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選挙結果振り返り(2025 2.16投票)
「国民民主、強い・・・」
先週も書きましたが、この勢いはホンモノで、完全な「無双モード」突入です。 この勢いのまま国政選挙に突入したら、とんでもないコトになりそうです。
昨年春まで勢いが有った維新の悲しいトコロは、夏前までに国政選挙が無かったコト。 無いままで万博のズンドコがバレ始め衰退が始まりましたが、今年は7月に参院選が行われるのが確定しており、あとは勢いを維持するダケなのですが・・・ やらかすんだろうなぁ、あの代表(役職停止中)。
では、それらに加え、「アレ」と「アレ」と「アレ」が戦った選挙などを振り返っていきましょうか。
◎岩手県・野田村長選挙
5期務めた現職が退任し、12年ぶりとなる村長選を元村長と元役場職員の一騎打ちで争い、元役場職員が初当選しました。
実績でいえば元職なのですが、被選挙権を得てから選挙に出始め、1993年から3期町長を経験済み。 それでもなお選挙に出続け、通算8度目の村長選、村議選を含めると通算12度目の選挙だというコトで、「いいかげんにしろ!」という村民の声が、4倍差という結果になったものと思われます。 そりゃそうだわな・・・
◎秋田県・五城目町長選挙
5期務めた現職が退任し、元役場職員と元町議の新人二人で争った選挙は、元町議が初当選しました。
五城目町は一昨年、今年と大雨災害に見舞われており、災害の対応が争点となっており、元役場職員は町独自の見舞金制度の設置、元町議は河川整備等による対策強化を掲げています。 災害に見舞われた時のケアを選ぶか、災害に強い町づくりを選ぶかが争点でしたが、有権者は「根底から強い町へ」と掲げた元町議の政策を選んだようです。
ただ、元役場職員も、しっかりしたHPとか見るにつけ47歳で早期退職してこの選挙に備えてきたように見えるので残念でしょうが、町議選などに再チャレンジしてほしいものです。 じゃないと早期退職がもったいなさすぎる・・・
◎埼玉県・朝霞市長選挙
5期務めた現職が引退し、元官僚と元県議による事実上の一騎打ちは、元県議が当選しました。
元県議には現職や元職に加え、
先日の川越市長選で当選した新人を応援していた和光市長が元県議を応援していたのに対し、元官僚には非自民系市議や岡山県総社市長の片岡聡一氏が応援していました。 元県議が接戦を制したのは、川越市長選で自民が “4分裂” してしまった結果、県連が推す候補も市議会会派が推す候補も敗れたコトを受けて組織の引き締めを図ったのかもしれません。
いずれにせよ川越市に続いての女性市長誕生で、埼玉の政治が変わり始めているのかもしれませんね。
・・・あ、そういえば他に2人候補がいますが、令和になっても政治団体の名前が「平成改新」な候補と、塀の中から娑婆に戻ってきたら完全にイカれてしまった人なので、特に触れるコトは有りません。 当然ながら供託金没収レベルの大惨敗でした。
◎岐阜県・揖斐川町議会議員選挙(定数13/15人)
前回から定数が2議席減り、現職11人、元職1人、新人3人が立候補し、党派別では共産が1人立てた、女性候補1人の選挙は、現職と新人が1人ずつ落選。 女性候補は落選しました。
落選した現職は、共産です。
平成の大合併で揖斐川町が誕生する前から議員をしていたベテランでしたが票を2割減らした結果、定数減の影響をモロに受け次点となりました。
71歳と結構な年齢になっていますが年上候補が3人もいるので、年寄りだからとハネられた、というコトではなさそうなので、だとすると落選要因は「共産だから」になってしまうのでしょうか・・・
◎三重県・大紀町議会議員選挙(定数11/14人)
現職8人、元職2人、新人4人が立候補し、党派別では共産が1人立てた、女性候補1人の選挙は、現職元職新人が1人ずつ落選。 女性候補は当選しました。
揖斐川町と似たような構図で、結果も似てしまい、現職の共産候補が次点で落選しています。
ただコチラの候補者は最年長の御年85歳。 前回は5位で当選していますがサスガに当選したら4年後は89歳という点が有権者に避けられたと思われます。
他に誰かいなかったのか・・・ いなかったから出たんですよね・・・
◎高知県・津野町長選挙
5期目を目指す現職に元町議が挑む、20年ぶりの選挙は現職が5選を果たしました。
この現職、初当選から4期目まで全て無投票当選。 17年目にして初めて町民の審判を受けるコトになるため、町議を4期15年半務め、その全てで選挙が行われ町民の審判を受けており、現職より断然選挙慣れしている新人が有利だと見ていたのですが、55%の得票率で当選。 やっと町民の審判を受け胸張って町長だと言えるようになりましたね。
ただまぁ、明らかに多選なので、それはそれでどーかとも思いますが・・・
◎熊本県・阿蘇市長選挙
6期目を目指す現職に合志市の職員だった新人が挑む一騎打ちは、合志町職員が初当選しました。
名前の通り、有名な阿蘇山が有り、そのカルデラ盆地に多くの住宅地が有る阿蘇市。 名前は有名ですが人口は減少傾向ですが、市長が多選ならそれも納得かと。
⇧の動画で現職の演説を見て下さいな。 “必勝ハチマキ”、“絶叫” “指差し” “泣き落とし” と前時代の選挙を見ているようです。 それでいて成人式ではAKBやももクロ、福山雅治などを熱唱するという名物市長。 多方向にキモチ悪いです正直言って。 落選も然るべきかと
しかしながら新人の方は、
⇧の裁判で市長を訴えた原告代表の身内のようで、私個人としては裁判で争ったものを選挙に持ち込む人はあまり好きではなく、大丈夫かなぁと心配です。
とはいえ熊本県で初の女性市長(←やっとかよ・・・)誕生というコトで、市が変わる転換点になるのは間違いないでしょう。 ならば頑張っていただかないと。
◎大分県・大分市議会議員選挙(定数44/54人)
現職34人、元職2人、新人18人が立候補し、党派別では自民が13人、公明が6人、立憲が5人、共産が3人、維新、国民民主、社民、みんなでつくる党が1人ずつ、地域政党が3人、諸派が1人立てた、女性候補10人の選挙は、現職1人、新人9人が落選。 女性候補は8人当選し、改選前から倍増しました。
先週あたりから “無双状態” に突入したと思われる国民民主。 今週も無双継続中です。
同党は53歳の新人を立てましたが、「54人」も立候補した市議選で2位にダブルスコアに近い差をつけてのトップ当選。 告示日には “パーカーが良く似合う” でお馴染みの玉木雄一郎代表(役職停止中)が駆けつけるなどチカラ入れた成果でしょうが、2位の候補は元大分トリニータの選手。 その人を倍近く離すとは・・・
票数でいえば3人立てても当選出来たといえる結果。 この勢いは全盛時の維新(の大阪府外)を上回っているように見えます。 この勢いのまま参院選で選挙区に候補を立てまくってきたら・・・
その他、自民は1人落選で2議席増。 公明、立憲、維新、社民は全員当選。 維新は前回31位から36位と微減なので国民民主が票を爆獲りした影響は小さかったと思われ、共産は3人中2人当選で改選前議席を維持(共倒れにならなくて良かった・・・)。 そして「地域政党おおいた。」は3人中2人当選。 現職1人が票を獲り過ぎたせいで1人が次点となりましたが、少し票割りが出来れば全員当選でした。
もちろん、新興政党にとって「票割り」というものが難しすぎるのは承知しています。 だって未だに維新が出来ていない所作なのだから。
で、みんつく党候補の落選は見えていたので特に触れませんが、「今週の選挙」で見落としていた議員がいまして、「元科捜研の男」を名乗る男性新人候補が当選しましたが、彼が二連幟で相方に選んだのが、“鬼スベリピエロ” こと埼玉県戸田市のクソヘイター議員だったのです。
ただし、候補自身の政策を見るとヘイト要素は皆無で、鬼スベリピエロが応援に来た様子も有りません。 ならばひと安心、なワケがなく、ただAbemaとかに出て話題性があるクソヘイター議員に二連の相方を頼んだ可能性が有り、だとするならばこの候補は何も考えていないバ〇だと言えます。
なのでこれから鬼スベリピエロに利用されるかもしれませんし、そうじゃなくても市民ウケしそうな施策を安易に掲げる可能性も有ります。 これは非常に心配です。
大体「科捜研の男」って言われても、それって沢口靖子を取り囲む “その他大勢” でしかないだろうって話で・・・
さて、今週も最後は某政党についてになりますが、今週は更に「アレ」な政治団体が候補を出している、とんでもないカオスをお伝えします。 題して、
◆今週の阿鼻叫喚
①石川県・白山市議会議員選挙(定数21/25人)
現職16人、新人9人が立候補した選挙。 参政党が新人1人立てたのに加え、“人類初の徳政令” ネサラゲサラでお馴染み、未来党が1人立てており、「アレ」と「アレ」の戦いとなった結果、対消滅するが如く両候補落選しました。
未来党候補が最下位落選なのは分かりきったコトとしても、参政党が落選するとは思いませんでした。 だって参政党にとって石川県は神谷宗幣独裁者代表が在住する “聖地” のようなもので比例獲得票も高い県。 確かに候補が「52歳男性」という “売れ線” の候補ではないですが、そんなハンデは易々と超えるだろうと思っていたので。
ただ、気になっていたのは神谷独裁者代表も11日の建国記念日(参政党的には「紀元節」)の「総決起集会」に参加していたコト。 屋内で行われる総決起集会は “身内” のためのイベントで、無党派層に対してアピールは出来なかったのであろうと。
だとしてもこの結果は意外中の意外。 陣営の “油断” が招いた敗北といって良いでしょう。 独裁者代表の逆鱗に触れた石川県連の今後がイロイロと心配です。
ほか、公明が2人、国民民主、共産、社民が1人ずつ立てており、前回18位(当時は無所属)だった国民民主候補が今回3位までランクアップ。 1.65倍の得票です。 やはり全国レベルで国民民主が、来てます。 “日本一パーカーが似合う男” は役職停止中にもかかわらず露出しまくり、そして各所で失言をやらかしているにもかかわらずです。
だからこそ勢いはホンモノだとも言えますが、この代表に似た中身の無さは「風」と言うべきかもしれません。 ならば、「風」はいつか止みますよ。 それは、今の維新を見てもらえれば明らかであり・・・
その他、前回8位だった共産候補は9位で議席を守り、前回無所属出馬で4位当選した候補が今回「社民党」公認で出馬しており票の動きに注目しておりましたが2位にランクアップしました。 個人の人気が大きいので党の看板を背負っても特に変化は無かったのでしょう。
②愛媛県・西条市議会議員選挙(定数28/38人)
現職22人、元職1人、新人15人が立候補した選挙。 コチラは私がチェックしている参政党と幸福実現党が候補者を立て、更に日本第一党(以下、ポンイチ)も参戦してきたという極上のカオスとなった選挙は、参政党候補が26位で当選した一方、幸福実現党とポンイチが落選しました。
2期目を目指した幸福実現党の現職でしたが、前回が最下位当選だったので新人が15人もで出来てしまうと厳しかったようです。 これで幸福実現党の地方議員は1人減って54人となりました。
一方ポンイチは2021年の市議選、2022年の参院選と出馬し、いずれも最下位落選だった人が3年ぶりの挑戦でしたが、24位と最下位は免れたものの、落選。 候補は清掃ボランティアの代表を務めており、その活動は素晴らしいと思うのでどうかそちらで頑張っていただければと(「右派思想の団体、街を掃除しがち」というアルアルのひとつなのかもしれませんが)・・・
その他、公明が2人、共産、れいわ、諸派(新社会党)が1人ずつ立て、全員当選。 前回6位だった共産の41歳女性候補は票が4分の3になりましたが11で当選。 そしてあまり取り上げていませんが今年に入ってれいわが地方選で確実に勝っています。 これぞ党支持率で共産を抜いたチカラなのでしょうか。
そして参政党。 2022年の参院選から出馬している古参に、ここらで議員になってもらおうというコトだろうと思われますが、神谷独裁者代表は告示日に現地入りし、26位で当選。 昨年11月の四国中央市議選では定数22に対し10位だったので物足りない感じがしますが、これは恐らく、今回トップ当選した元県議(県議辞職→市長選落選)の主張が参政党のそれに近く、候補自身、かつて参政党に肯定的な発言をしていたコトもあり、そちらに票が流れた可能性も有ります。 なのでこの選挙結果は、参政党 “的な” 候補が2人市議会に入ったと言えるかもしれません。
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今年は4勝2敗。 やはり石川県で落としたのはビックリで御座います。
以上です
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます
「選挙結果振り返り」テーマ曲
ギターパンダ / 選挙に行ったけど
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