兵庫県知事選挙の教訓
今回の知事選は非常に興味深い。県議会が全会一致で不信任とした知事が知事選挙で圧倒的勝利を勝ち取った。これは県議会で時間をかけて審議してきた結果と反対の意見を県民県民が示されたことになる。
県議会の審議とS N Sで流された情報のどちらが正しいのか、県民はS N Sを選択した。県議会での審議は事実と法に基づいて行われるが、S N Sでは無責任な意見を流す事もできる。煽るような情報を流す事もできる。このような情報に無知な大衆は踊らされる。そして兵庫県民にはそのような無知な大衆が多かったということになる。
日本のメディアの限界も示されている。日本のメディアは法律により中立が求められている。米国では各メディアは共和党支持や民主党支持を明確にしている。日本は中立を求められるために異なる政策に対しはっきりとした意見が言えないのだ。裁判で検察側と弁護側が同じような陳述をしたら裁判官は判決を出すのに困るだろう。メディアは高学歴の優秀な人材を採用しているのだから、もっと多様な意見を流すべきだろう。そうしないと今回の兵庫県知事選のように無責任なS N S情報に不勉強な大衆は煽られてしまうからだ。