ファイナンスラボで僕が学んだこと ~モデル化の概念より整理してみる~
前回の記事でいろんなフィードバックをいただき、「公開するメリット」を強く感じたので、ちょっと週1回くらいで続けていこうと思います。まだ「誰かの役に立つ」というほどのものになっていないのですが、少しずつそういうものにしていければとおもって、まずは言語化・表現化を習慣にしていくところから始めます。
ファイナンスラボについて
こちらに詳しくありますので、キーワードとしてファイナス、会計、事業計画等すでに興味ある人はとりあえず一回覗いてみてください。少なくとも今現在、初心者者向けでここよりよい勉強場所はありません(断言)。
なぜ「モデル化の概念」から整理しようと思ったか
もともと学生時代システム論という分野で研究していたことが大きいです。「モデル化」というと難しそうですね。みんな大好きGoogle先生に聞いてみたところ、こういうのとかこういうのとか、ちょっと難しそうな記事が出てきました。料理の四面体は、料理あまりしない僕にはちょっと理解しづらいのですがよく例で出てきますね。あと、数理モデルとか、シミュレーション系の学術的にも高度なものが検索結果に多く出てきました。これはnoteでもニーズない観点やな。。。と思いつつ、(モッチー的に)わかりやすく、自分の中での「モデル化」の定義に合ったブログがあったので貼ります。
上記のブログは「気象予報」について書いていますが、ファイナンスラボからの学びに直接つなげるため、モッチーなりに書き換えると以下のようになります。
・モデルとは、興味対象※の構造やメカニズムを、どのように理解し、どのように認識するか?を表現したもの
・ビジネスのなぜ?どうして?を数字(会計財務の言葉)で解き明かし、それを実際の事業活動(もしくは事業予測)に活かしていく
※ブログでは気象予報向けなので「自然現象」と書かれていますが、概念モデルは広く適用できる概念なので「興味対象」と書き換えています。
ファイナンスラボで学んだモデル化の大切さ
正直、当初ファイナンスラボは、ファイナンスや会計、財務分析といった「専門のひとがやる領域」を、「知識として学ぼう」と思って入会しました。しかし、ファイナンスラボ内での議論をすすめるうち、その認識は大きく間違っていたことを文字通り体感しました。シンプルにまとめると、
・過去の事業活動は、決算書という形でモデル化される(することができる)
・未来の事業活動(の予定、想定、構想)は、事業計画という形でモデル化される(することができる)
というのが、体に染み付いた、というのが大きいです。もちろん、今までも他社のIRを見てきたし、事業計画も作ってきたし、作業としての数字化はできていましたが、きちんと「モデル化したもの」としての「実感」がなかったところから、ファイナンスラボの取り組みで大きく学びを深めることができました。
蛇足:モデル化の結果だけみてわかったつもりにならないために
モデルはわかりやすく、ときに意思決定にそのまま適用できるものです。しかしそれは「わかりやすくなったもの」という前提を忘れず、使う用途・使えるケースなのか否かの判断を間違えない必要があります。事業計画で言えば、競合の情報が十分反映されているか?どういう前提で作られているか?また、見る側として十分な知識/能力があるか?は忘れずに、日々の研鑽をしていきたいと思います。これは個人的な感覚ですが「モデルを使いこなす一番の方法はモデル化をし続けること」だと思っていて、自分として大切にしたいと思っています。ネタですが、こういうわかりにくいものをわかりにくいまま評価しないといけない、というのも、世の中がわかりやすい方向によっている、という部分は良い指摘だと思いました。
現代芸術の専門家の姉が「同化ではなく異化を志す。わかりやすい言葉で伝えることが本当に難しい。わかりやすさとはできる限り縁を切りたい。」と言っていたことがあり、モッチーとしては心にずっと残っています。たぶん、わかる、は、わかるように伝えられなくても表現そのままを受け入れたうえで、読み取ることができる、ということで、自分自身にその全てが委ねられているのではないか、と思っています。
最後に、ファイナンスラボ含め、「モデル化」の勉強になるリンクを貼って終わりとさせていただきます。