【#110】長野県・辰野町議会議員選挙レポート(2023 4.23)
選挙から半年以上遅れてしまいましたが、今回は辰野町議選レポートをお届けします。
時間が空いてしまったコトが幸いした、と言うと私の怠慢を棚に上げたように聞こえてしまいますし実際そうなのですが、それでも選挙後にひと波乱、ふた波乱起きたため、内容にボリュームが生まれる結果となりました。
そして、最後には過去に世間を騒がせた事件の哀しい結末にも触れています。 イロイロ考えさせられるレポートとなっていると思いますので、是非読んでいただきたく存じます。
◆辰野町(たつのまち)・概要
面積:169.20㎢(長野県 第25位/77市町村)
人口:18,329人(第23位)※2023年11月1日現在
人口密度:108.32人/㎢(第32位)※2023年11月1日現在
平均年齢:52.23歳(第41位)※2019年10月1日現在
町長:武井 保男(たけい やすお 2期)
衆議院は長野5区に属し、「ホタテマン」こと宮下一郎(自民 6期)氏を選出
◆立候補者(定数14/17名)
現職10名、新人7名が立候補し、政党別では共産が2名、公明と維新が1名ずつ立てた選挙で、女性候補は3名です。
◆前回(2019年)の選挙結果(定数14/13名)
前回は現在の辰野町が出来て以来、初めて定員割れとなってしまいました。 しかも、
当選議員の1名が立候補を辞退するという珍事が発生。 なんでもその方は「欠員出そうでチャンスだから」という軽いキモチで立候補し狙い通りに当選したものの、「そういう理由で立候補して当選するのはフェアじゃない」という住民の意見が多く来た結果、当選証書授与式で辞職願を出すという事態が起きてしまったのです。
コレは「住んでいる地域住民から認められないと立候補できない」という地方(の田舎)特有の事情が有り、その候補は地域に相談も無く立候補したため反対され辞退に追い込まれたようです。
議会議員候補が “地域の代表” という形で立候補する形は否定しませんが、無投票とはいえ選挙結果より強い意見が存在するという状況は、いくらなんでもダメでしょ・・・
◆町議補選(2021年)の選挙結果(定数2/5名)
本選の定員割れと先述の当選辞退で空いた2議席を埋めるための補選は5名立候補し、男女1名ずつの新人2名が当選しました。 なお、この選挙で落選した3名も今回の選挙に立候補。 リベンジを狙います。
◆POINT
・新人候補と “事実上初選挙” が多数
今回、新人が8名立候補と選挙後に議会の顔ぶれが大きく変わるコトが確実な選挙です。 更に、現職10名のうち8名が「2期目を目指す」候補。 うち2名は補選を勝ち抜いてきましたが、6名は前回の本選で初当選した方々で、前回が無投票のため選挙運動の経験が無く、補選で落選した3名を除いた新人5名と現職6名の計11名が初めての選挙を戦うコトになります。
ちなみに、最も議員歴が長い現職も2期務めて3期目を目指す2名。 議員歴10年以上の方がおらず、辰野町議会は議員の循環がスムーズに行われているようです。
それでは候補者紹介については有料部分で。 しれっと入り込んでいる維新候補が気になる方は御購読くださいませ。
そして、選挙後に起きたイロイロについて知りたい方も、是非。
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