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ドン底まで落ちた1回目の不妊治療

39歳の1月に、当時住んでいた都市でNo.1実績のレディースクリニックで妊娠を目指した不妊治療を開始し、2月には卵管造影検査・子宮内膜掻把手術を、4月には人工授精1回目をしましたが、まったくかすりもせず。

「だいたいね!あなたね!ヤル気あるんですか?!こんな近くに住んでいながら『待ち時間が長すぎる』だなんて文句言う人、妊娠する訳ないんですよ!ウチはね、500㎞も離れた田舎から泊りがけで来る人もたくさん居るの!そういう人ですよ、妊娠できるのは!あなた、仕事辞めなさいね。命を扱う治療なの。まったく覚悟が足りない!」

ここのクリニックは女医が9割。こういう叱責の声が廊下まで響き渡る異様な雰囲気に、私は自分の無益さを思い知りながら、もう嫌だなと思い始めました。
画像は実際にこのクリニックで渡された説明用の資料です。
あと1か月で40歳を迎える私に、どれだけ今のタイミングが重要なのか、大声で話す女医は力説し
「あなたはそもそも女性ホルモンの値が壊滅的だから、こんな数字は当てにしないで!あなたはほぼゼロ!ゼロに近い所にいるんです!平均でこれだから。これ以下だから。だから?どうするの?文句言ったり仕事したりしてる場合じゃないでしょう!分かりますかーーー?!」

不妊治療ってこんなにも厳しい世界なのかと、唖然としました。
本気にさせるために、これほどキツい言葉も浴びせるのか。
しかし・・・

ひどすぎやしないか???
卵管造影検査の後、吐き気と上半身放散痛がひどくて「休ませてください」と言った時も、「この検査でこんな弱る人なんて初めて見た!あなた、こんなことで音を上げてたら、不妊治療なんて絶対無理だよ。この先もっと痛いことがいっぱい続くんだから」と、笑い飛ばされた。。。
掻把手術の後の扱われ方も、とても雑だった。
・・・すべて、耐えるのが当たり前?
覚悟がなければ、妊娠なんてできないって?
40歳直前で。ホルモン値めちゃくちゃで。近いくせに何を文句言ってるって?

第1回人工授精は不成功。「やっぱりね」というのが医師の第一声。
私は女医を指定していたのに、この時はなぜか男性の医師だったので、こればっかりは抗議しました。
なぜなら、私は性的暴行を受けたことがあり、その経験から…(この当時は)どうしても女性に診てほしかったから。

でも、「こんな年して1回のタイミングを逃すことの重大さが分かっていないようだね」と、抗議は無視され、残念な結果にいたわりの言葉の一つも無いどころか「やっぱりね」。

わずか4か月で、このクリニックはとてもじゃない、もうやめようと思いました。
この当時の私は、かなり、荒れていました。夫にもひどい言葉をたくさん浴びせました。
毎日欠かさずつけていた基礎体温表を破り捨て、体温計を潰し、「もう懲り懲り!やってらんない!もう嫌だ!」と、泣きわめきました。
そして、夫が転勤するタイミングで、別居することに。

生活力の無かった私は、毒親の居る実家を頼り、夫から離れました。
この時、40歳。結婚7年目でした。

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