ゆるしうるか (詩
許したら
負けだと 思う。(なにに?
許せれば
よかろうと 思う。(ほんとうに?
川面を流れてゆく花びら
やわく うすく とけてゆく
頑ななわたしくしの傷痕
かたく あつく 刻まれ とどまる
この傷痕から生まれたものたちがある
それを愛おしいと 思う。
だけど
だからこそ、
許せない。
ほんとうは、許したくないのだよ。
ともに桜をみたことがある。
肩を並べてあるいた。
特別に嫌いだったあんたを
もう忘れてもいいと思うのに
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