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20日間で20都市を巡る、フランス一周4000kmのグルメ旅 【2日目 Nantes】
こんにちは!モトです。
9月6日、日曜日。曇り時々晴れ。
今日の目的地はNantes(ナント)です!
Nantesは比較的大きな街なので、街中にTramwayが走っています。
泊まったホテル : Ibis Budget
1日目に引き続き、NantesでもIbis Budgetに滞在しました。
今回は一泊約46€でした。安っっ!!
Ibis Budgetについては、1日目の記事で詳しくお話ししています。こちら↓
愛車(Titin、Peugeot 206、15歳)はホテルに停め、ついでにチェックインも済ませて、ホテルからはTramwayで中心街へ向かいます!
ホテルから中心地までTramwayで約15分。
Nantesの第一印象は、「若者が多い!!そして人種が多様!」でした。
そして、「街中にモダンアートがいっぱいある!!」と思いました。
若者の多い街は活気があって良いですよね。
さて、意気揚々と川沿いを歩いている時に、こんなアートを見つけました。
そう、ここNantesはかつて、奴隷貿易で栄えた街だったのですね。
川沿いの道には、所々に、上の写真のような小さなプレートが埋め込まれています。そしてその全てのプレートに、違う船の名前が刻まれています。
これらの船は全て、かつて奴隷貿易に使われていた(奴隷を乗せてヨーロッパから発った)船なのだそうです。
それはもう、膨大な数のプレートなのです。
例えば「何千万人が犠牲に……」と聞いてもピンときませんが、こうして船の数を実際に目にすると、それがとんでもない数だということが理解できます。
これが国の、ヨーロッパのビジネスだったんですよね。恐ろしい時代です。
そうした黒い歴史を持ちながらも、今日のNantesでは人種様々、色々なルーツの人が混ざりあって生きているようで。
国や時代の常識に惑わされず、いつの時代も自分のモラルに正直に生きて行きたいと思いました。
Nantesでは自転車用レーンもポップでかわいい!
さてさて今回Nantesでは、グルメの他に、とある目的がありました。それは……
Les Machines de l'ile(レ・マシン・ド・リル)。
ここLes Machines de l'ileは、ラ・マシン (La Machine)というパフォーマンス集団の拠点です。
このパフォーマンス集団はよくテレビでも見かけるので、フランスでは有名なのだと思います。
彼らは機械仕掛けのオブジェを作っては各地でパフォーマンスをしていて、私は1年半前、南フランスのMenton(マントン)で行われるFête du Citron(レモン祭り)でも彼らのパフォーマンスを見たことがありました。
ここLes Machines de l'ileでは、彼らが普段、制作活動を行うアトリエを垣間見ることができ、彼らが実際にオブジェを動かしながら解説をしてくれたり、オブジェを見学するだけでなく触ったり、乗ったりすることもできます。
※ただし予約が必要なものもあるので、実際に行かれる際には事前に公式サイトをチェックされることをオススメします。
Les Machines de l'ile
https://www.lesmachines-nantes.fr/
下の写真はNEFSという大ホールで行われている解説ショー(La Galerie des machines)です。
この時は、機械の巨大イモムシを動かすパフォーマンスをしていました。
この巨大クモも動かしてくれます。
今回私は、事前に公式サイトで、機械仕掛けの象に乗るプログラムを予約していました!
これ。象の鼻からは水しぶきが出ます。
子供たちが寄ってきては、象に水しぶきをかけられ、「ギャー!!」と逃げて行きます。床も水しぶきでビッチョビチョです。
この象が、人間を乗せて、Les Machines de l'ileの屋外をぐるっと一周してくれます。
とてもゆっくり動くので、一周するのに30分くらいかかります。
こちらは象から見た景色。みんな象を見ています。その後ろにはNantesの街並み。
象の中も見られますよ。
少し離れた所に、メリーゴーランドもあります!
もちろん普通のメリーゴーランドではないですよ。
乗り込むのは機械仕掛けの虫や船、竜など。
どれに乗るか迷います。じっくりお気に入りを探し、最終的に私が選んだのは船でした!
いよいよメリーゴーランドが回り始めると、なんと扇風機が回りだし、嵐になりました!!波が出てきて、雷まで演出されています。
かなり激しく揺れる船に必死でしがみつきながら、楽しすぎて大爆笑。
とても楽しい時間を過ごすことができました。
そしてLes Machines de l'ileにはお土産屋さんもあります。かなり雰囲気のいいセレクトショップという感じだったので、こちらも覗いてみると楽しいと思います。
日本語の本(箸の包み紙を使った、折り紙の本)も発見しましたよ!
さて、たっぷり遊んでお腹が空いたら、レストランへ向かいます〜!!
Spécialité : Canard
今回予約していたのは老舗レストラン。
NantesのSpécialité(郷土料理)は、フランスではお馴染み、鴨です!
それを聞いた時は、生意気にも「なーんだ、鴨なんかどこでも食べられるじゃん」と思っていたのですが。
私はNantesで生まれて初めて、鴨のカルパッチョを食べましたよ!
こちらは前菜。バルサミコソースと、桃が載っています。桃のシーズンだったので、熟れていて美味しかったです!
「鴨には白ワインでしょ!」という人も少なくないようなのですが、私と夫は、鴨を食べる時は断然赤ワイン派です。
そして、なんともう一皿、前菜を頼みました。
Langoustines(手長海老)です!!
赤ワイン、ボトルで頼んでるのにエビ食べてるやつがいます。私でした。
内陸Clermont-Ferrandに住み始めてからは、いつも海鮮に飢えています。
このLangoustinesは、Nantesや1日目に行ったAmboiseのあるLoire(ロワール地方)からほど近い、Bretagne(ブルターニュ地方)の名産なのだそうです。
3日目は、BretagneのQuiberon(キブロン)という街に行くので、期待に胸が膨らみます!!
そして、メインは牛肉のタルタル!!私の大好物です。
フランスでタルタルを頼むと、お好みでセルフで調味料を混ぜるタイプのお店と、キッチンで味付けをして出してくれるタイプのお店があるのですが、こちらは既に味付けがされていました。
マスタードはマイルドで、ニンニクは多すぎず少なすぎず、とっても美味しかったです!
一方、夫は「アジアンヌードル」みたいな謎メニューを頼んでいたのですが、少し味見させてもらったところ、こちらも美味!!
例えると、ベトナム料理のパッタイに近い味??麺は中華麺です。
麺の上にはチキンが載っています。しっかり醤油が効いていて、アジア人の私も満足の、本格的な味でした。
デザートには、Thé Gourmandを頼みました。
Gourmandというのは、もともと「グルメ、美食家」みたいな意味なのですが、レストランのデザートでいうGourmandとは、小さいサイズのデザートが数種類載ったプレートのことを言います。
デザートがどれも美味しそうで選べない美食家さんは、このGourmandを頼むのがオススメです。
メニュー表には、Café Gourmandと書かれていることが多く、この場合はエスプレッソが付いてきます。
私はコーヒーが飲めないので、いつもThé Gourmandに変えてもらい、エスプレッソの代わりに紅茶を出してもらいます。
左から、クッキー、マカロン(ピスタチオ)、Gâteau Nantais、メレンゲ、クリームとフルーツ、シュークリームのチョコレートがけです。
Gâteau Nantaisつまりナントのケーキ!こちらもSpécialitéです!
アイシングのかかった柔らかいスポンジ生地で、レモンとラムが香る、とっても美味しいケーキでした。
ちなみにこのレストランでは紅茶やハーブティーだけでなく、珍しく烏龍茶や日本の緑茶など、種類豊富なお茶が取り揃えてありました!
私はフルーツの香りの烏龍茶をいただきましたが、ケーキと相性が良く、とても美味しかったです。
そしてこのレストラン、内装も異国情緒あふれる感じで素敵でした。
(他のお客さんのお顔が写ってしまうので、これより下は写真が撮れず……。雰囲気だけでも伝わりますでしょうか。)
La Cigale
https://www.lacigale.com/
さてさて、楽しかった【2日目 Nantes】はこれにて終了です。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
次回は 【3日目 Quiberon】をお届けします。お楽しみに!