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選挙結果振り返り(2024 10.20投票)


 衆院選も中盤戦に入り、「与党は過半数獲れるのか」だの「裏金議員は当選するのか」だので盛り上がっている中なので、地方選なんて気にしてる場合じゃないでしょう。 ハイ、私もそうです。

 それでも「記録」として残さなければなりません。 注目の結果、もそんな無いですが、一応目を通していただけると嬉しいです。




◎埼玉県・入間市長選挙

 2期目を目指す現職に元特別支援学校教員が挑む一騎打ちは、現職が2選を果たしました。

 現職は41歳、新人は共産党が支援する74歳という構図なので事実上、現職の信任投票になりましたが、新人が約3割の得票を獲得し現職に対する批判を数字として可視化するコトに成功できたのではないでしょうか。
 何度も書いてきましたが、たとえ当落が見えていたとしても選挙が行われるのはとても大事なのです。 候補者を(推薦という形ですが)擁立した共産党に、感謝を。


◎長野県・飯田市長選挙

 2期目を目指す現職に元市議と一級建築士の新人2人が挑む選挙は、現職が2選を果たしました。

 現職は見た目こそバリバリ働きそうにみえますが、実際のトコロはとにかくパッとしない。 地味で存在感の無い市長なのですが、相手が県議選に落選して居場所のない “パイセン” と選挙大好きオジサンでは盛り上がらず、ダラっと現職が再選されたという印象です。

 選挙大好きな一級建築士は4年前と同様に11月の阿智村議選に出馬してくるか注目です。 そして、元市議は「4年後も出る」と言っているようですが・・・

 パイセン、県議も落ちたし市議会にも戻れる居場所が無いんだから、もう諦めよう。 おとなしく家業を継ぎましょうよ・・・


◎大阪府・能勢町長選挙

 2期務めた現職が立候補せず、元池田市副市長と元中学校教諭の二人による一騎打ちとなった選挙は、元副市長が初当選を果たしました。

 現職が退任し元副市長と共産推薦の候補による一騎打ち、となれば結末は大体見えていましたが、元副市長が能勢町の副市長ではなく、池田市の副市長だったというコト。 池田市といえば、

4年前に当時の市長が市長室に家庭用サウナなどの私物を持ち込んで問題になりましたが、その時に副市長だったのが今回能勢町長選に立候補した元副市長で、当時サウナ市長からのハラスメントで苦しんでいた職員に「ハラスメントと体調不良の因果関係」を確認しに来た行動が問題となり、議会から辞職勧告決議案を喰らった人物。 このような人物を簡単に町長にして良いのかという点が問われる選挙になる、と思われましたが、共産推薦候補は約27%の得票を獲るに留まり池田市元副市長が7割以上の得票でアッサリ当選となりました。
 元副市長がサウナを持ち込んだワケではないとはいえ、上記の内容を共産候補が町民に周知していたのか。 恐らく正々堂々と戦ったのでしょうが町民にとって必要な情報は相手候補批判と言われようが伝えないといけませんね。


◎兵庫県・養父市長選挙

 5期目を目指す現職に、IT会社役員の新人が挑む一騎打は、会社役員が初当選を果たしました。

 二人が戦うのは2016年以来。 その時は現職が約1,300票差をつけて勝ちました。 そこから8年の時が流れ、現職は76歳という高齢に加え、5期目を目指すとなると多選批判も起こるであろう中で返り討ちできるのかが注目でしたが、新人が現職の「高齢&多選」を的確に批判し自身の(相対的な)若さをアピールし、当選に繋がったようです。

 現職の選挙公報を見ると、多選や高齢の現職が立候補してきた時のキラーワード「総仕上げ」が見当たらないので、それが「今季限りじゃないのか・・・?」と市民に捉えられたのかもしれません。 プロレスラーと政治家の「引退」は信用できないといいますが、とりあえず “最後感” は出しとかないと・・・

 ちなみに現職は前回の知事選で明確に斎藤氏支持を表明していた唯一の首長でした。 もしかしてそれも影響したりしたのでしょうか?


◎島根県・邑南町長選挙

 5期務めた現職が出馬せず、元町議と住職による一騎打ちで次の座を争い、元町議が初当選を果たしました。

 選挙が行われるのは、現職が初当選した2004年以来20年ぶり。「今週の選挙」にて「現職は後継指名はしていない」と書きましたが、実際は住職の候補を支援していたようで、2004年の合併前の旧自治体で町議の支援も分かれ激戦となった末、4期15年務めた町議を辞しての立候補した方が当選しました。
 どちらが勝っても町のトップが20歳ほど若くなるという新しいリーダーを選ぶ重要な選挙でしたが、町民は現職の息がかかっていない候補を選び、より町政の刷新を求めたのでしょう。


◎広島県・世羅町長選挙

 4期目を目指す現職に元町議が挑む、8年ぶりの選挙は現職が4選を果たしました。

 4選で “多選” のフェーズに入ってしまう現職ですが、相手候補の元町議が現職より7歳上で、それを批判する説得力が無いのが響いたのでしょう。

 ちなみに現職の娘さんは、プロレスラーの世羅りさ選手。

 選挙序盤3日間、アナウンス担当として選挙を手伝っていたようです。 ちなみに何故3日間だけかというと、、

Fight VGM Fight様 twitter-Xより引用)

 土曜日に中国で試合があるのでそちらに向かったようです。 お疲れさまです・・・


 では、「今週の選挙」で紹介できなかった選挙の中からいくつか結果を載せておきます。


◎大阪府・忠岡町長選挙

 2期目を目指す現職に元町議の2人が挑んだ選挙は、現職が2選を果たしました。

 大阪維新の現職に向かった2人の新人。 2人の票を足せば現職の票を僅かながら上回ります。 方向性が違う(非町長派の人と「無所属」の人)ので一本化できても結果は変わらなかったかもしれませんが、無所属を謳う候補が票を獲れていない点を見ると、一人に絞る価値は有ったように見えます。

 それにしても、現職は初当選時に(一騎打ちで)約70%の得票を獲っていましたが今回は(三つどもえとはいえ)50%弱。 投票率が0.7%上がった中でこの数字というのは、コチラも昨今の維新のズンドコが影響したのでしょうか。


◎大阪府・太子町議会議員選挙(定数10/13人)

 現職6人、元職1人、新人6人が立候補し、党派別では共産が2人、自民と公明が1人ずつ立てた女性候補2人の選挙は新人3人が落選。 女性候補は1人当選しました。

 女性候補2人は共産なのですが、1人落選です。 1人が引退し新人を立てたのですが、そちらが次点で及ばず。 全候補者中2番目に年上だったという点が響いたと思われますが、厳しいですね。 国政を見ると立憲が野田代表となりリベラルを斬り捨てる方向に舵を切る中、共産は逆にリベラル票を独占できるチャンスなのですが・・・

 ちなみに、前回は大阪維新の候補がトップ当選していたのですが、その方が退任したのに維新は後継候補を立てなかったようです。 やはり維新の厳しさというのはこういった細部にも表れてきているのかもしれません。


◎広島県・世羅町議会議員選挙(定数12/14人)

 現職6人、元職2人、新人6人が立候補し、党派別では公明と共産が1人ずつ立てた、女性候補1人(公明)の選挙は元職2人が落選。 政党候補は全員当選しました。

 元職が候補者で最年長の81歳。 分かりやすく年長者の2人を落とした選挙結果となりました。


◎兵庫県・養父市議会議員選挙(定数16/21人)

 現職11人、新人9人が立候補し、政党別では公明と共産が1人ずつ立てた、女性候補4人の選挙は、現職3人、新人2人が落選し、女性候補は3人当選しました。

 前回は女性候補が辛うじて最下位で1人当選。 その人と新人3人が立候補したら現職が落選するという。 何とも世知辛い・・・

 ところで、コチラの選挙を検索すると、とにかくヒットしまくる新人候補がいました。 前回は “定数プラス1” で落選していますがSNS展開も積極的で前回の雪辱を果たすのかと思っていたら、19位で落選。 しかも票は半減と、結果だけしか情報が無い中で決めつけるのも失礼なのは承知ですが、よほど「アレ」な人なんだろうなとしか思えません・・・



以上です
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます


「選挙結果振り返り」テーマ曲
ギターパンダ / 選挙に行ったけど


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金城ガンヂ
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