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選手のやる気が生まれる2つの判断基準

選手のやる気がどこから生まれるのか、2つのタイプがあります。
一つは自分の価値基準に合わせて、自分で判断決断することでやる気の出る「内的基準型」と、人の意見や外部からの指示によってやる気が出てくる「外的基準型」という2つのタイプです。

それでは、2つの判断基準を持つ人の特徴をご紹介します。

内的基準型

・うまくいったかどうかの判断は、自分で決める。
・他者からの指示を単なる「情報」と捉える
・他者から情報は収集するが、最後に決断を下すのは自分である。
・自分なりの判断基準を持っている
・自分の考えだけで進めようとしてしまう傾向がある
・批判やマイナス意見を言われると、相手を否定してしまう傾向がある
・他者の評価よりも自分の目で確かめたい傾向がある

1番の特徴は、外部から情報を集め、自分の価値基準と照らし合わせ、自分で判断することでやる気が出てくるというところです。

外的基準型

・人の意見や外部からの指示を得ることで、自分の評価をする
・得た情報も「指示」と捉える
・他者が決断を下してくれることでやる気が起きる
・何かしらのフィードバックがない状況では、自ら行動を起こしたり、継続することができない場合がある。
・批判やマイナス意見を言われると、自分自身を疑う傾向がある
・うまくいかない時ほど、型に戻り、基本に忠実に進める
・客観的な証拠、根拠が欲しい

一番の特徴は、自己評価の基準が他者の評価などにあり、他者の評価や客観的な論拠によって指示を与えられることでやる気や出てくるところです。


「自信」「自尊心」の大きさによって、タイプが変わる

この2つのタイプがあると知った時、私自身に照らし合わせてみました。私は両方持ち合わせていると思いましたし、これこそ状況によって変わってくるのではないかと思っています。その一つが自分への「自信」や「自尊心」にありそうです。
私自身は基本的には自分で物事を決めていきたい内的基準型です。しかし、自分よりも経験豊富な方や客観的証拠などをもとに力強い説得力を持つ方と一緒にプレイ・指導する時は、自分自身は外的基準型になっている気がしています。

昔は指導者が「絶対的存在」として君臨するチームが多かったように感じますし、「はい」しか言えず、自分の意見を伝えることはできなかったという話も聞きます。その時代には「外的基準型」の選手は多かったと思います。
近年では、選手の意思や考えを尊重し、大切にする指導者も増えてきたこともあり、「内的基準型」の選手も増えてきていると感じます。

2つのタイプの特徴を活かす

内的基準型の傾向が強く出ている選手には、あまり管理しないほうが主体的にどんどん動く傾向がありようです。選手の価値基準を尊重し、それにあう役割などをお与えると力を発揮していきます。

外的基準型の選手は、情報や指示にをもとに忠実に仕事をこなしてくれます。細かなフィードバックや建設的な評価を与えることで、よりやる気が高まります。決めたことを確実にこなし、進めて欲しい時には、外的基準型の選手は力を発揮していくでしょう。

まとめ

近年では、内的基準型の選手育成をすることが良しとされる傾向が強いですが、外的基準型の選手が悪いと言うわけではありません。指導者の言葉を信じ、着実に積み重ねていくことで大きな成長へとつながり、自信を得ることで力が開花する選手もいるのではないかと思います。
どちらのタイプにとっても、指導者の方がどのような言葉をかけ、どのようなタイミングでフィードバック、評価をするのかがとても大切になってきそうですね。

自分は、どちらのタイプだと思いますか?

<参考文献:LAB Profile ラーニングマニュアル>




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