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今週の選挙(2025 2.2投票)


 いつもでしたら毎週水曜日に出している当記事。 今週は川越市長選レポートを何が何でも1月中に出すコトを優先したため、投票日前日の土曜日となってしまいました。 申し訳御座いません。

 そして結局、川越市長選レポートも完成せず、1月中のリリースが出来ませんでした。 重ね重ね、申し訳御座いません(明日出します)・・・

 そんなこんなで直前も直前となってしまいましたが、明日の投開票を見る参考資料としてご覧いただけると嬉しいです。




◎福井県議会議員補欠選挙 越前市今立郡南条郡選挙区(定数2/3人)

 衆院選比例に立候補した人と町長選に出馬した人の2議席を埋める選挙に新人3人が立候補。 立憲公認の50代女性、地域政党「ふくいの党」公認の30代男性、元市議の50代男性で争います。

 衆院選に出た県議は維新の比例で当選していますが、スタートは民主党で2017年に希望の党から比例で出馬し当選→2021年の衆院選に立憲から出て落選→無所属で県議当選、という複雑な経歴を持つ人。 一方、町長選に出馬した県議は自民公認の人でした。

 在職中の県議は自民、立憲、参政党県議を含む会派の代表、の3人。 なので自民公認候補がいて然るべきなのですが、いない。 やはり裏金問題でパンツ高木毅氏が党公認を得られぬまま立候補し落選した影響が未だに残っているのでしょう。 元市議の候補に稲田朋美氏が応援に入っているようなので自民系なのでしょうが、昨年の県議選本選に “定数プラス1” で落選した人なので、本人に強さは感じられません。 転がり込んできた自民の衣を借りて当選成るでしょうか。

 ポイントは先述の比例で維新に当選した人の票を誰が獲るかで、その人が一時在籍していた立憲から出ている候補が簡単に獲れるかというと、そうとも言えない状況。 昨年、多選の自民系現職市長を破り初の首長を誕生させた地域政党「ふくいの党」が勢いに乗って今回も勝って、3人目の県議を誕生させて第3会派となれるのか。 主を失った福井2区の今と今後が見えてきそうな選挙です。


◎滋賀県・東近江市長選挙

 4期目を目指す現職に、元市議と飲食店経営の新人が挑む選挙です。

 東近江市は平成の大合併の影響か、市内に博物館が(市立、民営合わせて)12もある「博物館の街」だそうですが、新たに「森の文化博物館(仮)」を建設予定だそうです。 現職は推進、元市議は反対の立場で、飲食店経営の新人は賛成寄りの模様。
 こうなれば反対派の元市議が有利に見えますが、現職には自民の国会議員が複数応援に来ており、強い組織力をバックに選挙運動を進めているようですが、どうなるでしょうか。


◎京都府・宇治田原町長選挙

 4期目を目指す自公推薦の現職に、元町職員と30代女性の新人が挑む選挙です。

 元町職員は47歳の若さと町職員時代に培ったネットワークで草の根選挙をしているようですが、自公推薦の現職は4期目と多選のフェーズに入りますが未だ65歳で高齢ではないので世代闘争に持ち込めないと思われ、元町職員がどこまで迫れるかが注目です。

 それよりも気になるのは30代女性候補。 チラシの画像がフリー素材かAI画像のような無機質なもので、新聞の取材に対し “代理人” を通じて「取材も写真撮影も応じない」と回答。 正体が一切不明です。 一体何者なのでしょうか・・・


◎奈良県・橿原市議会議員選挙(定数23/31人)

 現職17人、元職3人、新人11人が立候補し、党派別では自民が5人、公明が4人、維新が3人、立憲と共産が2人ずつ立てた、女性候補9人の選挙です。

 改選前の橿原市議会会派は、公明が最大候補で4人、自民と立憲系、維新が2人で、会派結成には2人以上必要なようで11人が無会派となっており、公明が議席維持狙いに対し、他の党は議席増を目指します。

 自民が3人増を狙ってきたのは驚きですが、やはり注目は維新。 奈良県といえば大阪府外で初めて維新知事を爆誕させた県ですが、最近、

 前知事が五條市で計画していた「2000m級の滑走路を備えた防災拠点整備」をひっくり返して、滑走路からヘリポートに替えて、残りの土地にメガソーラーを敷き詰める計画に変更するも地元から猛反発を喰らい、最近ソーラー施設を当初の120分の1に縮小し、事実上断念。 しかも「路地に建設する建物の屋上にソーラーパネルを設置することで非常用電源は確保できる」という「じゃあ最初からそーしろよ!」というツッコミが入ったズンドコを披露。 更に、

 奈良公園で9千人規模で入場料無料のK-POPライブを “県が” 計画していましたがコレも批判殺到。 予算を7分の1&観客1,500人規模に縮小する案を検討し始め「そんな規模ならどっかのホールでやれや!」というツッコミが入るズンドコを炸裂と、どんどん「アレ」が露呈している中で議席を増やせるか、注目です。

 そして共産は現有1議席プラス1候補で会派結成を目指します。 それを狙うのは理解できるのですが、前回の選挙が3人たてて2人落選という惨敗でして。 現状の党勢だと “共倒れ” になりやしないかと、非常に心配しています・・・


◎熊本県・大津町長選挙

 2期目を目指す現職に元町議が挑む一騎打ちです。

 大津町はJASM(TSMCが出資した半導体工場)が有る菊陽町の隣。 町内にもホンダや九州を拠点とする物流会社の本社が有り、町内の渋滞問題が深刻です。
 元町議の新人は自民党系のようですが、今回の選挙は「完全に」無所属としており、渋滞対策を含む都市計画整備を掲げています。
 一方、現職の出陣式には他自治体の首長や地元県議が参加したようで、恐らくコチラの組織の方が強いのでしょう。

 ところで、熊本県では宇城市の地下水から基準値を超えるPFASの有害物質が検出されました。 JASMなどの工場が町内外に建つ大津町も同じ懸念が有り、両候補とも水質調査の実施を公約に入れています。 岡山県吉備中央町を始め各地で浮上しているPFAS問題。 今年の選挙でキーワードのひとつとなりそうです。


◎熊本県・大津町議会議員選挙(定数16/20人)

 現職12人、元職1人、新人7人が立候補し、党派別では公明と共産が1人ずつ立てている、女性候補4人の選挙です。

 前述の通りTSMCの好影響で人口が増加傾向の大津町。 そんな町だからこそ町議の役割は重要です。 
 そんな中で共産党は71歳の現職が引退する後継に33歳の新人男性を擁立。 この若さ、共産にとっては希望でしょう。 大切に育てたいところですが、ここで落選しては元も子もない。 選挙公報を見る限り明らかな「アレ」は見当たらない中、落選4人のハードルを越えられるでしょうか。


◎鹿児島県・西之表市長選挙

 3期目を目指す現職に、会社役員の70代女性、元市職員の40代男性、医師の70代男性、会社員の40代男性、元市議の70代男性という5人もの新人が挑む選挙です。

 種子島北部に位置する西之表市。 その北西にある馬毛島で自衛隊施設の建設が始まって初の市長選。 基地建設の是非が最大の争点となっています。

 6候補のうち賛成が4人、反対が1人、そして賛否を明らかにしていない1人が、現職です。 賛成派が4分裂し、唯一の反対候補は政治経験が無く選挙に強そうに見えない。 そうなると態度を曖昧にしている(せざるを得ない)現職が有利にも見えますが、

現職は昨年、「説明不足て対応が後手後手だ」として議会から辞職勧告決議を喰らっており、決して安泰とは言えません。 この構図で現職は勝ち抜けるのか、賛成派から誰か抜け出るのか・・・

 というコトを言う以前に、当選に必要な「有効投票総数の4分の1」を獲る候補は出るのか。 実際、前々回の市長選では今回と同じく6人が立候補し、誰も4分の1を獲れなかったため4人による再選挙が行われたコトが有りました。 何より注目は「1回で決まるのか」です。


◎鹿児島県・西之表市議会議員選挙(定数14/17人)

 現職9人、元職3人、新人5人が立候補し、党派別では立憲と共産が1人ずつ立てた、女性候補4人の選挙です。

 市長選と同じく馬毛島基地の是非が争点となるでしょうが、選挙公報を見ると反対を明言している候補は5人(立憲現職、共産現職、無所属の現・元・新が1人ずつ)。 残りの12人は温度差は有れど基本的に賛成と見て良いでしょう。
 なので市長選で賛成派が当選すると一気に推進へ雪崩れ込みそうですし、現職が再選されれば、これまで同様に緊迫した議会となるでしょう。 市長選の結果とセットで結果を見なければならない選挙です。


 さて、こんな忙しい中ですが、今週もコレ⇩をやらなければなりませぬ・・・

▼今週の参政党

◎和歌山県・岩出市議会議員選挙(定数14/17人)

 現職10人、新人7人が立候補している選挙ですが、参政党からは32歳の女性候補が立候補しています。

(参政党 2025年戦績)
(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 障害を持つ子どもを育てる母として障害福祉支援を進めるために立候補したようですが、なんで “そっち” から出るかねぇ・・・

 当選は固いと見ているのか神谷独裁者代表は一度も応援に入っていないようですが、代わりに北野ゆうこ衆院議員(比例近畿ブロック)が入っています。 こういう体制が取れるのも党勢拡大した成果なのでしょう。 ったく・・・

 その他、公明が3人、共産が1人擁立。 共産候補は5選目狙いですが未だ50代の女性。 (前回は無投票なので)前々回(定数16/17人)は10位だったので大丈夫だとは思いますが・・・ 共産の党勢を見る指標になりそうな選挙です。


 最後に、他で多く取り上げられていますがコチラでも軽く触れておきます。 今後のために。

◎東京都・千代田区長選挙

 名前は出しませんが、コチラに出ている30代女性候補。 元々は “反社会的カルト集団” 出身で現在も繋がりが切れているワケではないので選んではいけない候補だと思いますが、昨年の衆院選で東京1区から出たあたりから “反社会的カルト集団出身” という出自を超えた知名度を得ています。
 当然ながら、とてもじゃないけど本人ひとりのチカラだとは思えないため、背後にいるのは誰なのか、今後どう動くのか、得体の知れない不気味さを感じています。

 恐らく今年の選挙模様において重要な登場人物の一人となる気がします。 現職が小池知事の全面バックアップを受けているため当選は厳しいでしょうが、一体何票獲って何位に入るのか、注視しなければならないでしょう。



以上です
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます


「今週の選挙」テーマ曲
ギターパンダ / 選挙に行ったけど


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金城ガンヂ
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