自然体験学習は特別な体験なのか?
自然体験学習とは
自然体験学習とは、自然の中で様々な活動を通して、自然に対する理解や感性を深めることを目的とした学習です。自然体験学習のメリットは、自然の美しさや恵みを感じることで、自然に対する敬意や愛着を育むことや、自然の中での協働や問題解決を通して、社会性や創造性を高めることなどが挙げられます。
自然体験学習が特別な体験だと考える理由
自然体験学習は特別な体験なのでしょうか。
自然体験学習は、普段の生活ではなかなかできないようなことをする機会が多いです。例えば、キャンプやハイキング、野菜作りや動物とのふれあいなどです。これらの活動は、自然に触れることで新しい発見や感動をもたらすかもしれません。しかし、これらの活動が特別だと感じるかどうかは、個人の経験や価値観によって変わります。自然に親しんで育った人や、自然に興味がある人にとっては、自然体験学習は特別ではなく当たり前のことかもしれません。逆に、都市で暮らしていて自然に触れる機会が少ない人や、自然に恐怖や嫌悪を感じる人にとっては、自然体験学習は特別で難しいことかもしれません。
体験だけで終わらせてはいけない
自然体験学習が特別な体験で終わらせないためには、単に楽しいだけのレジャーではなく、深い学びや成長につなげなければなりません。
一時の体験では、ただの思い出でに留まります。
こどもを対象にしたキャンプでは、自然に親しんだり、様々なことに挑戦したり、生活の不便さを感じたり、親のありがたみを感じたり、という部分に焦点が当たりがちです。それも大事です。
ですが、耕作放棄地の再生に取り組み始めた最近感じることは、こういった体験の根本は「農」にあると。
太陽に、水に、土に、木に、火に、虫たちに。
あらゆるもののお陰で生きているという気持ちになります。
生きるためには食べていかなければなりません。
食べるためには育てなければなりません。
土を耕したり、種を播いたり、火を起こしたり、刃物を使って物を作ったり、ご飯を作ったり。また自分たちで工夫して遊びを考えたり、チャレンジしたり。そういったことを身をもって学ぶことができます。
これこそ、「生きる力が身につく自然体験学習」ではないかと。
アスファルトやビルなどに囲まれて生きる社会では、土の上に生きているという感覚が薄れています。
昔のように農ある暮らしが日常なれば、非日常と呼ばれる自然体験学習は、日々の生活の一部になり、現代に存在する価値観が大きく変化すると思います。
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