KOTOカルテット名古屋特別公演
今日はKOTOカルテットの名古屋特別公演を聴きに行きました。
メニコンANNEXビルのHITOMIホールです。
千種駅から徒歩3分ぐらいです。
コンタクトレンズの会社のビルなので、ホールの名前もHITOMIホールになります。
KOTOカルテットの名古屋公演は3回めです。レーベインムジークの春日井さんがメンバーに入っていることで第1回めを聴きに行きましたが、それから毎回聴きに行っています。
過去2回はメンデルスゾーン、ベートーヴェンのドイツ系音楽でした。今日はフランス音楽、フレンチを味わいます。
■プッチーニ/弦楽四重奏曲「菊」
実は最初がドビュッシーと思い込んでいましたので、最初のフレーズでセンチメンタルなメロディーが出てきたときにあれっと思いましたが、すぐにプッチーニの菊だと切り替えました。
プッチーニの菊はCDは持っていないけど、演奏会では何度か聴いたことがあり、センチメンタルな旋律が魅力ですね。プッチーニというとイタリアオペラの作曲家ですが、オペラはあまり聴かないのでプッチーニの他の曲は知りません。
イタリアオペラと言えばヴェルディにも弦楽四重奏曲がありましたね。
短い曲だけど、心に刻み込まれる音楽。満喫しました。
■ドビュッシー/弦楽四重奏曲
ドビュッシーの音楽はつかみどころが無い音楽というイメージがあり、苦手な人もいると思いますが、自分も苦手でした。弦楽四重奏曲、ヴァイオリンソナタあたりはよく聴いており、室内楽は割と馴染みやすいとは思います。
第2楽章のピチカートの部分、1つの楽器だけがメロディーを弾くというところ、すごくおもしろいし、音楽ホールで視覚的に聴くと醍醐味を味わえますね。
第3楽章がすばらしく美しいです。
ドビュッシーの音楽の真骨頂ですね。
すばらしいドビュッシーの演奏でした。
■ラヴェル/弦楽四重奏曲
今日の本命はラヴェルです。
ドビュッシーの弦楽四重奏曲とラヴェルの弦楽四重奏曲はすごく似ているんですね。
ドビュッシーは一定の情熱のバランスを保っているが、ラヴェルは内面の情熱を爆発させていて訴えるものを感じます。そこが違うところかなとは思っています。
自分は50代ですが、ラヴェルの弦楽四重奏曲は20代のときから大好きでした。
最初は第2楽章の情熱にハマったかな。
今日は第1楽章のフレーズを声を出さないで口ずさみながら来ました。
第1楽章の演奏から引き込まれました。
この曲は第2楽章と第4楽章で情熱が爆発しますが、第1楽章と第3楽章がいいですね。
ドビュッシー、ラヴェルと並べて聴くと、それぞれの良さがよくわかりますね。
すばらしいフレンチ、ごちそうになりました。
アンコールはラヴェルの弦楽四重奏曲の第2楽章のおかわりでした。おいしいところを2度味わいました。
KOTOカルテットの演奏会は3月に第3回名古屋公演があります。ベートーヴェンプログラムです。水曜日なので、行きやすいかな。