【他者とのコミュニケーション】
スポーツメンタルコーチングの中では、本番で力を発揮していくために、「2つのコミュニケーション」を取り扱っていきます。
今回は、「他者とのコミュニケーション」について、お伝えします。
私の師匠から伝授していただいたコーチングはアドラー心理学をベースにしていますが、アドラーは人間の悩みは全て人間関係の悩みであると言っています。人と比較したり、誰かに認めて欲しくて悩んだり、湧き上がる感情・・・全てが他者の存在がなければそもそも起こらないものかもしれません。
仲間との関わり方
チーム競技に携わっている選手は、仲間との人間関係で悩んだことは少なからず1回はあるのではないでしょうか。特に同じスポーツを長くやっていると、それぞれそのスポーツへの価値観や経験、イメージも一人一人違ってきます。その違いによって、時には意見がぶつかることもあるかもしれません。
世の中に全く同じ価値観、経験をしている人は存在しませんし、わかり合うにはたくさん言葉を交わし、関わりあいながら長い年月をかけていきますよね。夫婦、家族でさえ全てをわかり合うということはなかなか難しいはずです。
にも関わらず、自分の価値観・信念が全て正しいと思い込み、仲間にぶつけてしまったことはありませんか?
私たちコーチは、「人は一人一人違う存在である。」ということを大切にしています。違う存在からこそ「相手が見ている世界に興味をもち」、価値観を押し付けるのではなく、歩み寄っていく姿勢を大切にしていきたいと思っています。
教える・伝える前に、まず「相手を知る」ことに努めてみませんか?
空気や感情は伝染しやすい
スポーツの現場では、指導者との関係や仲間との関係が悪化し、本来好きだったスポーツを手放してしまったり、やる気やモチベーションを下げてしまったりしている選手も少なくなくありません。
選手、または指導者のが気持ちが落ちていたり、イライラしているとその感情が周りに伝染してしまうことがあります。
自分がどんな影響をチームに与えているのか、考えてみたことはありますか?
あなた自身が良い状態の時、実は仲間にもすごく良い影響を与えています!
でも、自分のイライラやモチベーションの低下などマイナスのエネルギーもまた仲間に影響を与えているもしれない・・・。
だからこそ、余計なことで自分や仲間の感情のが浮き沈みするようなきっかけを減らしていけたらいいですよね。だからこそ、良い心の状態で練習や試合に臨んでいけたらいいですよね。
あなたのちょっとした心の歩み寄りが、仲間も自分も良い方向に導いていくはずですし、お互いのパフォーマンスに良い影響を与えてくれるはずです!
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