『再読だけが創造的な読書術である』 永田希(著)
読書好きな人には、そそられるタイトルの本
『再読だけが創造的な読書術である』
永田希(著) 2023.3
速読と多読をオススメしている私は、再読する本はほとんどないのですが、また読みたいというのは、その人にとってのベストセラー。この本も、何年か先に、また読みたくなる本です。
前著「積読こそが完全な読書術である」
3年間に出版された衝撃のタイトル『積読こそが完全な読書術である』は、
積読に後ろめたさを感じる人は少なくないが、全然問題ない。
むしろ積読は自然な状態
世界はすでに積読状態である(情報が溢れかえっている)
というメッセージ。
本を集め、本のビオトープを育てる、という大胆な発想
読書家から、蔵書家へ
そういう自由な発想で、本と向き合えばいい
本の読み方ではなく、本とのつき合い方の新たな提案
自由になれる1冊です。
「積読」 → 「再読」 という進化系
今回は、
積読→多読→再読、という進化系のテーマ提案
要するに「わがままに読んでいい」という結論
当たり前なんだけど、展開が超スリリング!
読書に「完全」はない
読書に「完全」はない、再読だけがある(前著タイトルの全否定ww)
「わからない」ことを受け止める
不完全なまま、再読して、語る
以前は読めなかったことが、読めるようになった、自分の変化に気づく
不完全を受け止める、というあたりが哲学的で、本質的なところ。
わかる、わからないという二元論に陥るな! というメッセージか。
読むより、語ること
読むことより、語ること(語る資格を得る)
虚構を語る
既知情報×未知情報のイノベーション(創造的読書)
創造的になると、孤独になる
本に読まれるのではなく、主体的に読む。
創造的に、本からはみ出してもいいんだよ。というメッセージ
ビオトープ(積読)→ テラフォーミング(再読)
前著のテーマ「本のビオトープ」は、自分好みの本を集め、環境をつくることを楽しむのもあり、という発想
テラフォーミングとは、地球外の環境に人間が住める環境をつくること。月や火星に移住するように、未知の領域に出ていくイメージ
イノベーションは組み合わせから。様々なジャンル、古典とベストセラー、速読と遅読、積読と再読、自分の知見、見解を掛け合わせる。自分だけの文脈を創造する、大地創造のような読書スタイル
わかったような、わからないような
その不完全さが、読書の楽しみでもあるのです。
お後がよろしいようで、、、
この記事を書いたのは、
収益の柱を増やす「未来実現パートナー」 川原茂樹
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