アタマがよくなる「対話力」 国山ハセン(著)
今日は、人と話をするときの考え方、ノウハウで、
わかりやすく、読みやすい本をご紹介します。
タイトルにある 「頭が良くなる」 とは、
人に教えてもらうのが上手くなる、という意味
会話、対話、インタビューの場面で、使えるノウハウ満載です
アタマがよくなる「対話力」 国山ハセン(著)
著者の国山ハセンさんは、元・TBSテレビアナウンサー
よくテレビで見かける人と思っていたら、
現在は、YouTubeでビジネス対談をやっている、PIVOTに関わっているみたい
本は一見、ソフトなタッチですが、戦略的で濃い内容も含まれています
頭がよくなる、対話力とは?
対話を通じて、相手と仲良くなる、
気持ちよく教えてもらうという戦略
下心といえば、アレですが、
対話による気づきは、相手にとっても価値がある
双方、Win-Winの対話ですね
対話は、自分が知りたいことを教えてもらえる最高の手段
雑談とは一線を画す、刺激的な学びの時間
相手と共鳴し、信頼関係をつくる
自分を知る、自分をアップデートできる時間でもある
様々な知恵を「集める」×「組み合わせ」→「応用力」 = 頭がいい
対話を 「学びの機会」 に変えるという発想は、さすがです!
矢印はいつも相手へ、 「聞く」 が7割
凄い人からお話を伺う場合は、自分が話すより、相手の話を聞いた方がいい
自然な流れで、相手との親密度を上げていきます
基本編
挨拶、笑顔、好奇心
丁寧な言葉
語尾をはっきり言い切る
対話編
相手が話したいことを話してもらう(相手の言葉、反応から察する)
リアクションでテンション(温度)を上げる
好奇心で相手の懐に入っていく (ただし、過剰なテンションは要注意)
対話の 「足し算」 (自分の視点)と 「引き算」 (短く、省く)を意識する
2回目に会ったときが、関係性をさらに深めるチャンスなので、
1回目に会ったときの話の内容をメモしておく、
2回目の冒頭で、前回の感想を短く伝える、
というあたりは、見習いたい点です
うまくいく 「対話の型」
対話には、型がある
最初は、ゆるやかに、明るく、笑顔を心掛け
徐々に空気を温めて、親密度を上げていく
最後にクライマックスを迎える、ドラマティックな展開です
①アイスブレイク (親密度 10%)
挨拶・笑顔・好奇心で一気に打ち解ける
相手の反応から、相手のペースを感じ、合わせる
スマイルの練習(ふだんから、鏡を見て表情筋の動き、自然な笑顔を確認しておく)
②アイドリング (親密度 30%)
聞くが7割(相手が話したいテーマ・話題を見つける)
相手の心をほぐす、相手が安心して話せる空気をつくる
相手が 「話しやすかった」 「また会いたい」 と言ってくれたらベスト
最初は、ふつうの一般的な話題、自己紹介などから、始め、
その中から
オリジナリティーのある言葉、無意識に強調する言葉に意識を向ける
相手の関心事にアンテナを立てる
言葉だけでなく、表情、テンション、声のトーンの変化にもアンテナを立てる
①~②で、全体の1/3くらいの時間
1時間の対話だったら、20分
10分の立ち話だったら、3分
そういうペース配分を意識すると、うまくいく再現性が高まりそうです
③ドライブ (親密度 60%)
リアクションで話の温度を上げる (驚きのサイン、など)
相手の話の内容を記憶して、頭の中でキーワードにラインマーカーを引く(これムズイ)
そのキーワードを使って、自分なりの言葉で要約 → 短く返す
このあたりから、難易度が上がります
相手が本当に話したいことに、アンテナを立てる
話題の振り方、質問の深さが重要ですね
④トップスピード (親密度 80%以上)
相手が乗ってきたら、一気に相手のスイッチを入れて、
本音モードに入る、相手の本音を引き出す
という、最後のフェーズが、エキサイティングで一番価値が高い
一歩踏み込む、前置きと、ストレートな質問
(丁寧に、ほめながら)本音の交換
自分なりに感じた印象を短く添える (本気度を伝える)
未来志向で話を締めくくる(夢や目標を分かち合える同士になる)
トップスピードに入る質問は、関係性が温まってきてから
センシティブなので、細心の注意を払いながら
難しいと感じたら、潔く引くことも大切
こちらの前のめり感を伝える、
「あえてあなたに聞きたいんですけれど」
「最後に聞こうと思ったんですけれど」
「ずっと聞きたかったことを、今、聞いてもいいですか?」
など、グッと踏み込む言葉を使う
(これらはインタビューの例なので、自分なりのフレーズを用意しておくと、よさそうです)
一番NGなのは、ざっくりした白紙の聞き方
「○○って、どうなんですか?」 みたいな…
相手も踏み込んで話しずらいw
③~④が全体の2/3くらいの時間
③と④のバランスは状況に応じて、④は短めかなぁ
リアクション・レベルの3段階
リアクションにもレベルがある
緩急使い分けることで、メリハリをつくれそうです
レベル1:相づち
(軽く頷く、ゆっくり大きく頷く)
(静止・あえて動かない、集中・真剣なポーズ)
レベル2:短いつぶやき
(はい、えぇ、なるほど)
レベル3:短い質問
「なぜですか?」
「いつからですか、どんなふうにやるんですか?」
「具体的には?」
「何がキッカケだったんですか?」
あまり、意識せずやってしまいがちですが、
コーチングの視点も入れて、
明確にレベルを意識することで、一段上にイケそうです
プロの練習はストイックw
プロは、インタビュー動画や音声を繰り返し聞いて、振り返る
次に活かすために必須なルーティーン
自分の音声を聞くのは、かなりキツイけど、プロとしては常識
振り返らないと、改善しない
そんなストイックさも垣間見れます
対話の奥深さを感じる、
読みやすい本でした~!
この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
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