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英語学習をもっと楽しく!映画で口語スキルを磨きませんか?(3)

昨日ちらっと紹介した映画、『ビバリー・ヒルズコップ』
懐かしかったので、もうちょっと見てみましょうか。

再度、オープニングシーンから。やばそうなデトロイトの町の一角。そこでのドラッグディーラーとのやりとりです。

決して教科書で習うような英語ではありませんが、テンポのいいリズム、はっきりした抑揚、吐き捨てるようなしゃべり、そして何よりバリバリのブラックイングリッシュ。2:15~ 
Tell me something, Fellow. What’s going on? Shit! I’ve been here too long. Talk to me. No, I ain’t got the moment...........。

このしゃべりで始まります。いいですね。では、見てみましょう。

2:51~
There you go. That’s what I’m talking about.

お金を渡され「これ、これ」「これが俺が話してることさ→これのことだよ」と。この後のお金を数えているときの英語、ネィテイヴ(白人)の友人に聞きましたが、誰もわかりませんでした。仲間内の隠語でしようか。

3:33~
I need five thousand dollars, read my lips, 5 thousand dollars. That’s what I need. This is bullshit here!

ここが一番お気に入りのシーン。5千ドルを大げさにちゃんとfiveの[f]と[v]を強調して発音してます。この言い方、笑っちゃいました。bullshitは直訳すると「牛のウンコ」。これはスラングで「嘘」「無意味なこと」の意。この場面は「信頼できない」という意味合いで使っています。この言葉はカジュアルで粗い言葉なので、フォーマルな場面や礼儀正しい会話では使わないほうが良いです。

その他、piss me offやson of a bitch、Don’t jerk me off.などちょっとここでは積極的にご紹介できないようなお下劣なスラングが出てくるので、真面目な皆さんの前での解説は気が引けます。

でもあえて言えば、piss me off「頭くるぜ」son of a bitch「あのクソ野郎」、昨日も解説したDon’t jerk me off「ふざけないでくれ」になるかと。

で、この後のシーンで使われている曲がThe Pointer Sistersの、

            Neutron Dance

パンチがあってテンポがよくて映像にぴったりです。こっちまで足でビートを刻んじゃいます。この曲聞くとビバリーヒルズコップの最初のカーチェスシーンを思い出しちゃうんですよね。

Every time I hear this song, the opening car chase comes to my mind.

次に取り上げるのは、ハイエンドなビバリーヒルズでの、ホテルのチェックインのシーン。ここ好きなんですよ。何度見ても笑っちゃう。この畳みかけるようなトーク。字幕も出るのでチェックしながら見てください。

気になった語法や文法、表現を拾ってみましょう。

0:24 That's what it is.
「それが今言ってること/それがそうです」。こういう英語はなかなか出てこないですね。That's it.と言っちゃうと「それがそうだ」と吐き捨てる感じになっちゃいます。また場面によっては、「それまで」と打ち切りの意味になってしまいます。

0:40 Don’t you think~
否定疑問文です。これを使うと「そう思わないかい(そう思うだろ)」と相手に同意を求め、プレッシャーを与えることができます。Do you think~だと単に「~と思いますか」と聞いてるだけ。

0:43 Who do you think I am?
「俺を誰だと思ってるんだい」という決まり文句です。ひとかたまりで覚えたいです。Who do you think you are?だと?「あなた一体自分のことを何様だと思ってんの?」です。

0:45 hot-shot from out of town
hot-shotは「やり手、えらい人物、有能な人」。あまり自分で自分をこういう人は少ないでしょうが。out of town 「よその町から来た」もよく使います。この辺に住んでいるんじゃないということ。

0:51 I'd be~
I would beと仮定法が2回出てきます。これは、「本来なら今頃はそうしているであろう」という気持ちがあるので、助動詞willの過去形wouldを使っているわけです。ネィテイヴの技ですね。if節は日常会話ではほとんど省略されます。文脈からわかるからです。あえて言えばIf you guys hadn't made a reservation mistake,とかでしょうか。ちなみにこれIt's about time you went to bed.と同じ用法かと。

マイケル、マイケルやたら連発していてあたかも親しい知人のように叫んでるところが笑っちゃいます。

1:15 We do have a last-minute cancellation.
「ドタキャン」にあたるのがlast-miute cancellationです。

1:20 I'll only charge you the single room rate.
今その場で決定した未来のことなのでI'llとwillを使ってます。「シングル料金でけっこうです」というセリフ。私も以前泊まったホテルで、何度も同じような経験をしました。ちょっとしたトラブルで部屋をアップグレードしてもらった時です。意外とあるんですよね、こういう対応。

What's the rate, anyway?と部屋の料金を聞いて、驚いている所がおもしろいですね。

最後のIf Michael calls, tell him what room I'm in.「マイケルが電話してきたら、部屋の番号教えてあげて」も笑っちゃいました。ここは音変化に注目です。後半はtell himが「テリィム」、what roomが「ワッルーム」、I'm inが「アムィン」に。これが流れるようにつながって一気に発音されています。何度も声に出してマスターしたいですね。

というわけで、今日は映画「ビバリー・ヒルズコップ」をとりあげてみました。Hope you enjoyed it.




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