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どうやって日本人は英語を学び教えてきたのかがわかる本
今日は興味深い新刊本をご紹介。
本書は、日本の英語音声教育の歴史を、英語教育の発展とともに振り返り、各時代の重要人物や出来事、さらに国内外の指導書や学習書に至るまで、詳細で緻密な情報が詰まった大作です。
「そうなんだ、そんなことがあったんだ」、「こんな人、あんな人がいたんだ」という発見の連続です。名前は知っている人物でも、知らなかった秘話なども開陳されていて、とても興味深く読めました。
本書を通じて、自分が受けてきた英語教育が、日本の英語教育史の大きな流れの中で、どのあたりに位置していたのかも知ることができて、果たして「いい時代」だったのか、それとも「悪い時代」だったのかふと考えてしまいました。国際化時代の到来という掛け声の元、「英語ブーム」の真っただ中にいたことは間違いないようです。
英語教育はもちろん、関連領域の言語学、認知心理学、脳科学、第二言語習得などの知見も随所に触れてあるので、理解が深まり、アカデミックな視点からも考察できます。
今までになかった本格的な英語音声・発音指導に関する本と言ってもいいでしょう。
日本の英語音声教育を「歴史と理論」の面から包括的に知りたいという中高の英語教員や英語発音コーチには特におすすめです。