西 六弦

1948年生まれ。日本の大手総合電機メーカー勤務後、米国・フランスの企業の日本子会社で…

西 六弦

1948年生まれ。日本の大手総合電機メーカー勤務後、米国・フランスの企業の日本子会社で経営に携わる。1979~1985年の6年間London在住。現在の楽しみは山小屋での自然との関わり。

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能登半島地震の経験を教訓に

令和6年能登半島地震では被災者の救出や支援がなかなか進まないようです。その原因をいくつか考えてみると、今後太平洋沿岸で発生が予測されている大地震にも共通することと思われてきました。 障害: 1. 道路が何箇所も寸断されており車の通行が困難である。 2. 海岸が隆起して港が使えなくなっている場所がある。 #1については今までも想定していたことですが、#2については想定されていたのでしょうか? 救援物資をいくら準備しても車で届けるのは無理になる。地震の影響を受けていない遠隔地

    • AIとは究極のZ世代

      “10年以内に“人間の叡智の1万倍”の人工知能がやってくる 孫正義氏がSoftBank World 2024で語ったAIの未来“というタイトルの記事がネットにあった。 孫正義氏が考える叡智とは何だろうか? 私は叡智とは知識量でもデーター処理能力でもないと考えている。叡智とは今まで比叡山の高僧や哲学者、人類学者などに使われてきた。人間社会に平和と幸福をもたらすような人を叡智と言ってきたのだ。 豊富な知識量よりも正しい倫理観にこそ価値がある。世界中の医学論文を記憶した医療A

      • トランプの勝利

        細かい分析は不要、当然のことが起こっただけなのかもしれない。 現状の生活に対する不満が大きい時は政権の交代を望む。米国の物価高がそれだけ国民を苦しめていたということだろう。国民は不満ゆえに共和党候補に投票した。ハリス氏の場合は当初はバイデン大統領の路線を引き継ぐと言っていた。それでは変化を求めている国民は納得できない。途中からばら撒きの政策を次々に出したが小手先の対応では国民は納得しない。 英国でも同様にして保守党政権から労働党政権に変わった。これが二大政党による政党政治

        • 妊娠中絶は全て禁止すべきなのか?

          米国の大統領選挙の論点の一つとなっている。キリスト教福音派の話を聞いていると中絶は殺人であり全ての妊娠中絶は禁止されるべきだと言っているように聞こえる。 母体の中で死んだ赤ちゃんを取り出してもらおうと医師のもとへ行ったのに、中絶処置をしたとみなされることを恐れた医師がこれを拒絶、結果としてこの女性は死亡したというケースがT Vで紹介された。なんという悲劇だろう。これは米国の中絶を禁止した州での出来事である。 私はカトリックの教えはざっくり次のようなことだと理解している:

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          人口減の悪循環

          女性の社会進出増 ー>出生率低下 ―>人口減少 ―>労働力不足 ―>女性の労働力活用 ―>女性の社会進出増 これが“人口減少の悪循環” この連鎖を断ち切るには女性の社会進出と子作りの両立のカギを探すしかない。 それは子供を産みたくない女性を非難するのではなく、子育てを社会で行うことであり、産みたくても産めない人をアシストすることである。 具体的には 既に要求されている託児所、保育園、学校、学童保育の数量確保と無償化に加え、子供の教育、食事、衣料、医療などの一切の費用の

          人口減の悪循環

          天皇の人間宣言をもう一段進める

          かつて天皇は神話を利用して神とされてきたが、昭和天皇が第二次世界大戦後に“人間宣言”を出され、天皇が神であることを否定された。 日本という国に長く続く天皇家が国の象徴として存在することは大変好ましいことである。しかしながら現在は法律で天皇家の人々の生活は封建時代のままに縛られている。男女平等の世の中に合わせるべく、又安定的に天皇家の家系が続いていくための方策を前向きに検討すべきだろう。そのためには神道関係者を除外して宗教色なしで議論すべき。古来からの儀式、伝統は文化として残

          天皇の人間宣言をもう一段進める

          やっぱりトラ

          トランプ大統領の選出でウクライナ・ロシアの戦争は停戦が見えてくるだろう。一方のパレスチナとイスラエルの戦争については大いに心配がある。それはトランプ一家はユダヤ色が濃く、ネタニヤフをバイデン以上に庇うことが良左往されるからだ。 一方、中国との関係においては悪戯に軍事演習で威嚇し合うことはやめるだろう。関税戦争は最初だけのことで意味のないことを理解するのに時間はかからないだろう。総じて中国関係については現在よりは良くなると考えている。トラとクマは猛獣同士なので格闘のやり方は心

          やっぱりトラ

          ハーバード大学へのユダヤの圧力

          ハーバード大学への寄付金が3割も減少しているとの記事を見た。原因は学生の反ユダヤ主義的行動への取り締まりが十分でないからということらしい。ユダヤ民族はこんなところまで財力で脅しをかけてくるのか。恐ろしい民族である。正に世界はユダヤと中国人の人脈、財力に支配されている証だろう。

          ハーバード大学へのユダヤの圧力

          保育所・託児所が益々必要になる

          今後は人口減少で労働力が減少するので女性の労働力がより重要になると言われている。 しかし女性の権利主張の視点だけから政策を考えると大きな間違いを犯す。女性の職場進出―>出産する女性の減少―>出生率の更なる低下―>労働力減少という負のスパイラルもありうるからだ。 企業の管理職に女性が少ない、国会議員に女性が少ない、男女同同数になるようにすべきである、等の意見は問題の解決にはならない。その前に準備すべきことがある。 女性の考えにも色々あるだろう。大きく次の3つに分けられる。

          保育所・託児所が益々必要になる

          野党諸君、本当に大事なことを考えよ

          野党は自民党の“政治と金”、“裏金疑惑の議員の公認問題”ばかり騒いでいる。それは選挙で国民が総選挙で審判を下す。 野党も政治家として日本を今後どう改善するのかに正面から取り組むべきである。 人口減少の中で都市への人口集中が更に進行中、一方の荒廃する地方をそのままで食糧自給はどうなるのか、米国の核は米国のためにしか使わないのに日本は米国の核の傘に下にあると言えるのか等。 台湾が中国に海上封鎖された時に日本の南西諸島はどうなるのか、日本の遥か南であり台湾の目の前である。

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          卓球選手と棋士

          どちらも頻繁に試合があるようでびっくり、働きすぎでは? 卓球は世界を転々としながら色々な試合が行われ、シーズンオフというのが無さそう。 将棋の藤井聡太さんは常人では考えられないような脳の酷使を続ける試合。そんな試合を日本各地を転々としながら毎日、毎週のようにやっている。こちらもシーズン・オフはないのでは? サラリーマンも毎日8時間以上働くけど、その激しさがずいぶん違うのでは? 精神と肉体の酷使、お疲れ様です。

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          トラがイスラエルにイラン核施設を攻撃せよと

          最初は不穏当な発言と不安に思ったが、やはりトラらしい戦略だとも感じた。 争いはお互いの損害が軽微な場合はいつまでも続き停戦にはならない。終わらせるためにはどちらかが壊滅的な打撃を受ける必要がある。戦争を終わらせるにはエスカレートが必要ということなのだろうか? 戦争を終わらせるには平和主義だけでは駄目なのだろう。野獣らしい判断に一理ある。

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          防災担当大臣の顔がわかりますか?

          災害が起こるたびに不思議の思うことがあります。それは防災担当大臣が誰だかわからないことです。T Vに映るのは閣議で各大臣に指示を出す総理大臣の姿だけなのです。防災担当大臣が各省庁に協力要請を出し、それを総理大臣が追認、オーソライズするというのがあるべき姿では? スケールが違いますが、企業では消防法に基づいて消防署で専門知識を学んだ防火管理者が消防(防災)計画を立てて消防署へ届け出るとともに、社内各部門へ徹底を図ります。そして問題が発生すると総指揮を取ります。会社の備えに法的

          防災担当大臣の顔がわかりますか?

          女に生まれたら子供を産まなければならないのか?

          こんな質問をよく目にしますが、答えは二つの見方だと思います。 ーあなたは母親が産んでくれたから存在する。人間も生き物なので健康に生まれたらば、次の世代に命を繋ぐために子供を作る責任がある。 ー人間は他の生き物と異なり、知性・理性・感情を持っている。だから子供を作らないと考える自由も持っている。 二つの見方を示しましたが、結論的には子供を作りたくない人は子供を作らなくて良い。親が母性愛、父性愛という本能に近いものを持っていて初めて健康な子供を育てられる。子供が欲しくない人は

          女に生まれたら子供を産まなければならないのか?

          日本人が海外旅行をしなくなった

          経済面 海外と日本の物価上昇に長年大きな差があったことに加えて円安。経済的感覚から海外旅行がしづらくなったのは事実。特に高齢者となると目減りする年金しか収入がないので多額の出費は考えてしまう。ハンバーガーに2,000~3,000円というのは受け入れ難い。 目的 かつては海外に学ぼう、海外で活躍しようとの考えから海外に出て見聞を広めることを目的にする人が多かった。現在はあくまでレジャーと考えるひとが増えているのでは。それにしては高くつく。若い世代も目先の娯楽に満足し、海外

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          世界は戦国時代

          世界の警察を諦めた米国、常任理事国の拒否権のために動きが取れない国連、そんな世界で戦争はますます過激になっている。 ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの核を無視してロシア国内への攻撃を激化している。もちろんロシアも反撃している。中東ではイスラエルとパレスチナの戦争がイスラエルとヒズボラ(レバノン)と戦いとなり、しかも規模は拡大する一方である。 日本周辺は安全かと言えばそうではない。中国軍の艦船や空軍機が日本の近海を動いており、時として領海、領空にも侵入している。また、

          世界は戦国時代