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人の感覚は五感だけではない

 人間の感覚について、最近の研究をまとめてみました。

 なお、古来感覚が5つになっていたのは、古代ギリシャ当時の5星(惑星)、4リゾーマタ+アイテールなどが強く影響していると思います。


特殊感覚

視覚

 光を目の奥の網膜の細胞で神経活動情報に変換し、脳で処理します。

松果体 光受容器
 松果体は内分泌器官ですが、光受容器官でもあり、生物時計であります。

聴覚

 音波を鼓膜をとおし内耳の有毛細胞で神経活動情報に変換し、脳で処理します。

骨伝導
 骨から音波を有毛細胞に直接伝導するのが骨伝導です。

軟骨伝導
 軟骨から音波を有毛細胞に直接伝導するのが軟骨伝導です。

嗅覚

 鼻腔の奥にある嗅細胞で、空気中の化学物質(揮発性物質)情報を神経活動情報に変換し、脳で処理します。

味覚

 食べ物に含まれる化学物質(水溶性物質)の情報を、舌、咽頭、喉頭蓋、などの味覚細胞で神経活動情報に変換し、脳で処理します。

腸には本物の砂糖と人工甘味料の違いがわかる?2022.1.18 , EurekAlert より
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=76923&-lay=lay&-Find.html

平衡感覚

 内耳の前庭や半規管などで、頭部の傾き、動き(加速度)などを神経活動情報に変換し、脳で処理します。前庭によるものを前庭感覚といいます。

体性感覚 

 触覚、冷たさ感覚、痛覚の皮膚感覚と、筋や腱、関節などに起こる深部感覚です。内臓感覚は含みません。

皮膚兎

皮膚感覚(表在感覚)

 受容器が体全体に分布しています。

触覚(触れた感じ)振動覚・加速度

 以下引用のとおりマイスナー小体、メルケル触盤、パチニ小体があります。

「真皮が表皮側にふくらんだ所にマイスナー小体がある。マイスナー小体は、ツルツルとかザラザラとか、そういった感覚をキャッチするレセプター。

真皮がへこんだ部分にあるのがメルケル触盤。メルケル触盤は、点字のような少し粗い凸凹をキャッチするためのシステム。真皮の中ほどにルフィニ終末がある。ルフィニ終末は、手を横方向に引っ張った時に応答するという特性を持っている。

真皮の一番下部から皮下組織にかけて、パチニ小体がある。パチニ小体は、非常に敏感な受容器で、例えば皮膚の表面に蚊が止まったりする時に応答できるという特性を持っている。一番奥にあるが、一番敏感だ。
[パチニ小体は、特に振動に対して敏感で、1cm離れた刺激でさえ感じることができるという。]」
…「パチニ小体は奥にあるから圧力のセンサーだと思われていた。ところがちゃんと解析してみると、そこに力が集中して、非常に敏感な加速度のセンサーだということが分かってきた」

資料 サイエンスZERO: シリーズ 五感の迷宮Ⅴ 触覚 進化が磨いた高感度センサー

冷覚(冷たさ)

 ひんやりした刺激を感じるニューロンが、温かい刺激で活動を抑えられうことで温かい刺激を感じるのだそうです。

痛覚(痛さ)

くすぐったさ

深部感覚

 個体受容覚、筋感覚、圧覚(押さえられた感じ)、深部痛などがあります。

個体受容覚

 個体受容覚は、筋、腱、関節および前庭に存在する固有感覚受容器によって受容されます。固有感覚受容器は、関節の動きや位置の感覚、筋の努力感、重さの感覚などを知覚するのに重要です。


筋感覚

 筋に存在する筋紡錘とゴルジ腱器という2種類の受容器によって受容されます。筋紡錘は、筋が伸展するとそれを感知して神経信号を発します。ゴルジ腱器は、筋が収縮するとそれを感知して神経信号を発します。筋感覚は、筋の伸縮や張力の情報を知覚します。

内臓感覚

内臓痛

 内臓に分布した神経で内臓の状態(動き、炎症の有無など)を神経活動情報として感知し、脳で処理します。

臓器感覚

 吐き気などを感じる仕組みです。

その他の感覚

重力受容器

 人間の体幹で姿勢や重力の方向を感知できる重力受容器が最近発見されたそうです。

磁気感受

 東京大学 大学院の眞溪准教授をはじめとする共同研究チームが「多くのヒトは地磁気に対する感受性を潜在意識下で未だに有している」という論文では、ヒトが地磁気と同程度の磁気で頭部を刺激されると、脳波に変化が生じる結果でした。
 その他にも地磁気感受するという報告があります。

身体所有感覚


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