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ピアノ五重奏曲コンサート
今日はピアノ五重奏曲のコンサートへ行きました。
電気文化会館です。
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ヴォーンウィリアムズとシューベルトのピアノ五重奏曲になります。
ピアノ五重奏曲というとブラームス、シューマン、ドヴォルザーク、フォーレなど、ピアノと弦楽四重奏(ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ)がほとんどですが、
今日の2曲はコントラバスが入った編成で、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスになります。
つまり低弦に分厚い編成であり、地を這うようなコントラバスの音の魅力が随所に出てきます。
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プーレさんはヴァイオリン界のレジェンドで有名です。86歳で元気いっぱいです。
実は初めて聴きましたが、まだまだすごい演奏を弾かれます。
ピアノの鬼頭さんとチェロのカンタさんはサタデーモーニングコンサートやピアノ三重奏曲で何度か聴いています。
コントラバスの高柳さんはセントラル愛知交響楽団で何度か聴いています。
ヴィオラの木下さんはパトス四重奏団の宗次ホール公演で聴いています。
楽しみなメンバーでの室内楽演奏会です。
ピアノの鬼頭さんとヴィオラの木下さんのトークから始まります。
ヴォーンウィリアムズ談義がおもしろかったです。
木下さんはイギリスに滞在したことがあり、イギリスでのヴォーンウィリアムズのお話が聞けました。
ヴォーンウィリアムズは3年前に名古屋フィルの定期演奏会で交響曲第5番を聴きました。
その演奏会のnoteを参考として貼りつけます。
今日のトークと結びつくところがありますね。
https://note.com/mougyu1014/n/n93679d1d46d4
個人的に今日の曲目にヴォーンウィリアムズがあったのが、非常に注目していました。
◼️ヴォーンウィリアムズ/ピアノ五重奏曲
若いときの作品みたいです。
ピアノ五重奏曲があるということは知っていましたが、今まで聴いたことがありませんでした。
第1楽章、情熱的で美しいメロディーは心にしみます。
第2楽章が圧巻ですね。
ピアノが祈りの音楽を弾き、それに呼応した弦楽器の奏でるメロディーの美しさ。しびれます。
そして第2楽章に出てきたメロディーが第3楽章につながり、それが変奏曲になり、段々と深くなって低弦のコントラバスの味が出てきますね。
最後はまた祈りの音楽かな。
交響曲第5番で聴いた平穏な音楽で終わっていく感覚がこの曲にもありますね。
すばらしい曲で、すばらしい演奏でした。
◼️シューベルト/ピアノ五重奏曲「ます」
ヴォーンウィリアムズのピアノ五重奏曲の後で聴くとこの曲は明るいですね。
少し遊びます。
かなり昔ですが、西武ライオンズのブコビッチの応援歌がこの曲の第4楽章が応援歌用に編曲されています。
それだけ愛される曲だと思います。
第4楽章が1番有名で、自作の歌曲「ます」の変奏曲になっています。
個人的に1番好きなのが第2楽章のアンダンテで、シューベルトらしい歌心があり、心にしみ入ります。
シューベルトの音楽は純粋でやさしいので、心にしみ込んで来ます。
第4楽章の変奏曲は楽器の主役が次々と入れ替わって室内楽的な魅力がいっぱいあるなと思います。音楽ホールで視覚的に観ると楽しさ倍増です。
シューベルトのピアノ五重奏曲の演奏もすばらしかったです。
◼️アンコール
シューベルトのピアノ五重奏曲の第3楽章のおかわりです。
第2楽章と第4楽章を強調しましたが、
第3楽章のスケルツォ楽章があるからこそ、第2楽章と第4楽章が光ると思っています。
20世紀のヴォーンウィリアムズ、19世紀のシューベルト、約100年違い、時代背景も国も違いますので、まったく異なる世界でした。
2曲を満喫しました。