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英語学習をもっと楽しく!映画で口語スキルを磨きませんか?(5)

今日は久しぶりに映画と行きましょうか。ロビン・ウィリアムズ主演で世界的に大ヒットした映画

      ミセス・ダウト(原題: Mrs. Doubtfire)

です。離婚後、子供たちに会いたいがため女装して家政婦に変身するというホーム・コメディ映画です。

今日はその中のワンシーンをピックアップ。Court liaison(コートリエゾン)の女性官との打ち合わせシーンです。

ちなみにCourt liaisonとは、裁判所の仲介人、すなわち裁判の期間中、当事者に精神的および行動的な健康サービスを提供する人物のことを指します。生活から仕事のことなど世話をしてくれるんですね。そこでの会話です。

こんなふざけた輩がいたら普通は怒りますよね。そこで顔色一つ変えず、無視して淡々と業務をこなしているところが笑えるわけです。

さて、この対話では、学校で習った未来進行形が使われています。

未来進行形は、人の意志が関与しない単純未来を表し、時がたてば自然に成り行き上そうなるという意味です。この「意志には関係ない」ということから、相手の予定を尋ねる際に使われ、直接的に相手の意志に立ち入らず、むしろそのこととは無関係に、将来生じるかもしれない状況を客観的に述べることができるため丁寧な響きを持ちます。

I will be looking at two things. 
 (2点について見させていただきます)

I will be coming by on Monday and Friday evenings to inspect it.
 
(調査をしに月曜と金曜日の夕方に様子を見に立ち寄ります)

Court liaisonの出だしの二文はまさにそれです。
仕事上の面会であり、お互い初対面なのでこの形を使ったわけです。今私が個人的に決めたことではなく、あくまでも仕事なのでご了解を、というニュアンスを含んでいます。

その他、take the liberty of~ingというイディオムも出てきました。

I’ve taken the liberty of making an appointment for you.
(勝手ながらあなたのためにアポイントを取っておきました)

これは、「勝手ながら(失礼ながら・おこがましくも)~させてもらう」ということです。相手に相談せずに勝手に自分の判断で何かしてあげた時に使えます。無責任にではなく、きっと相手が助かるだろう、あるいは喜ぶだろうという気持ちが含まれています。

例えば、親友が居酒屋でトイレで席を立っている間に、ビールのおかわりをオーダーしてあげた時に、

      I took the liberty of ordering you another beer.
        (勝手に二杯目頼んどいたから)

という具合です。

そして最後に、とてもおもしろい以下の言い回しをロビンは使ったので紹介しておきます。

W: By the way, do you have any special skills?
M: Oh, yeah, I do. I do voices.
W: What do you mean “You do voices?”

W:ちなみに、何か特技はありますか?
M:ああ、ありますよ。 声を出すんだ。
W:"声を出す "ってどういうこと?

このdo voicesです。これは映像からおそらくdo character voices(役柄の声を担当する)ことかと。voiceが複数なのでいろいろな声ですね。広い意味で「声優をする」でもいいでしょう。ちなみに「私声優やってます」はI'm a voice actor.が一般的です。

最後の女性官のMr Hillard, do you consider yourself humorous?が最後のとどめですね。以前、「プラダを着た悪魔」の記事でも解説した、言わんとしている意図は「あなたのやってること全然おもしろくないんですけど」ということですから。

おまけ:

映画の撮影から25年後に、主演メンバーがそろって再会している映像があります。もちろんロビン・ウィリアムズはここにはいませんが............。3人の子役はけっこう変わりました。特にナタリー役のあの小さなお嬢さんがすっかり大人の女性になっているのにはびっくりです。25年の歳月は伊達ではありません。
      Twenty-five years really means something, doesn't it?


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