魁罡4
今日は命式の十干から見るイメージについて想像してみました。
十干(ジッカン)というのは「陰陽五行」の「気」を示す文字で空間を表すそうです。
空間に木火土金水の5つのエレメントのプラスとマイナス、つまり五×二=十種類の気が満ちている状況を指している計算になります。十個の耳慣れない読み方の一文字の漢字が記号のように十個当てはめられています。
キノエ、ヒノエ、キノト、ヒノト等という、意味のわからない、三文字の羅列ですよね。一見何の一貫性もない不思議な読み方に思えますが、しかし、陰陽の読み方を知ると、十干の意味が突如として簡単に思えてくるポイントがあります。
エが最後につく文字は陽干の印だよ。トが最後につくのは陰干の印だよ。という事になっています。
十個の干のうち五個は陽に属する陽干、キノエ「甲」、ヒノエ「丙」、ツチノエ「戊」、カノエ「庚」、ミズノエ「壬」以上5つは語尾にエの文字があります。
これは訓読みですが、音読みだと、コウ「甲」
、ヘイ「丙」、ボ「戊」、コウ「庚」、ジン「壬」、という読み方になります。
両方同じ意味です。
一方残り半分の五個は、陰に属する陰干で、キノト「乙」、ヒノト「丁」、ツチノト「己」、カノト「辛」、ミズノト「癸」。の五種盛りで陰干のグループの皆さんは語尾に「ト」がつきます。
陰干の音読みは順に「オツ」、「テイ」、「キ」、「シン」、「キ」。となります。
十個まとめて読むと
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
コウオツヘイテイボキコウシンジンキ。
昔の学校教育の通知表は甲乙丙丁で表さわされていたそうです。
庚申塚というのも各地にあったりします。
兄が「エ」で弟が「ト」であるとよく説明されていたりする事が多いです。
私が参考にしている書物に拠ると、やはり、
甲は木の兄+、乙木の弟−、というように書かれています。陰陽は互いに対立するものではなく互いに補完することで成立するものと考えられているそうです。
消化においても肝臓で血の元が蓄えらえるためには胆汁だけでなく胆嚢から胆汁を分泌してもらって消化を共に促進して気血が巡らなければなりません。肝の働きといった場合それは胆も関係していて兄弟の様に協力しているという概念を持つ事があります。
胆嚢は小さい器官ですが肝臓は大きい器官ですのでプラス、マイナス、の概念が、しっくり来ますが、決して対立せず人体で消化やエネルギー循環の為に、力を合わせて貢献しています。
そのように戊ツチノエは山を表すので時に火山活動を伴ったりして火山灰による栄養土に与えますが、己ツチノトはそれに対して、静かなる土と言えますので、兄が動的に噴火して降らせた火山灰を受けて、静かに降り積もる火山灰を受け取り、土にミネラルたっぷりの栄養を蓄えていく役割があるとも観て取れると思います。
動と静は相反する概念ですが、木に育っていただく為には、どちらの働きも欠かせないです。
富士の樹海のような森になるためには先ずは熱く噴火してマグマが軽やかに流れていき、冷えて、重く黒い色の溶岩石となって、水はけを良くしてくれて、根っこがしっかり張れる、土となれる。
一方では地中のマグマの持つ気を噴出させて動かすことで土中のエネルギーバランスも変わり、圧力がかかって温度が変化したり、混じったり、同類の気を持つ物質が寄り集まったりしながら、冷えて鉱脈や鉱物ができたりする可能性が、あります。
金は自分に少ないので勉強不足ですが、自分が戊なので金の親であるはずなのに、噴火して実力を発揮しないので、金を生み出す事も十分出来てない気がします。また掘削すれば出てくるかもしれませんが、鉱脈に掘り中ってないので、金を生んで循環させている実感は未だないですね。
金は水を生む相生「ソウショウ」の関係で水は壬癸両方、命式にあるので、既に金が自動的に何処かで生まれているはずなのですが、蔵干にややあったとしても、日柱、月柱、年柱、時柱の天干には有りません。めだった位置にはないのですが蔵干を詳しく調べると辛金がやや見えます。それにもまして蔵干にも戊土と癸水が多いです。庚金はゼロですが辛金が僅かあってよかったです。
山っ気のある気が天干から押し寄せてきて、土にも山っ気が宿っている状態です。さぞかし山のフォルムのようにうずだかく押し上げる力が働いているでしょう。山が乗ることで地面が圧力で抑えられているとも言えます。その2つの力が合わさって山々しい気が生まれるのだと思います。湧いては消えてまた湧いてくる雲のような気です。峰に雲は湧きますから、そうと言ってもいいと思います。ワクワクというのは湧く湧くと通じる所があります。
高い山にぶつかった湿気を含んだ空気が行く手を阻まれて、山に雨を降らせたりします。
よく山の天候は変わりやすいと言われます。
相場を予想して山を張り、一か八かの勝負に出る、山師とは、当たれば大きいのでワクワク感が半端なく沸き起こることが山師の山師たるゆえんで必ずしも当たるというわけでは有りません。
山師の意味を調べてみました。すると昔は鉱脈の印が地上にでていてそれを、目当てに惚れば金鉱が見つかったりしたので、出資金を募っても、利益をつけて還元する事が出来たのですが、今は金山も銀山も掘り尽くされ、科学的方法で発見する方法に変わっているので、山師の仕事はなくなって当時佐渡に四十人いた山師もいなくなってしまいましたそうです。金脈に当たらなかった場合、詐欺行為になってしまいますので、危うさも含んでいます。相場に投機して儲けようとする人を山師と言ったりするので今では良い意味では使われない語になってきているそうです。山師とはよく言ったものです。
しかしよく考えてみると、社会に山を張る気は今でも充実しています。
クラウドファンディング等は、そういった必ず世に役立つ物を生み出して利益を上げることができるだろう、という予想から出資して、出資金をを循環させる行為です。
そうならないかもしれない事の可能性を完全には省けないので、一種山を張っているとも言えます。
そうなったときのことを考えるととてもワクワクして応援していることが、楽しいです。
それだけで、夢を与える事業をしようとしていることになるので、報告を聞いたりして、夢を共有することが、でき価値ある事業を支えているんだと言う自尊心が満足すれば、自己価値感が山の様にぐんと高まりますので、現実世界でうまくいかないことが有っても、別人は伸びているかもしれず、下げ止まる事が出来るというメリットもあり、事業主に感謝すべき事だと思います。
例えば最近能登半島地震でしょっつるを作っている老舗醤油屋が潰れかかってしまったのですが、クラウドファンディングで出資を募り、立て直して醸成できたら出来た醤油でお返しするという募集がありました。
結局しなかったのですがかなりの資金を得たらしく、立て直しが軌道に乗ったようでした。新聞にでていましたね。数年年だと言っていましたが、醤油等の発酵食品は待つことが大事で時間がかかるものなので、美味しい醤油を楽しみに、待つ時間も楽しいものです。小さい山を張っていると言えます。
マンションの建築でも売れる保証はないのにマーケティングで需要がありそうな地域に、どんどん立っています。しかし完売していきます。これはより大きな山を張っていると言えます。マーケティング師は現代の山師と言えないこともないですね。
投資用マンションは売りながらその資金を循環させて建てていくことが一般的だそうで驚きました。販売を何期にも分けて、出資を集め、売れそうになくなったら作りやめる事もできるスタンスっていうのはリスクが少なくていいですよね。
専門知識はなく詳しくはないですが、面白そうだなぁと思っています。
自分の命式にある、十干から来るイメージでは小雨降る海の見える山の付近に立って湖水や森林に降る小雨を見ながら遠方に目をやると、大海原にも静かに降る雨を見ている図です。
身近では雨水が集まって流れ始める分水嶺。山中の上流域。
2つ戊が天干にあるので山々。
年柱が癸水の丑なので湖や川にいる水牛で蔵干は己なので中央アジアの山中にいて水牛を使ってコツコツ土を耕している少数民族。
月柱が壬水の戌で蔵干が戊なので大海原にあるハワイ島や海に囲まれた火山列島である日本列島の山々に暮らしている戌類。
十干は木火土金水の陰陽を表すので、知恵を動員して自然の摂理について考えるのは楽しいですね。
自己流四柱推命意識が朦朧としてきたので妄想はもう終わりにします。
ありがとうございました。