【学生・研修医勉強用】回転性めまい(vertigo)のコラム
回転性vertigoについて簡単にまとめてみたいと思います。
これは私が研修医のときに使用していたneurological differencial diagnosis 2nd editionからです。
参考になれば幸いです。
末梢性めまい、中枢性めまいの違いがざっくりとわかると、明日からの診療に違いがでるかもしれません^_^
vertigoの主な原因
benign positional vertigo(良性頭位めまい)
non-benign positional vertigo(後頭蓋窩の転移など)
vestibular neuronitis(前庭神経炎)
meniere’s disease(メニエール病)
migraine(片頭痛)
multiple sclerosis(多発性硬化症)
Drugs, including alcohol(薬剤、アルコール含む)
brainstem ischemic attack(脳幹虚血)
complex partial seizure(複雑部分発作:側頭後頭葉が焦点のとき)
perilymph fistula(外リンパ瘻)
▼positional vertigo
central positional vertigo = serious
peripheral positional vertigo = benign
central positional vertigo
潜伏期間なく、position changeですぐに起こる
どの方向でも誘発される
さらに動かすとまだ別の症状が起こる(further movement causes another movement)
position changeの際、mildだがしばしば吐き気を伴う
peripheral positional vertigo
5-10secの潜伏期間
1方向の動きでのみ誘発される
疲労しない、繰り返しても症状が再発しない
症状は強いが短期間で終わる、しばしば20sec以内
嘔吐は少ない
決まった経過をたどる、6-12週で安定する。
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