【ボスゴリラーの野望#製造業】大阪だしのクラフトビールをつくった話/前編
こんにちはボスゴリラーの井口です🦍🦍🦍
先日、大阪出汁のクラフトビールを仕込んできたので、そのことを書きたいと思います。
以下、記事の流れです
前編(今回):仕込みの話
後編(次回):樽あけパーティー
1.飲んでみた
2.去年と比べてどうだったか?
去年から始まった”大阪だしの削り節屋 ひろひろさん”のイベントを手伝っています。
今までもクラクフビール醸造はしているのですが、ここまで本格的に仕込みに参加したのは初めてかもしれません。^^
1.クラフトビール醸造が面白い
クラフトビールは純粋にものづくりとして面白いです。まずはその種類が豊富。分類の仕方は色々とありますが、細かくは150種類以上にものぼると言われています。
私は元々は焼酎派だったのですが、好みや気分で変えられるスタイルで、クラフトビールの奥深さが好きになりました。最近はラガーが好きです!
食べ物で言うとラーメンやカレーみたいなものでしょうか?自分の好みを探すプロセスもまた楽しいです。
製造業というと市場自体が縮小していると言われていますが、クラフトビールは逆に醸造所が沢山増えています。アメリカでは、ここ10年で6倍にも醸造所が増えていて、日本でも最近脱サラして小型クラフトビール醸造所を開所する人が増えている印象です。
<アメリカにおけるクラフトビール醸造所数の推移>
あとは1本5,000円を超える様な高級ビールが、しかも大手メーカが出す様になってきてて、その高付加価値なものづくりも可能性を感じます。
2.クラフトビールの醸造工程
クラフトビールの原材料は基本は麦芽(モルト)、ホップ、酵母、水の4つです。実にシンプル!
副原料としてお米やお茶や果物などをいれることはありますが、基本は4つの原材料・配合と温度条件(投入タイミング)の組み合わせで味・色・香りが変わります。奥が深い!
そして、クラフトビールの醸造工程は以下の様になっています。
下記”8Peaks BREWING”さんのサイトには、各工程の動画が埋め込まれていて分かり易いと思います。
驚きなのが、醸造開始してから約1ヶ月で完成すること。意外に短いです。
お酒イコール長期間熟成みたいな感覚でいますが、その短い製造期間がビールが大衆酒である理由の1つかもしれません。
3.実際仕込んでみて
9月に大阪出汁のクラフトビールを仕込みました。詳細は以下の通りです。
<大阪出汁のクラフトビール醸造>
日時:2023年9月23日(日)、9:00-18:00
場所:ブリューパブ センターポイント店
参加者:
・廣田・松岡/株式会社ひろひろ
・塩田/ブリューパブスタンダード株式会社
・井口/株式会社Mountain Gorilla・一般社団法人ALFHA
上は実際に仕込んでる様子で、昆布を取り出しています。今回の副原料として昆布、出汁パック、醤油をいれています。実際の削り節ではなく、出汁パックにしていれるのは、投入や取り出しの管理をし易いからです。
また、出汁パックは大量にいれます。これは、酵母が出汁の旨味成分のアミノ酸を食べてしまうので、沢山いれないと出汁の感じが出ないからです。
一方で、醤油は少量です。これは、出汁からも塩がでる一方でビールに塩味が基本合わないからです。この辺り、具体的な配合は言えませんが、出汁のプロ、クラフトビールのプロと話し合いながら、配合の調整をしていきます。
実際のクラフトビール醸造は、かなりの力仕事です。原材料を投入したり加熱の際に材料が焦げ付かない様に混ぜたり、人手によるところが多いです。特に洗浄が大変だと感じました。人が口にするものなので清潔を徹底する必要があります。
今回、仕込みに半日ほどがっちり参加しました。大変な部分もありますが、酵母という生き物の力で麦芽がビールになっていくプロセスはものづくりとして面白いです。
また、大阪出汁の配合を考えたり、出来栄えを見ながら温度調整をしたり、人のアイデアや工夫を盛り込める部分もDXの住人としては、ものづくりにおける人の役割について考える機会になりました。
最後まで読んでくれて有り難う御座います🦍🦍🦍
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