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選挙結果振り返り(2023 1.22投票)

 個性的な選挙が多かった先週。 結果も面白いコトになっています。 あの候補が、この候補も、、、

 私が取材した「山梨県知事選」は、

 既にリリースしていますので是非読んで下さい。 結果だけ見るとワンサイドゲームの選挙ですが、そこに至るまでの過程を見ると面白くて、ドロドロなのですよ、いやホントに。
 他に取材した「長野県・軽井沢町長選」「長野県・小諸市議選」は後日リリースするので、

 コチラで紹介した10選挙の結果を見ていきましょう!


◎北海道・清水町議選(定数13/15名)

 現職11名、元職1名、新人3名が立候補し、2名落選する選挙でしたが無所属の現職2名が落選し、政党公認候補は全員当選しました。
 そう、参政党候補も8位で当選し、北海道初進出を果たしたのでした。
 ちなみにもう一度お知らせしておきますが、今回の参政党候補は「潜在意識改革ツール『Kanaiプレートアート』認定ナビゲーター」という肩書の持ち主で、

 このような手法を操れる方のようです。 なんで参政党候補って、こんなのばっかり立候補するのでしょうか・・・?


◎青森県・五所川原市議選(定数22/25名)

 現職17名に元職が2名、新人が6名立候補した選挙は新人が全員当選し現職1名と元職2名が落選となりました。
 いつも世襲議員に批判的な共産党が背に腹は代えられないとばかりに引退する現職の息子を擁立しましたが、そちらも17位で当選し虎の子の1議席を守りました。  当選した共産新人さんは、ある意味当たり前のように世襲する自民とかの議員より「世襲」の十字架を背負うコトになるかもしれませんが、まだ40歳と若くTwitterで積極的に発信しているような方なので、頑張っていただきたいですね。
 ・・・なんて言うと「自民には厳しいのに野党には甘いな!」って言われそうですが、そりゃ共産党のような健全な野党が衰退するコトは日本の政治が衰退するコトと同義と言ってよいので、応援しますよ。 ハイ。


◎青森県・つがる市議選(定数18/21名)

 現職16人、元職2人、新人3人が立候補した選挙ですが、コチラも現職1名と元職2名が落選。 五所川原市議選同様、元職が最下位とブービーに沈んでいます。 青森県は元職に厳しい土壌なのでしょうか・・・?
 公明の1名は(当然のように)当選しましたが、今回から立憲公認候補となった79歳のベテラン候補も12位で当選。 投票率が4ポイント下がった中で獲得票が31票ダウン。 投票率が今回より約7ポイント多かった前々回より獲得票が増えているので、「立憲民主党」の看板は効果が有ったのかもしれません。
 さぁ、問題は、当選後もちゃんと立憲はフォローしてくれるのか。 当落にかかわらず候補者に対するアフターケアの悪さが立憲の欠点なので、ちゃんと対応していただきたいものです。


◎岩手県・軽米町長選

 現職が新人に大差をつけて6選(!)を果たしました。 どう見ても多選すぎるのですが現職は3選以降は選挙戦を制して当選しているため、市民の支持が厚いというコトなのでしょう。
 ただ、それよりも何よりも町議を辞して立候補した新人が現職より14歳上の82歳では有権者も託す気持ちになれないでしょう。 無投票をよしとせず立候補してくれたコトは感謝ですが、年齢がネックになりすぎて獲得票数を現職の批判票として見られない部分も有り、やはり現職と同年代か若い人に立候補していただきたい選挙でした。


◎埼玉県・川島町長選

 3期目を目指す現職(自公推薦)に新人2人が挑む選挙は政党の推薦を得た現職が圧勝しました。 74歳と高齢ではありますが町のためにもうひと頑張りしていただきたいです。
 ちなみに、N党系の新人は大差で最下位。 供託金50万円は没収と相成りましたとさ。


◎山梨県・上野原市議選(定数14/18名)

 先週、選挙ドットコムを参考に「定数16」とお伝えしましたが、実際は今回から定数が2つ減り「定数14」となったようです。
 現職10名に対し新人が8名立候補し4名落選する選挙は、読みづらい公報を出した新人と “右派思想” 丸出しの公報を出した新人が勝負にならず落選。 残った16名から年齢の高い順から現職1名と新人1名が落選となりました。 この2名は定数削減が無ければ当選していただけに、残念でならないでしょう。
 注目の「上野原市民オンブズマン」という団体から立候補した候補は11位で5選を果たしました。 個人組織で奮闘し、前々回(前回は無投票)の15位を上回る結果となりました。 71歳と高齢になってきましたが、まだまだ頑張っていただきたいものです。


◎京都府・亀岡市議選(定数24/32名)

 現職13人、元職2人、新人17人立候補した選挙は元職2名、新人6名が落選し、現職は全員当選しました。 とはいえ新人が11名当選し議会の光景は大きく変わるものと思われます。
 コチラの選挙は地域政治団体から多数立候補していましたが、公明3人、共産3人、維新1人は順調に当選し、トランスジェンダーを公表し前回の市議選でトップ当選を果たした赤坂マリアさん(今回の市議選は不出馬)が中心となって立ち上げた「ニュースタイルかめおか党」からは3名立候補して1人当選で議席増ならず。「元気かめおか」なる組織からは2名立候補して1人当選、「かめおかSDGs推進会」なる組織から立候補した1人は落選となりました。
 ただ「ニュースタイルかめおか党」、というか赤坂マリアさんは維新候補の応援に駆けつけているのをSNSで見たので、実質、維新が1議席増と捉えて良いのではないでしょうか。


◎和歌山県・御坊市議選(定数14/15名)

 二階元自民党幹事長の地盤で行われた選挙。 自民党公認の現職4名は当然ながら当選。 公明の1名、共産の2名、維新の1名も当選しております。
 ただ驚くべきは二階氏の地盤でトップ当選したのが共産の新人候補!  自民の候補は3位、8位、9位、11位と必ずしも絶対的強さを示したワケでもありません。 前回も6位、12位、13位だったようなので、いくら二階氏のお膝元でも自民の看板を背負っていれば楽勝! というワケにはいかないようです。


◎福岡県・筑紫野市長選

 4選を目指す現職に、元県議と元市議の新人2人が挑む、12年ぶりに行われた町長選。
 現職には自民県連、公明、国民民主の推薦が入っているのに対し、自民筑紫野支部は元県議を推薦するという分裂選挙になった結果、筑紫野支部が推す元県議が初当選を果たしました。 やはり現職「80歳」という高齢がネックになったようです。 
 どのような組織や政党が推薦していようが、有権者が見ているのは候補者自身であるという至極真っ当な証左となったのではないでしょうか。


◎鹿児島県・垂水市長選

 4期目を目指す現職に、2度目の市長選となる元市議と元自衛官の新人2人が挑む選挙は現職が元市議らを返り討ちにしました。
 ただ、元市議は前回が約1,200票差だったのに対し今回は約900票差と差を縮めました。 諦めずにいれば、きっと4年後は、、、と思ったら4年後は71歳なのですね。 そうなると、今回が最後の挑戦となるのでしょうか。 それとも4月の市議選に出てくるのか、今ごろ次の手をどうすべきか迷っているかもしれませんね。



以上となります。当選した皆様のご活躍をお祈り申し上げます。



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金城ガンヂ
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