【詩】ハロウィーン
渋谷の駅前でタンバリン叩いて踊る女の子たち
ハロウィーンを祈る永遠の花嫁たちの夢が舞う
わたしは乙女たちが眩しくて遠い目で観ていて
警官が箱から出てくるのに気づかなかったのだ
乙女たちは動きを止めて荷物を背負って去った
ひかりをうしなったわたしは警官を睨め回した
わたしはひとりで置き去りに手ぬぐいを片手に
暗黒舞踊を披露したのでまた警官は寄って来た
逃げる交差点の人波に溶け込み全力で走る駆ける
人は何故踊り祈るのだろうか乙女に聞きたかったおばけかぼちゃは出てこないハロウィーンのこと