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採血結果はどう考える?

薬剤師の資格をもち、かつ、臨床検査技師の資格ももつ私。
実は、採血結果って、落とし穴がある場合が。

今日は、そんなお話をします。

①結果をみて、一喜一憂しないこと。

結果をみて一喜一憂することは、かなり危険です。

今回は、この数値が下がっていた!
体質改善などをして臨んだ場合、自分を褒めてあげる「賢者タイム」は必要です。
しかし、今の頑張りがスタンダードにならないと、
採血結果が維持できないという難点もあります。

体質変えるために取り組んだ
・運動
・食生活
・睡眠習慣

これらは、継続的に維持できるものでしょうか?
最初から、結構キツめの内容になっていますが、
この辺りはものすごく注意をしなければなりません。

②採血結果は、時間軸を意識する。

時間軸は、ものすごく大切な要素です。
今回下がってきた。次回は?さらにその先は?

糖尿病などの場合、HbA1cはだいぶ認知が取れてきた採血項目かと思います。
しかし、この数値は、熊本宣言以降、7.0%未満を目指すことが、まずは最初の目標とされています。
そして、それを継続しないことには意味がありません。

しかし、ずっと下げなければならない。
というモチベーションを継続することは難しいのです。

どうしたら血糖値の推移が安定していくのか。
それは、血糖値が安定することを満たしていくことが大切です。

③組み合わせて考える。

私達医療職は、採血項目を組み合わせて考えることがあります。
それは、患者さんの身体の状態を正確に把握するためです。
例えば、同じ腎機能を指し示す項目で、片方は変わらないにも関わらず、もう一方が上がっている時、この時はどう判断するのでしょうか?

全てはバランスでできているので、実際には多角的に見る必要があります。
木を見て森を見ずにならないように。

まとめ

採血結果は、色々な観点で見ていく必要があります。
そして、それを解らなかったら聞ける人を作ること。
これもすごく大切なこと。
せっかくお金を払ってとった採血ですから、
その情報はしっかりと見てもらえる人を作りましょう。

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