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英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(60)

今日は、日本でも有名なブッラク・ミュージックの王御所、

                              スタイリスティックスさん(The Stylistics)

を取り上げましょう。甘く洗練されたスウィートなスタイルが持ち味で、メンバーを入れ替えながら現在でも活動を続けています。

実際、毎年、クリスマスシーズンになると東京で来日公演をやっていて、コロナ前までは私も毎回観に行っていました。クリスマスの唯一のお楽しみだったんですよね。皆、結構なお年なので壇上では派手なアクションも一切なく、最小限の動きと身振り手振りでのんびりゆったりやってくれるところ、そこがいいんですよね。

ところでスタイリスティックスさん、誰もが聞いたことがあるたくさんのヒット曲があります。上げただけでも、

I’m Stone in Love With You
Betcha By Golly, Wow
Stop, Look, Listen (To Your Heart)
You Are Everything
You Make Me Feel Brand New

で、彼らの多数のヒット曲の中から、やはりスタイリスティックスさんと言えばこれでしょという、邦題が「愛がすべて」の、

              Can't Give You Anything (But My Love)


この曲は、本国のアメリカでは全くダメだったようですが、イギリスではダブル・プラチナを獲得し日本でもヒットしました。近年でもテレビ番組でよく使われているので、知ってるという人も多いのでは。

それでは、早速、聞いてみましょう。

いいですね。まさに70年代を彷彿させる映像です。で、この曲、「もし僕がお金持ちだったら、高級な服を買ってあげたり、リムジンに乗せてあげたりできるんだけど、僕、お金ないのよ。何も物はあげれないけど、一生涯の僕の愛を君にあげるよ。約束するよっ」てな曲ですな。

今の時代であれば、こんなこと言ったら相手にすぐにそっぽ向かれて、
バァーァイってなってしまうかと。

歌詞は非常にストレートでシンプルでわかりやすいです。あまり解説はいらないかと。でもせっかくなので、

● If I had money I'd go wild,  buy you furs…….

反事実を表す仮定法ですね。If I had money I would go wild, buy you furs…...で、時制を過去にずらすことで、現実からの距離が生まれ、それが仮の話、妄想の話へとつながるわけです。


But I'm an ordinary guy and my pockets are empty

「僕はそこら辺にいる普通の人間」で「ポケットの中は空っぽ」というセリフから、お金持ちじゃないということを暗示してます。ちなみに、英語圏の人、特にアメリカ人は、日本人のようにあまり財布を持ち歩かず、現金はポケットに無造作に入れている人が多い印象です。working classの人はその傾向が強いかなっと。あまり財布から紙幣や小銭を出している人を見かけたことがありませんでした。

● I can't give you anything but my love, but my love

このbutは接続詞の「しかし」ではなくて、前置詞の「~を除いて」。but my loveだから「自分の愛を除いては」ってこと。「あげられるものが愛しかない」ってことですな。それもall my lifeとかas long as I liveなんて言ってるから、「一生かけて」って、今の時代の女子には重くて引かれちゃうかも。私なんかは、すてきじゃないですかって思うんですが。


● I cannot promise you the world

直訳すると「あなたに世界を約束することはできない」となってしまいますが、このnoteの前の記事でも解説しましたが、the worldは実に多様な意味を持っています。ここでは「贅沢な暮らし」という意味かと。


さてさて、スタイリスティックスさんと言えば、この曲もはずせませんよね。私のお気にの曲です。カラオケの十八番でもあります。

最近のコンサートから。私が見に行った時もこんな感じです。


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