セントラル愛知交響楽団第202回定期演奏会
今日はしらかわホールへ行きました。
しらかわホールは2月末に閉館します。
しらかわホールは100回ぐらい通ったと思いますが、最後となり思い出作りになります。
セントラル愛知交響楽団は愛知4大オーケストラの中でも真っ先にしらかわホールで活動しており、しらかわホールの歴史と共に歩みました。
そんなしらかわホールでの演奏会も今日で最後です。
今日の曲目で1番注目なのが、ブラームスのヴァイオリン協奏曲です。
個人的に好きな曲で、大河をイメージするようなスケールの大きい曲です。個人的に好きな3大ヴァイオリン協奏曲はブラームス、エルガー、シベリウスです。
今日は日本で3人だけだったかな。チャイコフスキー国際コンクール優勝者の神尾真由子さんがヴァイオリンソリストです。
神尾真由子さんのヴァイオリンを聴くのは3回めになります。
■ステンハンマル/演奏会序曲「エクセシオール(天の高みに昇らん)」
今日の演奏会のサブタイトルが「高みに向かって」ということで選ばれた曲です。
ステンハンマルはスウェーデンの作曲家であまり知らない作曲家ですが、この曲はドイツ音楽を継承したかっこいい音楽でした。
曲の後半に高みに昇っていくような感じで、タイトル通りの締めくくりですばらしい曲、すばらしい演奏でした。
指揮者の角田さんが来シーズンから音楽監督になる予定で、それに向かって意思を感じた演奏でした。
■ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
すばらしい演奏でした。
先程言ったように大河のようにスケールの大きい音楽ですね。
特に第1楽章はすばらしい音楽で、クラシック音楽の初心者の頃から飲めり込みました。
非常に穏やかな音楽ですが、ヴァイオリンのソリストが掛け声をかけてオーケストラが呼応するところが大好きです。
神尾真由子さんのヴァイオリンはさすがでした。
第1楽章の後半のカデンツァのところ、すばらしくて感激しました。
そして第2楽章の歌うような魅力的なメロディーが美しかったです。ソリストとオーケストラの受け渡しがすばらしいです。
第3楽章はブラームスお得意のハンガリー風のロンド。楽しく幕を閉じました。
すばらしいブラームスのヴァイオリン協奏曲でした。
アンコールは神尾真由子さんの無伴奏ヴァイオリンで
パガニーニの24のカプリースの最後の曲。
ピチカートのところの技巧がすばらしかったです。
■ベートーヴェン交響曲第5番「運命」
最後はクラシック音楽ファンでなくてもみんなが知っている運命です。
第1楽章の怒りの音楽、第4楽章の勝利の音楽は有名ですね。
ナポレオン?の戦争に対する怒りから歓喜を勝ち取るまでの物語になっています。
個人的にはこの曲の好きなのは第2楽章です。
怒りの音楽から穏やかな音楽。怒りの音楽がときどき出てくるけど、また穏やかな音楽になる。
ベートーヴェンの平和主義者なところが出ていると思います。
第1楽章がすばらしかったけど、第2楽章の演奏がじ~んときました。
第2楽章がすばらしいと第4楽章の勝利の歓喜が感動しますね。この曲の肝だと思いますね。
第3楽章の悲壮感のある行進曲から第4楽章の勝利の歓喜。ガッツポーズ出ます。
第4楽章の途中で第3楽章が入り込みますが、もう弱まっているので、再び歓喜の音楽が強調されますね。
すばらしい演奏でした。
今日は演奏終了後に写真を撮ってもいいということで、最後のしらかわホールの定期演奏会の写真撮影です。
さらにサンクスゲートで出口で指揮者の角田さん、コンサートマスターの島田真千子さん、セントラル愛知交響楽団の楽団員のみなさんがお見送りしてくれました。
しらかわホールさんにはお世話になりました。感謝です。閉館になりますが、数々の思い出は永遠に心の中に残りました。
またこういうブログで残すことができたのは光栄です。