父の言葉「最悪の事態を想定しろ」は教えであり呪いだった
父の教えの中に、
「常に最悪の状況を想定しろ」
がある。
唯一の教えといってもいいものであり、
ある意味、ぼくにとっては呪いでもあるのだけど。
言いたいことは、
「失敗した時のリカバリを常に考えておけ」
だったんだろう。たぶん。
父は挽回策の用意について、
何も言わなかった。
それゆえに、
ぼくは常に最悪だけを考えるようになった。
ストレスだった。
鬱になった。
何も行動できなくなった。
もしかしたら、
父の考える最悪の事態の想定を、
ぼくが考える最悪の事態は超えていたのかも知れない。
最悪の事態とはケーキのスポンジである
ここから先は
955字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?