英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(41)
先日朝テレビを見ていたら、たまたまジーンシモンズさんが出ていたので、このバンドを取り上げましょう。
KISS
さんです。1970年年代始めにアメリカで結成されたハードロックバンドで、独特のフェースペイントと奇抜な衣装で当時としては画期的でした。今日はミリオン・セラーとなり、KISSさんにとって2番目のゴールド・シングルとなったほか、日本を始め世界中で大ヒットを記録したこの曲、
l Was Made For Loving You
をピックアップします。歌詞もストレートでわかりやすいかと。
ノリのいい曲で、パンプアップしたい時にはもってこいですね。
歌詞を見ると、基本動詞getやmakeのオンパレードです。
● I was made for lovin' you, baby
(ベイビー、君を愛するために生まれてきた)
makeには「<もの>を作る」と「<状態>を作る」の二つの意味があります。ここは後者ですね。「君のために作られた」はぎこちないので、「君のために生まれた」とした方が曲調に合っているかと。
なお、使役のmakeと言えば、学校では「強制的に~させる」と習います。他のhave, get, let, causeなどの使役を表す動詞に比べて、より積極性が感じられます。もちろん、これでもOKなのですが、常にそうとは限らず、「人(もの、こと)をある状態にさせる」、その結果「人(もの、こと)がある状態になる」のように強制的な感覚が抜けて中立的になり、
Mr. Yamada will make a good teacher.
(山田さんはいい先生になるだろう)
The rain will make the lawn grow.
(雨が降れば芝生が生えてくるだろう)
のように「<状態>を作る」から「(自然に)~になる」という意味でも使われます。makeと言えば「強制」というイメージが強いせいか、なんでもかんでも「強制」と思っているとぎこちない解釈になるので、気をつけたいものです。
● I can't get enough of you, baby
(君に夢中で首ったけなんだよ、ベイビー)
can't get enough of~は直訳すると「~を十分に得ることができない」→「どんなに~しても....すぎるというこはない」という意味合いで使われます。I can't get enough of you.なら「君に夢中で離れられない」「君が大好きだ」ということ。
食べ物にもこのフレーズは使われて「どんなに食べても食べすぎというこはない」ということからI can't get enough of Korean barbecue.なら「焼肉に目がない、大好物」ということです。
ところで、以前の記事で口語英語の要として、動詞getを使った表現をご紹介しました。giveと一緒に使ったなかなか切れ味鋭い表現をここに1つご紹介しましょう。
You get as good as you give.
(人は与えたものと同じだけ得るものです)
人に親切にしたり、外に向けた苦労や努力というものは、その分が自分のところに戻ってくるよ、という時に使える一言。
シンプルですが含蓄があります。
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