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英語学習者必見! 『NHKテレビ英語会話』名作コンテンツ
昔のNHKのテレビ英会話番組は、現在のエンタメ路線の番組作りとは一線を画していて、内容が骨太でとても充実していました。
当時、私は田舎に住んでいたため、外国文化や海外の人と触れる機会が皆無に等しく、NHKのテレビとラジオ番組が唯一生の英語に接することができる貴重な媒体でした。
特にテレビは目から英語や英語圏での生活に触れられので、毎週欠かさず楽しみに観ていました。
現代の番組は若者志向でエンターテイメント要素が強調され、短い時間でテンポよく進行することが多いですが、昔の「NHKテレビ英語会話I」などは、しっかりとした文法・語彙の説明やドリル練習が豊富に含まれ、丁寧に構成されていました。地に足がついた番組とでも言いましょうか。
そのため、英語初心者でも基礎から着実に学ぶことができました。
この番組の魅力の一つは、講師の小川邦彦先生とマーシャ・クラッカワさんのコンビでした。両者の落ち着いた話し方と親しみやすい雰囲気が、英語を学ぶ上でとても心地よかったです。
小川先生とは、私が昔所属していた英語研究学会でゲストとしてお呼びして、英語の指導法についてお話を伺ったことがあります。訪米された際にレストランでもらったメニューを使って、授業で生徒にどのように教えたら効果的かというお話をされました。
研究会後のお食事の席で、当時は山梨ワインの親善大使をされていたとかで、そのことについて楽しそうに話されていたことを今でも思い出します。その後、若くしてお亡くなりになったという訃報を聞き、ショックを受けたものです………。
というわけで、あの頃の「NHKテレビ英語会話I」を今こうしてYouTube動画で見れるなんて、とても感慨深いものがあります。
今のNHKの英語系語学番組も、昔の「NHKテレビ英語会話I」のように、もっと内容の深さや構成を重視する番組に戻すことで、人気が回復するのではないかと思います。およそ3人に1人が65歳以上で、かつNHKをもっとも見ている層でもあるその人々は、短期間で学べる「お手軽感」よりも、しっかりとした意味ある「学び」を求めているはずです。特に、インターネットやアプリで簡単に情報を得られる時代だからこそ、こういった番組に対するニーズは高いと感じます。いいコンテンツ案はいくらでもあるんですけどね……。はいー。