派閥の裏金問題より大事なことがある

政界は自民党安倍派のパーティー券問題で大揺れだ。自民党内が大荒れになるのは当然だろう。リクルート事件の反省が全く忘れられていたのだから。しかし、野党がこれをネタに政権と奪おうと、この件ばかりを騒いでいるのはいかがなものか? 政治資金規正法違反は違法行為であるが、国民生活を考えた場合は、もっと重要な問題が沢山あるのでは?

国の財政の国債依存度が高まるばかり、日銀が金融の正常化へ舵を切り金利が上昇すれば国債の利払いが増え、国の財政はますます逼迫する。国家予算の三分の一以上が国債費というのは異常である。

少子高齢化社会で社会福祉費が高騰して国家予算を圧迫している。給料が上がらないから結婚できない、子供ができないという若者がいる。一方では時代が必要とする技術や知識を身につけた人は高給をとり、レクサスに乗り生活を満喫している若者もいる。そんな格差社会の中で出産と育児をどのようにサポートしていくか、まだまだ知恵が出せるのではないだろうか。パーティー券より優先的に考えるべき事だろう。

核兵器保有を含めた国防の議論も極めて重要だろう。世界の警察であった強い米国はもはや存在しない。超大国がなくなり、地球のそこかしこで戦争が始まっているが止められる大国はない。世界は群雄割拠の戦国時代となりつつある。そんな中でスポーツ・お笑いなどのエンタメに浮かれている日本が心配である。日本は核を持つ国に囲まれている。危険に取り囲まれていることを忘れてはいけない。

自民党はリクルート事件に立ち戻り、政治と金の問題をしっかりと反省してほしい。野党の政治家は自民党の過ちの批判に終始するのではなく。国民生活をいかに改善するか、日本という国家をどう守るのかについてもっと考えて議論してほしい。