英語が早く聞こえるのはなぜ?その原因と対策を徹底解説!
英語ネイティヴの話す英語が「スピードが速すぎて聞き取れない」という人がよくいます。
この点について以前おもしろい記事を見つけました。元早稲田大学の中野美知子教授による「【英語を使ってみませんか?】話すスピードの速さ」です。
それによると、ネイティブの話す速度は、一般に、
童話の朗読 → 大統領の演説 → ニュースキャスター
の順に速くなるとのこと。
【童謡の朗読】
【大統領の演説】
【ニュースキャスター】
聞いてみるとなるほど人によりますが、傾向は見て取れます。
ちなみに最後のABC NewsアンカーであるDavid Muir氏の英語は声質、テンポ、リズム、スピードにおいて私の好きな英語です。
さて、先ほどの話に戻しましょう。中野教授によると、1分間に話す語数を調べたデータをあげて、興味深い指摘をしています。
・早口の人:190~220語
・平均:160~190語
・ゆっくりの人:130~160語
・童話の朗読:86~123語
(※アジア人:130語程度)
このデータをもう少し詳しく調べたところ、「早口の人もゆっくり話す人も、単語や語句を発音するのにかかる時間はほぼ同じ」とのこと。
つまり、文全体の話す速度の違いというのは、実は言葉の間に差し挟まれるポーズの数や長さによるものだったのです。
これが早く聞こえる正体だと言えそうです。
なのだそうです。
そこで疑問が沸きます。なぜ単語や語句単位の発音時間は変わらないのかと。
これは、「単語そのものをゆっくり発音してしまうとその単語として聞こえにくくなるからです。例えば、beat「ビート」とbit「ビット」は異なる単語です」と説明しています。
また、「また英語は、ストレス(アクセント)からストレスまでを同じ時間で発音するという言語だということも関係しています。そのため、語尾の音が脱落したり、2つの音がつながって1音になるということが、頻繁に起きます」。
これは音の連結や脱落という、よく言われている現象ですね。これなどもネイティヴの話す英語が早く聞こえる原因になっているとされているものです。
そしてこれらを克服する練習として、本記事でもシャドーイングが薦められています。
シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、すぐにその内容を真似して声に出して繰り返す学習法で、元々は通訳の訓練として使われていたものが英語学習に応用されたものです。一般に、リスニング力や発音を向上させるのに効果があり、自然な英語のリズムやイントネーションを身につけることもできると言われています。
というわけで、私も日々シャドーイングに励んでいる次第です。