見出し画像

英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(57)

また洋楽に戻りましょう。で、今日はフリートウッド・マックさんを取り上げます。

フリートウッド・マックさんと言えば、50年以上のキャリアをもつイギリスで結成されたバンドです。過去にメンバー・チェンジをくり返し、スティーヴィ・ニックスさんは途中から参加。彼女自身は、イギリス人かと思いきや、アメリカ生まれで、サンフランシスコ育ちだそうな。

で、今日紹介する曲は、

             Sara


このタイトル、実はとある人の名前らしい。当時、フリートウッド・マックさんの中心人物、ミック・フリートウッドさんが離婚したばかりにもかかわらず、スティービー・二クスさんと恋仲だったとか。そんな矢先、ミックに別の女性が現れ、そちらに行ってしまう。

で、その新恋人がスティービーの友人で名がSaraというわけ。振られたんですな。かわいそうスティヴィーさん。そんな紆余曲折のからんだ歌です。では、どうぞ。近年のライヴからです。

幻想的な感じの曲ですね。もっと自分と一緒にいて欲しいけど、新しい恋人見つけたのね。あなたと私は合うと思ってたけど、それは私だけであなたは違ったみたい。

いいの、好きなようにして。サラとの恋に進んで。私に遠慮なんかいらないわ、ってな内容ですな。まあ、歌詞上はきれいですが、要は友人に恋人を奪われた女性の歌かと。

で、肝心の歌詞ですが、かなり難解で観念的ですね。当時のスティービーさんを取り巻く複雑な人間関係を背景に読み解かないとわからないですね。これは。

● Said you'd give me light,
   but you never told me 'bout the fire.


「あなたはよく私に明かりをくれるって言ったわよね」とは、自分の人生を明るく楽しくしてくれるということかと。でも、the fire(メラメラと火のように燃えている恋愛感情)については一言も言ってくれなかったわよね、ということでは。これはSaraへの愛の事かと推察します。

ちなみにGive me a light.と言うと喫煙者が「タバコの火をくれます」という意味に。aがあると数えらえる名詞になりますね。


● Drownin' in the sea of love
   where everyone would love to drown.


「愛の海におぼれてる」という詩的な表現ですが、これはどっぷりつかってそこから抜け出せないという比喩かなと。つまり、「誰かを好きすぎて、自分ではどうにもできない」という状態を表しているのでは。「それは誰もができればそうしたいと願っている」、そんな感じでしょうか。


● now it's gone.

過去分詞のgoneを使っているので、「もほやここになはない」ということを言いたいのでは。


● Sara, you're the poet in my heart.
     Never change, and don't you ever stop.


ここは正直、スティービーさん本人に聞かないとどういう意味なのかわかりません。推測するしかないです。ただ、出だしがSaraと呼び掛けているので、自分の恋人を奪った人に向かって発していることはわかります。

「あなたは私の心の中の詩人」、その後に「変わらなくていい、決して止めなくていい」と言ってます。おそらく、あなたの仕打ちはひどいけど、おかげで、詩が書けた。すなわち作詞できた。つまり、この曲ができた。ということかなと推測した次第です。はい。

だから、今のままで変わらずに、どうぞミックとの関係をお続けなさって、ってなことでは。わおー。

      Am I correct ? Did I get your message right, Stevie?





いいなと思ったら応援しよう!