糞便汚染や大腸菌と勘違いされる大腸菌群についてです。
もともと指標菌は大腸菌だった
ヒトの腸内で発見された大腸菌が、セオボールド・スミスによって糞便汚染の指標として提案されました。
なぜ大腸菌群が指標菌になったのか
大腸菌の検査が煩雑で時間がかかるので、より簡便な方法で大腸菌も検出できる大腸菌群が指標菌となりました。
まずは水道の指標菌となり、次に食品の指標菌となりました。
現在は水道に関しては、大腸菌が検出できる特定酵素基質反応法ができたため大腸菌群を指標菌からはずしています。
大腸菌と大腸菌群の違い
検査法
日 米 EU ISO の検査法の違い
44℃で培養する大腸菌群
大腸菌群にのもうひとつの種類 についてです。検査法の培養温度が44.5℃であるものです。
検査法
翻訳名の混乱
翻訳名は以下のとおり混乱しています。特に食品衛生法の冷凍食品の規格では、E.coli(イタリック体ではない)とされています。
日本の食品衛生法の規格
大腸菌群陰性と記述されていますが、検査法が異なるのでその個数は食品ごとに異なります。
参考 スマホ
食品などの大腸菌群から同定される菌
通常は同定していないのでデータは少ないですが、大腸菌=E.coli(イタリック体)以外の菌が多いようなので、糞便由来といえないとされています。そのため食品では加熱できているかどうかの確認の指標とされています。
紅茶
井戸水
食品
河川水
そもそも指標菌の位置づけについて