アーユルヴェーダの浄化療法「パンチャカルマ」
こんにちは、アーユルヴェーダ専門家のMOTOKOです。
わたしはいま、インドのアーユルヴェーダホスピタルに「パンチャカルマ」という浄化療法を受けに来ています。
パンチャカルマ(浄化療法)ってなに?ってことや、実際にわたしが受けてきた体験記などをレポします~♪
パンチャカルマとは
パンチャカルマとはアーユルヴェーダの本格的な治療法です。
「パンチャ=5つ」「カルマ=行為」という意味で
その名の通り5種類の治療法を合わせてパンチャカルマといいます。
アーユルヴェーダによれば、人間の体は 3 つのドーシャ、7 つのダートゥ、3 つのマラで構成されています。この3種がバランスよく保たれることで、私たちの心と体は健康な状態に保たれます。
バランスが崩れると病気が現れます。
パンチャカルマは、身体に増えすぎたドーシャを排出するために行われます。それは多くの病気の治療法にもなり、予防治療法、健康維持、エイジングケアとして、体の浄化にとても役に立ちます。
パンチャカルマ治療の前には必ず、スネハナ(油剤化)やスウェダナ(発汗法)などの前処置が不可欠です。
主な治療法は以下のとおり!
1・バスティ 浣腸法
薬用オイル、ギー、ミルク、その他薬草の煎じ薬などを浣腸で肛門から入れていきます。バスティは、関節炎、坐骨神経痛、脊椎炎などのヴァータドーシャの増悪によって引き起こされる疾患の治療法です。
2・ヴィレーチャナ 催下法
増悪したドーシャが肛門を通じて体外に排出されるプロセスです。胃酸過多、不適切な消化、怒り、感情過多、皮膚疾患などのピッタの慢性疾患、ピッタ性の皮膚疾患によい治療法です。
3・ヴァマナ 催吐法
吐き気を誘発するための薬を投与することにより、増悪したドーシャが口から体外に排出されるプロセス。ぜんそく、咳、気管支炎、慢性鼻炎などのカファの慢性疾患やカファ性の皮膚疾患にも役立ちます。
4・ラクタモクシャナ 瀉血法
体から少量の血液を放血させ、悪化したピッタや血液を体外に排出させる治療法。 この処置は主にピッタと血液疾患に対して行われます。皮膚疾患、脾臓、肝臓の疾患に非常に効果があります。
5・ナスヤ 点鼻法
薬草粉末、薬用オイル、ギー、煎じ薬などを鼻から投与する治療法。ナスヤは、耳、鼻、喉、頭、中枢神経系の病気に効果があります。慢性鼻炎、慢性頭痛、頚椎症、脊椎のなんらかの疾患などの病気を治します。脳をクリアにし、脳脊髄液などの循環を改善します。
パンチャカルマは、この5種類の治療法を用いて、3段階に分けたプロセス(前処置・中心処置・後処置)を医師の診察のもとプログラムされていきます。
その中で毒素のありかや質を特定し、消化代謝のプロセスに戻してから(ドーシャに戻してから)体外に排出することを目的として行われます。
期間中の過ごし方や食事もパンチャカルマの大切な一部になっていて、必要に応じて量やメニューも変えられていきます。
排出するべきものを排出し、滋養されていった心身は
バランスを取り戻していきます。
つまり、ホメオスタシス(健やかであろうとする潜在的能力)を呼び覚ますってことですね。
ですから、健康な人はより体力がついて健康に、不定愁訴な悩みがあるときはその根本原因から解消して健康レベルを上げてくれます。
パンチャカルマで得られることは以下のとおり
健康な人の前向きな健康を維持し、発展させる 。
病気を軽減します。
消化を改善します。
感覚器官を改善します 。
生活の質が向上します。
老化プロセスを遅らせます。
免疫力を向上させます。
パンチャカルマで治療される病気の再発の可能性は著しく低いです。
パンチャカルマも今回で3回目!それも12年ぶりです。
Q. 1回目とか2回目はどうだった?
初めてパンチャカルマを受けにインドを訪れた14年前。そのころの私は若さに頼って睡眠時間3時間で昼夜働き、土日は学校に通うというハードスケジュールのうえ、1人目の子を出産したあとでした。
のちにわかることですが、心身ともにだいぶ無理がたたっていたようでした。
そして2週間の初めてのパンチャカルマを受けたわたしは、目が疲れにくくなり、体力もついて、いろいろな不定愁訴な悩みがとても楽になりました。
先述したように、パンチャカルマを受けたのちに「実は心身が疲れていた」ことに気づくのでした。
そう。
パンチャカルマは病気の人に限らず、より健康になりたい、若さを維持したい方にもめっちゃおすすめなのです。
そして、わたしが過去に2回のパンチャカルマを受けたことで「何が予防できたか」は証明できないのです。
でも過去2回のパンチャカルマがあって、今のわたしがいるのは確かですよね。それはそれは説明はできませんが実感はあります。
つづく♪