見出し画像

選手が内的処理する際の特徴

今日からは、選手が周りから得た情報をどのように自分の中で処理をしているのか。もっと高い生産性をあげるために、どのような役割や環境を必要としているのか。物事に対してどうのように納得をしているのか。という点での特徴についてお伝えしていきたいと思います。

スコープ  ー効率よく処理できる情報の大きさー

これは選手だからというわけではないですが、人の特徴という意味で2つのタイプがあると言われています。
ひとつは物事の細かい情報を扱うのが得意な「詳細型」の人、もう一つは物事の全体像や概要を捉えることが得意な「全体型」の人です。それぞれの人の特徴を紹介します。

詳細型
・物事の細かい情報を扱うのが得意
・情報を筋道通りに一つ一つ、どれも全て詳細に扱うことができる
・細部に意識が集中するので、優先順位をつけることが苦手
・細部にわたって細やかな仕事で力を発揮する。
・固有名詞などを使い、具体的な話をする   など
全体型
・物事の全体像や概要を捉えて練習(仕事)をすることを好みます。
・短時間であれば、詳細な物事に意識を向けることができ。
・思いつきを脈絡なく提案することがある。
・詳細な話が長時間続くとイライラすることがある。
・抽象的な話をする
・簡単な文章で、詳細な説明は少ない。   など

などが見られます。自分や周りの人で、なんとなく当てはまる選手はいますか?

特徴を活かしたコミュニケーション

詳細型の特徴が強い選手や指導者は、試合や練習の振り返りなどをする時に、事細かに詳細を記憶しているかもしれません。細かな状況などを振り返る時に、詳細型の選手の意見は貴重になるでしょうし、「次に何が必要か」など、具体策も詳細に立てる能力があると思っています。
その分、ついついミーティングなどでは話が長くなってしまうこともあるかもしれません。

全体型の選手は、要点のみを捉えようとしています。要点を捉えるのが得意です。「要は何が言いたいのか」という気持ちで指導も聞いていることがあります。詳細なことに関しては短時間で要点を伝えられると集中して話を聞くことができます。

チームの中には、様々なタイプの選手がいます。指導や説明をどのように話して欲しいと思っているのか、選手によって特徴があることを知ることも大切ですし、もしその特徴が見えている選手であれば、その選手に合った話をしてあげることでより理解が深まるかもしれません。
「選手がなかなか話を聞いてくれない。」「伝えたつもりなのに、理解していない」と悩んでいる指導者の方がいれば、一度こういった特徴に意識を向けてみて、ここに合わせた伝え方をしてみてはいかがでしょうか?

また、ミーティングで多くの人に話をする際の工夫としては、はじめに全体像を伝え、その後具体的な話を端的に話してあげることで、話が伝わりやすくなるかもしれません。

参考にしてみてください。

<参考文献:影響言語で人を動かす>

いいなと思ったら応援しよう!