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母が足を踏み入れた【新しい世界】
先月30日に認知症検査を受けた87歳の母。
その後、血液検査、脳のMRI検査をして、日をあけて心理検査も受けた。
そして今日、診断結果を聞く日だった。
まず血液検査は問題なし、全て正常範囲内の数値。
健康体だ。
次に心理検査は『見当識』に問題あり。
記憶面の低下があり、日常生活の困難につながっていると判断された。
最後はMRI検査。
脳の断面図を上部から下部にわたってPCで順に見る。
脳の輪切り画像を見たところ、特に委縮しているかどうかわからなかった。素人は見ただけでは委縮しているかどうか判断つかないらしい。
そのため、委縮度を数値に当てはめて示してもらった。
認知機能に関する脳側頭部の海馬の委縮数値は、
4段階のうち、3段階中の『2.75』だった。
以上を踏まえた検査の結果、『アルツハイマー型認知症』と診断された。
認知症を止める薬はない。
認知症の進行をあくまでもゆるやかにする薬を
様子をみながら服用していくことになった。
認知症の母が確定した。
体はとても元気だ。
表情も豊かでおしゃべりも支障なくできる。
でも今話したことや行動したことは、
脳はストックの引き出しに入れてくれない。
その結果をすぐ姉に知らせた。
「やっぱりそうか、、」
89歳の父と、姉と私と次女。
覚えられないだらけの母をサポートしながらこれからやっていこう。
このあいだ次女とはじめた毛糸の編み物は、
今日見たらきれいな色をつないだマフラーになりかけていた(はやっ)
記憶は留めておけないが、
試しにやってみた2桁の数字の暗算は早かった。
(数字に強かった母らしい)
忘れている部分と色濃く残っている部分。
家族が助ける部分と母ができる部分。
これから家族4人助け合い、様子をみながらやっていく。
「認知症です」と決定して
なんだかすっきりした。
母が足を踏み入れた認知症の世界。
私も次女もその世界を覗いてお邪魔する。
大丈夫、一人にさせない。