バリバリ文系の母親から、算数大好っ子は育つのだろうか。
なぜ、数学を好きになって欲しいのか?
数学を勉強する際には、問題を正しく把握しすでに証明された定理などの道具を使いながら、正しい手順で正解にたどりつく必要があります。これにより1つ1つの段階に根拠を持ち、確実に考えを展開するロジカルシンキングを身につけることができます。また、自分自身が物事をロジカルに考えられると、相手の話もそのように受け止めて足りないところや問題点にすぐ気づけるようになります。客観的に物事を見て判断できるようになり、状況判断や問題解決のスピードもアップします。算数ができるということは、物事を抽象的にとらえることができるという証拠でもあります。
物事を抽象的にとらえることができる力は、生きる上で重要な要素であり、私が社会に出て一番大事だと思った項目でもあります。ただ単純に数学ができるというのではなく、物事を抽象的にとらえることができることで人生の質も大幅にあげてくれます。
算数が得意な子・苦手な子の特徴はあるのか?
算数が得意な子とそうではない子の特徴は、どこが違うのだろうか。まず、算数が得意な子の特徴について考えていくと、算数が得意な子の特徴として、問題の本質を見抜く力があります。そのため、問題を解いている途中で分からなくなったり、遠回りだなと感じた場合、ほかの方法で簡単に解くことができないかと考える傾向にあります。以前に解いたことがある問題との類似点を見つけるのが上手で、多くの視点を取り入れてその問題に取り組みます。遠回りな解き方であってもそのまま解いてしまう子が多いなか、算数が得意な子はさまざまな方法を模索するのです。算数が得意な子は、自分がしている計算が本当に必要かどうか考える傾向にあり無駄な作業を好んでするようです。
算数は国語と違い、基本的に答えがひとつであり明確です。その答えを導くために、自分の計算が本当に必要なのか、逐一考えるのです。そして、答えを導き出すために無駄だと判断されるプロセスをしないようにするので、結果的に問題を解くスピードも早くなります。算数を得意とする子は、効率よく答えを導きだすことに注視しているものの、計算の過程は飛ばさずに書くことが重要ととらえている子が多いそうです。計算の途中をさぼらない理由は、単純な計算ミスの防止になるからです。算数は答えが決まっている分、いくら考え方が正しいとしても途中の計算が違うだけで間違った答えを導いてしまいます。そうした算数の特徴をよく理解しているからこそ、計算はさぼらずミスしないように心がける子が多いようです。手を動かし問題に取り組む直すときに解説を確認することが多いですが、解説を見てわかったとしても、実際に問題を解くとわからないというケースは少なくありません。算数が得意な子は、解説を読んだだけでは理解したとは言えないことをわかっているので、間違った問題に取り組み、解き直すようにしている子が多いです。
逆に、算数が苦手という子は、問題がわからないと思ったら、そのままにする傾向があります。苦手意識がそうさせてしまうことも考えられますが、わからないという理由で考え抜いて答えを出そうというとしないのは、算数を苦手とする子の特徴です。算数が得意という子は、わからない問題はわかるまで考えます。自分で解決できなければ人にヒントを求めるし、わからない問題でも最後まで解くという特徴をもっています。
算数が得意である子の多くは暗算が得意です。計算問題など、暗算でおおよその答えといった目安をつけ、それが正しいのか確認するために計算をしていくのです。答えに目安をつけることで、導きだした答えが大きく異なれば暗算が違うのか、それとも計算が異なるのか確かめるきっかけにもなります。逆に、算数を苦手とする子の多くは暗算が苦手という子が多い。問題を見たらひっ算から始めてしまい、ケタを間違えても気がつきにくくなります。テストの間違いを見直しなさい!といっても多くの小学生は見直し方を知りません。その結果、なんとなく間違えた問題を眺めるだけになってしまい、そこから学ぶことが出来ないのです。テストの見直しは親と一緒にすることが大切です。どうして間違えたのか、どこを間違えたのかなどを責めるのではなく、話し合いをするのです。ただ、ドリルなどはひとりで進めさせた方が集中できるため、子どもの様子に合わせて付き合いたいものです。
よく勉強ができる子に対し、脳のつくりが違う・ベースが違うなどといった言葉を耳にしますが、算数ができる子に関して、脳やベースが違うわけではない。違いは、思考回路が強化されているという点でしょう。算数が得意な子は、難しい問題が解けたときに脳の回路がつながり、解けた感覚を持っていることが多いです。解けたという経験を何度も繰り返すことで、その回路が強化され他の問題に対しても応用力が働くようになります。元からその子が算数ができる脳やベースを持っていたわけではなく、何度も繰り返し問題を解いたことによる思考回路の発達と強化が、算数が得意な子にしたと言うことです。
算数のセンスをつける方法とは?
これから算数が得意になりたいという子は、どのように工夫していけばいいのか。公式などを使って解く問題の場合、公式の原理をよく理解していない子が多い。どうしてそうなるのかわからないままでは単純な問題はできても応用問題を解くことは難しい。公式を理解するためにまず図や表などを使ってしっかりと自分で理解しなぜそうなるのかを自分の口で説明できることだ大切です。
算数が苦手という子のなかには、単純な計算問題はできても応用問題になるとできなくなるという子が多く、その原因は根本的な基礎が理解できていないことが考えられます。足し算や割り算といった単純な計算問題ができていなければ、それらを使った応用問題には対応できないということです。そういった子には、いきなり応用問題を解かせるよりも完全に基礎をマスターさせることが必要です。
すでに算数に苦手意識があると、算数の問題を解くことでストレスになりやりたくないという気持ちは、勉強の効率を下げるため悪循環。算数が苦手と思っている子に対し、はじめからドリルや応用問題から入ると拒否反応を示すことも多い。そういった子には、勉強感の薄い算数パズルやスマートフォンなどのアプリを活用し算数に慣れることから始めるといいです。論理的思考を鍛る算数パズルや計算の速さと正しさを競う対戦ゲームなど多くのアプリを利用し、ダイレクトに算数を学ぶよりも、楽しみながらやっていくうちに長時間考える力が自然と身につくことが期待できます。
子どもに限らず、問題を解くことに苦戦し続けると嫌になってしまうというのは多いです。苦戦をする原因には、暗記しなければいけないところを覚えていないということにあります。算数は問題を解く際に、式を立てそれを解き、答えを記入するという流れが一般的ですが、立式するには公式を覚えていなければ解けないケースや、九九を覚えていないとひどく時間がかかるといったことがあります。算数は計算が主とはいえ、暗記するべきものはしておくことが大切。
親の接し方はどうするのが正解?
つい親がやってしまいがちなのが、命令や非難口調で子どもと接してしまうことです。「しなさい!」 「まだやっていないの?」 「どうしてわからないの?」 といった言葉をかけてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、そういった接し方は子どものやる気を失わせる原因になります。「一緒にやろうか」と声をかける、同じ空間で自分も勉強するなど、子どもと同じ空間で過ごすことが大切。子どもに対して一方的にならないように、気をつけましょう。また、勉強をしていると、子どもから「なんで?」と聞かれることが良くあります。疑問を浮かべるということは、それだけ問題に真剣に取り組んでいる証拠です。そういった疑問には一緒になって考えましょう。答えを教えるは簡単ですが、どうやって解いていくのかヒントを与えながら考えさせることが大切です。逆に親が質問をし、考える力を育てましょう。また、「○○君は◯ちゃんはできるのに」 など、友達や兄妹と比べた発言をし、誰かと比べるような言葉で、子どものプライドを傷つける言葉は絶対に使わないようにしましょう。
算数に限らず座学が苦手、嫌いと感じている子供に対しては、短い時間に区切って学んでいくのがおすすめです。たとえば、20分程度に区切ってドリルなど勉強を始め、間違えた問題の解説をします。このとき20分では解ききれない問題数を設定しておきます。理由としては、20分で与えられた課題が終わらず、解けそうなのに中途半端に終わってしまい時間が過ぎても問題を解くことがあるためです。こういった状況は、とても集中して問題に取り組むことができ、ダラダラと長く続けるより勉強の効率が上がります。どんなに長くとも30分で集中力は切れると思ってください。
また、「うちの子字が汚いの、もっと綺麗に書いて」 とよく聞きますが、学んでいるときに字をきれいに書く必要はなく、それよりも問題を解くことに集中させた方が圧倒的にいいと思います。ただし、あまりに字が汚いことによって、自分でも読めない、そのせいでミスをしてしまうといった状況である場合は、私は声をかけます。問題が解ける字であれば、字にこだわってきれいに書く必要は全くありません。
おうちの学習はメリットが最強だった
おうちの学習がスクールのある平日の朝に完全に定着している4歳の息子は朝私が起きてくると自主的に席に座り、ドリルを広げているのでびっくりしました。1人で好きなページを好きなだけ進めています。よく、質問をいただく項目なので最近使っている教材などをご紹介させて頂きます。
まず、そもそもこの年齢で習慣化したい学習習慣という面をアウトソースするのはとても非効率だと私は思っています。なぜなら、習慣化で重要なことは、いつでも・どこでも出来るという点だからです。そして、学習習慣がどの程度身についているのかの様子も把握できるというのはおうち学習はメリット。学習習慣を身につけるには、決まった時間に勉強をすることが重要です。まずは朝や寝る前などに、短時間でできる教材を取り入れるのがおすすめです。特にこの年齢〜小学生までは、おうち学習だと子供の得意や苦手に気づきやすい。おうち学習の最大のメリットはお手軽価格で買った日からすぐ始められることと、子供に合うものを選べるからやる気が続きやすい点です。
勉強で大切なのは、自分に合ったレベルの教材を選ぶこと。子どもは「わからない」「つまらない」が続くと、勉強に集中しません。自分に合った教材だと「わかった」が増えて自然にぐんぐん伸び、自分で教材を選ぶと、さらにやる気がでます。なので、難しすぎるのも、簡単すぎるのもよくないです。
この座学では息子と月1回書店で一緒に大量のドリルを選ぶのですが、流石にここまでくるとドリルが山積み。そして最近息子がはまっている計算ドリルの消費量の速さから、リビングの机に山積みになるドリルを見て、少しは綺麗にしたら?と夫から言われたので、初めて数学だけは紙ベースを減らしたくってタブレット導入を考えました。
算数が得意になるためには、数多くの問題に取り組み脳の思考回路を強化することが大切です。そのためそのように構成されている教材を教材を選ぶ材料にしています。現状息子のタブレット学習教材で使っているのは、RISUという教材です。RISUは「算数のみに特化した」タブレット学習教材です。他社教材とは異なりミニゲーム等は備えていないですが、算数の楽しさそのものに気付けるよう設計が息子のタブレットデビューにはちょうどいいと感じたので選びました。幼いうちから数字の奥深い世界に親しむことで、難問を楽しむ心を自然に育むことが出来らなと思いますし「算数が好き!」という意識を早くから形成できれば、それは息子にとって大きな財産です。タブレット学習を開始して一か月程度ですが、ここから継続してまた感想も記事にしたと思います。息子の冬休みが始まりタブレットのいいところは移動中に使える安易さだと感じています。