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澤クヮルテット

今日は宗次ホールへ行きました。
澤クヮルテットの弦楽四重奏のコンサートです。
澤クヮルテットは昨年の夏にベートーヴェンの弦楽四重奏曲の第8番、第10番、第12番を聴きまして、今回がベートーヴェンの第11番、第16番、第9番です。
結成30周年記念ということで、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中期、後期の作品を公演しています。

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は人類の宝物というぐらいの金字塔で芸術性が高いものになっています。
それと共ににベートーヴェン自身の本音の部分も表現されており、作曲家との距離感は近く感じられて親しみが持てる部分もあります。

澤クヮルテットはデビュー30年ということで、名古屋市の宗次ホールに過去も何度か公演しています。
熟練した魅力がたっぷりある弦楽四重奏団で、特にベートーヴェンはじっくり味わい深いものがあります。

⬛️弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」

この曲はベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中でも入りやすい曲で、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は渋くて難解と思っている人でも聴きやすくて楽しめる曲だと思います。
澤クヮルテットの熟練した演奏はさすがでしたね。じっくり味わえるセリオーソでした。
個人的には前のめりになる勢いのある演奏も好きですが、じっくり深く味わう演奏も好きで、いろいろな演奏があるから音楽は楽しいです。

⬛️弦楽四重奏曲第16番

ベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲です。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲の中で第13番、第14番、第15番の3曲は高みの境地で、崇高な世界が描かれています。
第16番はその山を越えた後に作曲されたもので、割と親しみやすさもある曲だなと思います。

第3楽章の緩徐楽章はベートーヴェンの緩徐楽章の中でも最高級のひとつですね。今日はこの緩徐楽章を澤クヮルテットで聴けたのは感動でした。

第4楽章のようやくついた決心。吹っ切れた感じです。人生はいろいろとありますが、歩まなければいけない。
この第4楽章にこの曲の世界が凝縮されている感じです。
弦楽四重奏曲第16番、満喫しました。

⬛️弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」

今日のコンサートの最後はラズモフスキー第3番です。
ラズモフスキーの3曲は喜怒哀楽がいっぱいあって熱く前進するというベートーヴェンの中期の大傑作です。
自分はラズモフスキーの3曲が大好きでラズモフスキーがあったからベートーヴェンも好きになりました。

今日のコンサートでは圧巻は第4楽章ですね。同じメロディーを次々と違う楽器を引き継いで進んでいくのを視覚的に感じるというのはコンサートならではですね。

それと共に第2楽章が大好きで澤クヮルテットの円熟の演奏での第2楽章が聴けて良かったです。

今日は大好きなベートーヴェンの弦楽四重奏曲を3曲、満喫しました。やっぱりベートーヴェンの弦楽四重奏曲はいいな。



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