた選挙。 私は当時も自民不支持だったのでキモチとしてはもう少し(次の衆院選まで)民主党にやらせてほしかったなと思ってはいましたが、この結果には満足していました。

 それは、その時の政権を市民が見極め、投票行動によって倒したという点で。 それこそ私が常々申し上げているスローガン、

「ダメなら替える!!」

が実行されたからに、ほか有りません。 なぜ今、それが出来ないのでしょうか


 きっと民主党政権が市民の多くにとって否定すべきもので、政権交代が起きて再びあの “悪夢” が来るのを恐れているからなのでしょうが、投票は「否」と同時に「可」という回答を政治に示すコトになるため、以降の衆院選で自民に「可」を与え続けてきた結果、政権を獲り続けてきた自民に驕りが生じ腐敗していったのが、今ですよね。

 その象徴が今回でいえばサムネイルの通り「裏金」をため込むようなク〇政治家が蔓延してしまっています。 そんなコト、許せますか?


 でも、多いじゃないですか。

「自民党は酷いけど、野党はもっと酷いから・・・」

なんて言う人。 そう思うキモチは分かります。 特定の政党を支持していない、いわゆる「無党派層」の方なら与野党を比較すると野党が頼りなく見えて投票できないと思ってしまうのは。

 そういう方に申し上げたいのは、与野党を比較している時点で自身の投票基準が、

①与党はどうか
②野党は与党より良いか

という2つになっていて、基準を複雑化させています。 そうならぬよう投票基準をもっとシンプルに考えて、

①今の政権は「可」か「否」か

ひとつに絞って、「可」だと思うなら自民へ。 「否」だと思う要素が有るなら野党へ、というか、自民に入れないという二択にしていただきたいなと。


 もし野党は頼りないけど自民が酷すぎるから与党に入れなかった結果、政権が変わったものの野党から与党になってもやっぱり頼りなくてダメダメになったら・・・ その時はまた、その時の政権を否定して入れなければイイだけの話。

 そうやって「ダメなら替える」というコトを繰り返して政権に、政党に緊張感を持たせなければ政治は決して良くなりません。 断言します。


 「そんな悠長な時間は無い」
 「そしたらダメな政権が変わりばんこに続くだけ」

と思う方もいるでしょうが、たった1回の選挙で政治が全て良くなるなんて考えるのが、甘い。 そう簡単に国が良くなりゃ苦労しません。
 私たちは民主主義の下、「投票」という最大のチカラを行使できる権力を持っています。 それを持っているが故、民主主義は時間がかかるのです。

 前にも書きましたが政治を、社会を一気に変えようとするならば特定の人物を崇め奉って権力を持たせる「権威主義」の方が遥かに早いでしょう。 それでも民主主義を選んだというコトは、権力を持った人物が暴走した時に歯止めが効かなくなるのを防ぎ、主な権力、つまり「主権」を市民全員で担保していくならば、主権者=市民というものすごい人数なのだから社会が変わるには時間がかかるのは当然のコト。 それでも社会が誰かの手によって変えられるよりも自らの手で変えていくために、私たちは「主権」を持っているのではないでしょうか。


 そして、私たちが手にしている「主権」を行使できる最大の機会が、投票であり、選挙。 見えない先のコトよりも、これまで、そして「今」どうであるかを投票基準にし、「ダメなら替える」というキモチを持っていただきたい。

 それは「勇気」なんて大げさなコトではなく、ごくごく当然且つ自然なものなのですから。



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金城ガンヂ
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