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【脳外科医のつぶやき#2】学会って何?脊椎脊髄外科と学会、指導医のコラム、の巻
2024/6/14 更新
おはようございます
明日から私は学会に参加します。今日は学会前日ですが、聞きたい講演が朝一になりますので、前泊入りします。
学会とは何か…ですが、医者になると少なくとも標榜科の学会には入ることになります。日本内科学会…とか。
医師の会話のなかで
「来週学会だわー」
なんて、言うときは、学術集会のことが多いです。
全国の大きい会場に一堂に介して、学術的な発表をすると言う、そんな感じでいます。
若手の先生にとっては学会での発表が、資格取得の条件になってたりしますし、専門医以上の先生にとっては、半ば同窓会的な側面があったり、水面下に国内留学や移動のコネを作る大切な場だったりもします(笑)…あっ、これ大きな声では言えない!
私が今回参加するのは、今回大阪で開催される日本脊髄外科学会であります。
脳神経外科医、日本脳神経外科学会の会員で主に構成される、脊椎脊髄外科と言うサブスペシャリティー領域の学会になります。
サブスペシャリティって何?って方は過去記事をご覧ください。↓
ちなみに、整形外科医でも同じような学会があり脊椎脊髄病学会と言います。こちらの方が会員数も多いため、学会の規模も大きいです。
私は両方に所属しています。
話は戻りますが、
この日本脊髄外科学会は、脳神経外科で背骨関係の治療を行いたいと言う先生方は大抵入会しております。
といいますのも、今年位までは、この日本脊髄学会の認定医以上の資格を持っていないと、専門機構の脊椎脊髄外科専門医の資格を取ることができないからです。
現在は、整形と脳外合同での?脊椎脊髄外科専門医プログラムが始まっています。
ちなみに認定医のさらに上に指導医と言う資格もありますが、この資格を取るためには、日本脊髄外科学会に所属して、かつ手術の数や本学会を含めた学会発表、そして論文執筆によって点数を稼ぐ必要があります。
この指導資格自体は結構獲得するのに難しいものでありまして、それだけ、指導医と言うのは、手術の数や学術活動等の実績が必要であるということであり、指導医たる所以ともいえます。
この指導医の資格を持っていることで、できる医療行為も変わってきます。代表的なのはバルーン椎体形成術という、主に、骨粗鬆症性椎体骨折の治療として用いられる手術の単独施行の資格です。
→ 日本脊髄外科学会認定医でも実施できるように変わってました。
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他には、若手の先生が脊椎脊髄外科の専門医を取るためには、認定訓練施設と言うところで、一定期間働く必要がありますが、
その認定施設の前提条件として、指導医が常駐していなければいけません。
なので、逆を言えば、指導の資格を持っていないとマンパワーとして、非常に心強いが、若手の先生と一緒に働くことができないということでもないわけです。
私個人としては、若い先生と一緒に働くのは結構好きですし、若い先生がいると、病棟にも活気が出たり、仕事にも良い面はたくさんあります。今私がいる病院は民間病院で研修施設にはなっていないため、定期的に先生が来る事は無いのですが、私と同年代の整形外科先生と2人で脊椎外科診療を行っていて、1人でやってなくてよかったなって、話し相手がいてよかったなって痛感しております(笑)
脳外科関係の学会ですと、
脳腫瘍学会は毎回リゾート地やハイクオリティなホテルで開催され、ご飯も豪華です。夜も飲み会が・・・・。と、とても楽しいですよ。もちろん、参加費も高額ですが、ポケットマネーではなく、病院からの研修費や科研費などで賄うことができれば、いいですね。
学会は、発表の準備や、年会費の支払いなど、大変な側面もありますが、知り合いと和えたり、病棟業務から離れて気分もリフレッシュできる良い面もあります。
上手に付き合えるといいですね。
ちなみに、女医さんの多い科では、大人な関係の場としても・・・おっとこれはまた別の話。女医さん少ない脳外科では、縁の少ない話ですよ、脳外選考で唯一悔いが残るところです(嘘です)
本日はこのへんで。