20日間で20都市を巡る、フランス一周4000kmのグルメ旅 【3日目 Quiberon】
こんにちは!モトです。
9月7日、月曜日。晴れ。
今日の目的地はQuiberon(キブロン)です!
Quiberon
今回訪れたフランス20都市の中では、最西端の港町です。
Quiberonは特に大きな街ではありませんが、ビーチがあるのでフランスでは人気のリゾート地です。
かつてはイワシ漁で栄えた街でもあります。
そしてここQuiberonには、ブルターニュ様式のお家が並んでいます。
屋根の端についた四角い煙突が、特徴的ですよね。
この煙突が、屋根の両端に2個付いていることが多いですが、時には3個付いているお家もありました。
キッチンと、リビングの暖炉の煙突なのかな??いつか、お家の中を見てみたいです。
そしてここQuiberonも、とある個人的な目的があって選んだ街でした。その目的とは……
La Belle-Iloiseの工場見学!
みなさん、La Belle-Iloise(ラ・ベリロワーズ)というお魚の缶詰メーカーをご存知ですか??
ここの缶詰、種類がたくさんあるのに、何を食べても美味しい!!
私の大好きな缶詰メーカーなのです。
フランス観光地には結構お店があるので(残念ながらClermont-Ferrandには無い)、見かけたらぜひ買ってみてください。
海外発送しているかはわからないのですが、フランス国内ではオンラインでも買うことができます!
ちなみに私のお気に入りはこちら。南仏マントンのレモンを使った鯖缶です。
薄めにスライスしたバゲットに乗せて、お酒と一緒に、おつまみ的に食べるのが超オススメです!!
※回し者ではありませんので安心してください。本当に美味しいです。(笑)
さて前置きが長くなりましたが、ここQuiberonには、このLa Belle-Iloiseの唯一の工場があります。そしてなんと、工場見学ができるのです!!
まずは工場まで行きます。
工場は少し離れたところにあるので、中心街、特にビーチの近くからは徒歩だと結構かかると思います。
私たちはホテルから25分くらい歩きました。
歩きながら建物などを観察したりするのは楽しかったですが、9月らしからぬ晴天で、ものすごく暑かったです!!どうしたフランス。
街中でタクシーも見かけたので、歩くのがきついなぁ〜という方は、ホテルに頼んでタクシーを呼んでもらうのもアリかなと思います。
工場に着いたら、まず1階に大きなブティックがあるので、そこの店員さんに工場見学がしたいことを伝えます。
するとツアー参加チケットをくれるので、名前を言って、指定された時間に待合室で待機します。
待合室にはトイレもあったので、ツアー前に済ませておくと良いかもしれません!
工場見学ツアーは約45分。撮影禁止です。
ガイドさんが付いて、La Belle-Iloiseの歴史から、缶詰の製造過程、かつて使っていた機械、昔のQuiberonの街の文化など、様々なことを教えてくれます。
解説が全てフランス語だったので、私の語学レベルでは完璧に理解するには難しかったですが、わからないことはガイドさんに質問をすると詳しく答えてくれました。
La Belle-Iloiseは創業から現在まで、ずっと家族経営なのだそうです。それも地元Quiberonの産業と伝統を守るため、そしてLa Belle-Iloiseの品質を保ち続けるため、という強い信念が感じられました。
conserverie(缶詰工場)だけにconservateur(保守的)……ゲフンゲフン。
しかし缶詰のレシピについては、常に新しい味を求め、研究を続けているそうです。
とても興味深く、楽しいツアーでした。
お土産はこちらのブティックでどっさり買うのもアリですが、重いですし、値段はオンラインで買っても変わらないので、あとで買うのもアリだと思います。
さて、工場見学のあとはビーチ沿いをプラプラ散歩します。
Spécialité その1: Kouign-amann
ブルターニュ地方といえば、Kouign-amann(クイニーアマン)が有名です。
その辺のpâtisserieでも、すごく美味しいKouign-amannが買えるので、ぜひ食べ歩きしてみてください。
Spécialité その2: Palet breton
こちらはブルターニュ風ビスケットです。通りを歩いていると、このビスケットを売っているお店がたくさんあります。
試食のできるお店もあるので、気に入ったらお土産に買ってみるのはいかがでしょうか。
私は試食をして、オレンジとチョコレートのビスケットが気に入ったのですが、夫に「今買わなくても。かさばるから、あとで買えば?」と言われ「それもそうだ」と思っていたら、うっかり買うのを忘れてしまいました……!!ショック!!
教訓。買いたいものは、買いたいと思ったその時に買いましょう。
そしてのんびり街中を歩いていたら、こんな可愛いお魚たちを見つけました。
さすがイワシ漁の街ですね。
どういうわけか、私は漁業の街が大好きです。お魚が美味しいからでしょうか。
さて、そろそろお腹も空いてきたのでレストランへ向かいます。
今日のレストランは海沿いにある、Bar de la Marineというレストランです。
スペシャリテはもちろん、お魚!!
Spécialité その3 : le poisson
暑い日のビールって美味しいですよね。
こちらのレストランではアペロにビールを、料理にはロゼワインを頼みました。
前菜は、私は自家製鯖のリエットを、夫はマグロのタタキをいただきました。
左中央の小さなお皿は、サービスで出していただいたツナのリエットです。
私の頼んだ鯖のリエットとはまた違う味付けで、どちらもビールによく合い、美味しかったです。
夫の頼んだマグロのタタキは、名前からして日本風ですが、味付けも日本風を意識した薄味の醤油べースで、ゴマが香ります。
身は柔らかく、こちらもとても美味しかったです。
メインは、私はaile de raie(エイのヒレ)、夫のお魚は確か鱈だったと思うのですが……記憶が曖昧です。すみません。
aile de raieは現在フランスのレストラン界隈でブームが来ているようで、ここ最近よく見かけるようになったメニューです。
エイは日本ではあまり食べる機会がありませんが……身はプリプリしていて、歯ごたえはあるものの柔らかく、美味しいです。
ヒレなので、骨と身の隙間に平行にナイフを入れて、身を削ぎ落とすようにして食べます。
こちらのソースはおそらく、Sauce hollandaise(レモンとバターのソース)だと思います。
作るのがすごく難しいと言われている、料理学校で習う定番のソースだそうで、酸味のある、さっぱりとしたソースです。
夫のプレートにはpatate douce(日本のさつまいもに似た野菜)のペーストとお米が、私のプレートにはジャガイモのピュレが添えられていました。
ジャガイモのピュレは、ほんのりトリュフの香りがしました。
お魚はしっとりふわふわで、絶妙な調理加減でした。
久しぶりにフランスで美味しいお魚が食べられたので、私のテンションは爆上げでした!
そしてデザート。
Spécialité その4 : Crêpes
こちら、ブルターニュ名物Crêpes(クレープ)にりんごのジャムを挟んで焼いたものです。
クレープのお焦げの苦味と、りんごの甘さとキャラメルソースが合わさって、とても美味しかった!!
隣は塩バターキャラメルのアイスクリーム。名物ビスケットも添えてあります。
全体的に、キャラメル好きの私にはたまらないデザートでした。
一方、夫は大好物のKouign-amannを頼んでいました。
本日2個目のKouign-amannです。たくさん食べられてよかったね。
店員さんも気さくで、料理は素晴らしく美味しく、魚好きには超オススメのレストランです。
メニューは日によっても変わるそうなので、何が食べられるかはお楽しみです。
新鮮なお魚が食べられることと、個人的には、エールビールが美味しかったのも高ポイントでした。
20時頃には結構混んで、予約なしのお客さんは入店を断られていたので、予約をするか、早めに行くのがいいと思います。
Bar de la Marine
20 quai de l'Océan Port Maria, 56170 Quiberon France
泊まったホテル : Ibis Quiberon Thalassa
こちら、とても雰囲気のいいホテルでした。
ビーチまでは結構距離があり、歩いて20分くらいです。
私はここのホテルのテラスが気に入りました!
ホテルのレストランが外のテラスへ繋がっているので、夕食前にテラスで軽く一杯アペロを楽しんだり、朝食をテラスで食べたりすることができます。
お天気も良かったので、とても気持ちが良かったです。
また、ホテルにはプールがついているので、長期滞在する方にもいいと思います。
さて、 【3日目 Quiberon】はこれにて終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
そして次回はいよいよ、【4日目 Mont-Saint-Michel】です!
Mont-Saint-Michelのホテル、楽しみにしていてくださいね。それではまた!