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孤独な自分に響いた作品④映画編「LEON」

孤独な自分に響いた作品シリーズの映画編です。
今回紹介する作品は知っている方も多いであろうリュック・ベッソン監督作品の「レオン」です。

『もうみぃ』さんの映画レビューFilmarks

https://filmarks.com/users/tatukimoumi # 

↑Filmarksでこのような感じで映画レビューをしてるのですが自分のアカウントのページでベストムービーというのを設定できるのですが1位を「レオン」に設定しているのが私です。

「レオン」が自分が好きな映画の1位って人から見たらベタな人やな〜と思うと思います。

ベタでも普通でもなんでもいいです。

好きなんだからなんだっていうんだ!!!!!別にいいじゃないかーっ

批判されたことがあるわけじゃないけど「レオン」が好きですというと真の映画好きな方々からは馬鹿にした態度が見受けられる浅く見られる傾向があって被害妄想かもしれませんが批判される前に言い訳したくなるんですよ。

「レオン」は普通にとても良い作品です。

私が「レオン」を見るきっかけになったのは、またまた漫画からなんですけど漫画家の清水玲子さんがご自身の単行本の中のフリートークでジャン・レノの話をしていたのがきっかけです。

(昔の漫画には雑誌掲載時に広告が入ることがあり単行本にした時に広告スペースのために謎の空白ができる現象があって空白を自由に埋めていた時代があったのです〜作家さんによってはフリートークとかイラストとか単行本用に合わせて作品を描き直していたりした方もいましたね)

そのフリートーク内でジャン・レノの話を熱く語っていたので清水先生はジャン・レノのファンなんだなぁと気になったのと漫画作品のモデルになってるかもしれないジャン・レノという俳優が気になって仕方なくて当時見ることのできた「グラン・ブルー」と「レオン」を見ることにしたんです。

「レオン」は前情報なんてなくて『レオンというすご腕の殺し屋がハードボイルドでアクションしつつ依頼を受けてシティハンターっぽく仕事をこなす話なんだろうな〜結局ジャン・レノがかっこいいっていいたいだけの作品なんだろうな』って感じで見たので1996年頃だったかな💦かなり昔の話でレンタル屋さんでVHSのビデオを借りてきて見たんですよ!

見た私は最後…

最後ぉ〜〜〜〜

大号泣でしたがな(笑)


こんな話だとは思わなったというのと、こんな終わり方とか想定してなかったという衝撃に似た悲喜交交な複雑な感情が入り乱れておかしな精神状態だけど大号泣という結果に。

映画というものは最低限な前情報のみで見るべきです。

変な情報を入れてから見るとバイアスがかかり邪魔をして本来の楽しみ方ができなくなります。
公式の予告ですらサギ予告とかネタバレ祭な予告とか多くあるので理想はジャンル・タイトル・出演者・監督の情報だけで視聴すべきですね。
外国作品あるあるだけど…たまに邦画タイトルが原題と大きくズレててサギ&ネタばれタイトルの時があるんですよ…あれだけはやめてほしい…。

余計なお節介ですが私の場合──
人に何かをオススメするときは無駄に気を遣いまくります。
ネタバレせず他人が見たくなるようにオススメするってとても難しいんですよね。

ということでここからはネタばれありで話していきます。


「レオン」とは孤独な殺し屋レオンと家族を殺されて孤独になった少女マチルダの二人の愛の話

公開当時一部の国や人々の中でレオンと子供であるマチルダとの関係が卑猥だとして上映出来なくなって問題になりそうなシーンをカットして上映したそうです。現在は完全版としてノーカットのディレクターズカット版がDVDなどで発売されてるため完全版の方を見た人が多いはずです。

私は監督と同じでレオンとマチルダの関係が卑猥だとか思わない方の理解の仕方をした派です。
「純粋な愛」とか「狂気の愛」とかキャチコピーが付きがちでよく見かけましたが…私から言わせれば、そういうものとも違う「真の愛」の話。

私が自分のYouTubeチャンネルで公開した「なぜ人は死にたくなるのか」という動画の内容に通ずる「真の愛」の話が「レオン」です。

私の独自理論となりますが、どのようにつながるのかというと

マチルダは冒頭からオリエネが死にたくなるくらいカスカスだったはずです。
自分らしく生きていくことの出来ない環境下で育ったマチルダにとって両親や家族が全員生きていたとしてもいずれは死にたくなっていったはずです。
だから嘘をついたり学校にも行かずタバコを吸ったり自堕落に時を過ごしているだけ…
それが家族が皆殺しになり自分だけが生き残ってしまってレオンと出会ったため皮肉にも死なない未来へのきっかけとなった。
でもオリエネがあまりにもカスカスなマチルダは死んだ弟の復讐をすることに逃避して…かろうじて生きているだけです。

彼女の終わりはすぐそこまできているってレオンは分かってたんです。

レオンもマチルダと似ていて昔から孤独だった。
ただレオンは殺し屋という生業が自分にあっていたからたギリギリだけど自分らしく生きていける部分があったというだけで「ただ時を重ねて過ごしていただけ」なのはマチルダと同じだったんだと想う。

人はオリエネが無くなりそうになるくらい枯竭してしまうと他の人からエネルギーを略奪しないかぎり生きていけません。

略奪された人は死んでしまいます。

周りにいる愛する人達のオリエネを略奪し愛する人達を殺してしまわないために自殺する人がいるのです。

レオンは分かってたからマチルダに自分のオリエネ(生命)を全部彼女に捧げたのです。
レオンは自分のオリエネを自分で使ってただ時を重ね続けても…これからもずっと掃除屋をしていくだけです。
それならばとマチルダに生きていく力を与えたかっただけなので純粋の愛でも狂気の愛でもなくて「真の愛」だという話です。

死にたくなってしまうほどの状況の人を救うにはこっちも相手に自分の命を捧げないと相手は救えません。

世の中は残酷なルールで成立している

だから自分を大切にするのはとても大事なことで周りの大切な人達をも守ることにつながってる大切なルールのひとつなんだと思っています。

以上が独自理論でした。

「レオン」を何回も見たのでわかるのですがクライマックスのレオンとマチルダのシーンを見ているとレオンの気持ちが分かります。
レオンの本音として宿敵スタンを倒してマチルダと一緒に生きていく未来にかけたのかどうかですが10%くらいだったんではないかと無理なのは分かってるし許されないしトニーだって殺されるだろうしマチルダだって守りきれないしレオンの周りの数少ない大切な人達を不幸にするだけ…
だけど…もしかしたらってのは心の底にあったかもしれない。

その気持ちの揺れ動きが何回か見ると読みとれます。

レオンと一緒にいくと言ったマチルダを先に一人で行くように彼女を納得させるために言ったセリフは10%の可能性しかなかったとしても嘘じゃなかったんだと思います。

レオンが最後にスタンらしき人をみつけて名前を確認してから「これはマチルダからだ」って手榴弾の詮をスタンにプレゼントする終わり方はさすがだよね。
最後までちゃんと掃除屋だった。

マチルダはレオンから生きていく力をもらった。
これからどう生きていくのかは彼女しだい。

マチルダがレオンが大切にしていた植物の植木を地面に植えるシーンが一番好きです。

「もう自由だよ」


殺し屋のレオンが残したものは植物とマチルダの未来だけだけど、そこがかっこいいと思ったんだよね。

孤独な自分に響かない訳がない映画「レオン」でした。

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