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中部フィル第87回定期演奏会

今日は小牧市民会館へ行きました。
中部フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会でした。
中部フィルの演奏会はコロナ禍になってから行くようになりました。コロナ禍の前はあまり知りませんでした。
ブルックナーの交響曲を演奏するのが初めてだそうです。

この3年間、秋山さんがモーツァルト、ベートーヴェンの古典派が中心、飯森さんがチャイコフスキー、メンデルスゾーン、シューマンのロマン派が中心でした。
今日は飯森さんが古典派のモーツァルト、メンデルスゾーンとシューマンの延長上にある後期ロマン派のブルックナーということで楽しみな演奏会になります。

ロビーでは飯森さんのCD2枚買うとサインと指揮棒もらえるということでめちゃくちゃ欲しかったですが、財政の都合で1枚だけ買いました。

日本センチュリー交響楽団ではハイドンチクルスやっていてマリアテレジアは聴いたことあるけど、あとは聴いたことが無い曲です。
中部フィルともハイドンを期待します。

■モーツァルト/ピアノ協奏曲第24番

ピアニストが牛田智大さんです。
昨年のショパンコンクールでは優勝候補と言われながらファイナルに残れませんでした。残念でした。
経歴を見ると名古屋育ちなんですね。
地元の演奏家なんだ。

モーツァルトのピアノ協奏曲第24番はハ短調の曲で、短調のピアノ協奏曲だと第20番の方が有名ですが、個人的には第24番の方が好きかな。
ベートーヴェンがお気に入りの曲でピアノ協奏曲第3番などベートーヴェンの音楽に影響を与えた曲だなとおもいます。

牛田さんのピアノの音がすばらしいですね。
1音1音が丁寧な演奏でモーツァルトサウンドを演出されますね。癒やし系の演奏ですね。

この曲は第1楽章にカデンツァ、第2、第3楽章もカデンツァもどきのところがあり、ピアニストの見せ場がたっぷりですね。
牛田さんのピアノにどっぷりハマります。

すばらしい演奏でした。

アンコールはシューマンのピアノソナタ第1番第2楽章でした。
聴いたことが無い曲ですが、無言歌のような奏でる歌に癒やされました。

■ブルックナー交響曲第4番

今日は第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを向き合う対向配置という配置にしています。
第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンのやりとりが多い曲だと効果がありますね。また高音と低音を左右均等にするという効果があるらしいです。

今回斬新なのは金管楽器の後ろにコントラバス。
低音のコントラバスを最終ラインに配置する効果は自分もよくわかりません。

交響曲第4番はブルックナーの入門編とか言われて演奏時間も65分ぐらいでブルックナーの交響曲では短い方になります。
第1楽章のホルンでスタートするのがいいですね。

静から動、動から静、音の持つエネルギーがすばらしいですね。
それがブルックナーの音楽を大きなものにしていますね。
自分は普段はブルックナーは長過ぎるのでほとんど聴いていません。ブルックナーは演奏会で聴くのがほとんどですかね。

第3楽章が終わったときに拍手が始まってブラボーおじさんのブラボー連呼。これから総大なフィナーレのはずなのが、みんなつられて拍手しちゃいましたね。
チャイコフスキー交響曲第6番が第3楽章が終わったときに拍手しちゃうというのがありますが、あれは第3楽章までが生きている世界、第4楽章は死後の世界だから拍手するのは正しいという人もいますね。余談でした。

ブルックナー交響曲第4番は総大なフィナーレが1番魅力ですよね。
第1楽章と対比させていて第1楽章の旋律が何度も出てきます。第3楽章も出てきます。総集編って感じのフィナーレですね。

飯森さん、中部フィルの渾身のブルックナー交響曲第4番の演奏でした。
すばらしい演奏が聴けました。

演奏が終わった後にオーケストラの団員のお出迎えがありました。長い曲で集中力が要りますし、お疲れ様でした。飯森さんが最後に言っていたけど、3日間厳しめのリハーサルをやったというこで、それも含めてお疲れ様です。

7月の定期演奏会も行く予定です。




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