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英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(1)

エンタメと英語を絡めて、口語英語の神髄に触れてみましょう。というわけで第1回目は、80年代のアメリカンロックを代表するグループの一つ、10月に来日も決定している

        Journey

を取り上げてみます。80年代といっても、Journeyの曲は映画やドラマ、スポーツイベントに今でもオファーが絶えないそうです。

まずは、ジャーニーといえばこの曲ですね。

             Don't stop believin'

この曲はバンドメンバーのスティーヴ・ペリー(Steve Perry)、ジョナサン・ケイン(Jonathan Cain)、ニール・ショーン(Neal Schon)によって作詞された曲で、映画やドラマでもよく使われ、ボーカルのスティーヴ・ペリーの伸びのあるパワフルな歌声で「信じることをあきらめるな」という応援ソングです。

Jonathan Cainが、売れないバンドでもうこれ以上は続けていくのは無理だと、父親に吐露した際、父からSon, don't stop believing!と言われ踏みとどまったことからできた曲だとか。

●  Don't stop believin' (信じることをやめないで)
believin'は話し言葉をそのまま文字にしたもので、believingのことです。最後の[g]の音を落として歌うことで、自然な会話調に聞こえる効果があります。洋楽では頻繁に見られる現象です。

このbelievingですが、文法的に言うと「動名詞(~すること)」と呼ばれているものです。中学校で習いました。この「動名詞」には、「現実のことで、すでに実現されていること」という意味合いがあります。動詞stop「やめる」と結びつくには、現実に行っている動作しかやめることができないため「動名詞」が使われています。例えばI stopped drinking alcohole. なら「アルコールを飲むという行為を止めた」→「禁酒している」ということになります。「I stopped ~ing」の型を使えば、以下のようないろんなことが言えますよ。

  1. I stopped eating junk food. ジャンクフードを止めた。

  2. I stopped driving to work.  車で通勤するのをやめた

  3. I stopped skipping breakfast. 朝食を抜くのを止めた。

  4. I stopped eating out so often. 頻繁に外食するのを止めた。

  5. I stopped dying my hair.  髪染めるのを止めた。

  6.  I stopped saying "Yes" to everything.                   何でもかんでも「はい」と言うのを止めた。

  7. I stopped buying unnecessary items online.            いらないなものをネットで買うのを止めた。

  8. I stopped checking my phone before going to sleep.                          寝る前のスマホを止めた。

などなど日常生活のさまざまなシチュエーションで使えます。

さて、この歌の場合のDon't stop believin'は、「信じることをやめないで」つまり「将来きっと成功できると信じることをあきらめないで、今やっていることを続けなさい」という意味で使われています。

●  He took the midnight train goin' anywhere
(彼は午前0時の列車に乗った、行先はどこでもいい)

midnightを「夜中、夜遅く」と思っている人が多いです。
midnightは辞書によると「12 o’clock at night」のことで、「夜の12時(午前0時)」を意味します。「真夜中に」と言いたければin the middle of the nightになります。例えばI woke up in the middle of the night.「真夜中に目が覚めた」のように使います。

●  Some will win, some will lose.(勝つ者がいて、負ける者がいて)
「この世の中には勝つ者もいれば、負ける者もいる」つまり「勝つこともあれば負けることもある」、「うまくいくこともあればいかないこともある」という世の中の道理を説いてあげるときの一言です。

You win some, you lose some.もよく使われます。失敗して落ち込んでいる人にかけてあげるといいでしょう。winを使った慣用表現には、Winning isn't everything.「勝利が全てではない」のような格言めいたものが多いのでさらりと言えると「おっ、うまいこと言うなー」と相手を唸らすことができます。ここにいくつか紹介しましょう。

  1. Winning requires preparation. 勝つためには準備が必要だ。

  2. Winning is a habit, not a one-time event.                                                勝利は習慣であり、一度きりの出来事ではない。

  3. Winning comes from persistence.   勝利は粘り強さから生まれる。

  4. Winning isn't the goal; improvement is.                                                  勝つことが目的ではない;向上が目的だ。

  5. Winning often starts with believing in yourself.                                      勝利はしばしば自分を信じることから始まる。

  6. Winning isn’t always visible, but effort is.                                               勝利はいつも見えるわけではないが、努力は見える。

  7. Winning may bring joy, but the journey brings growth.                        勝利は喜びをもたらすかもしれないが、旅路が成長をもたらす。

  8. Winning teaches us more about ourselves.                                             勝利は自分自身について多くを教えてくれる。

  9. Winning is not the end; it’s the beginning of more challenges.               勝利は終わりではなく、更なる挑戦の始まりだ。

  10. Winning is a journey, not a destination.                                                 勝利は旅であり、目的地ではない。

  11. Winning is only part of the story; resilience is key.                                 勝利は物語の一部に過ぎない。回復力が鍵だ。

ところで、私、Journeyの曲を聴くと淡い青春(bitter sweet memories)がよみがえってきます。たくさんいい曲がありますが、中でも次の曲は別格です。

       Open Arms

Journeyを脱退後のSteve Perryさんのコンサートからです。

高校時代に恋した16歳の少女についてのトークから入り、曲へとつないでいくところがしびれます。いいですねこの曲。今聞いても心にぐっときます。What a great song!

最後に一言。

I grew up with Journey and Steve Perry. I 've always loved his music and he still gives me chills.
(私はジャーニーとスティーブ・ペリーとともに生きてきました。ずっと彼の音楽が大好きで、今でも声を聞くとゾクゾクするんです)

grew up with~で「~とともに生きてきた」。同じ時代を生きて成長してきたということを言いたい時に。give me chills「(強い感動で)身震いする、ゾクゾクする」。

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